08/12/15 19:58:41
北京五輪に続いてWBCも“巨人の丸儲け”じゃないのか WBC代表1次候補34選手15日発表
日刊ゲンダイ(2008/12/15)
●中日勢辞退のしわ寄せは日ハム
来年３月に開幕する第２回ＷＢＣの日本代表候補３４選手が、１５日発表される。
中日の辞退など足並みを欠く中、すでに各選手には電話で内定通知が行って
いるが、各球団の関係者からは、こんな声が出ることしきりである。「リーグ連覇
を果たした巨人から選ばれているのは、たったの４人。偏り過ぎじゃないか」。
実際、巨人から代表候補に選出されているのは小笠原、阿部に内海と山口を
加えた４選手。阪神の久保田に次ぐリーグ２位の６８試合に投げて陰のＭＶＰ
ともいわれる越智や、俊足好守で巨人打線を牽引した鈴木尚らは落選し、代表
経験のある谷や高橋由らも故障などを理由にリストアップすらされなかった。
「中日勢の辞退を受け、原監督ら代表首脳陣は追加選手を選定したが、日本ハム
からはダルビッシュ、稲葉に加えて野手の田中と高橋、左腕の武田勝に新たに
お呼びがかかった。しかし、巨人からはゼロですからね」（在京球団の編成担当）。
巨人は今季、１３ゲーム差をひっくり返して優勝した。誰もが認める球界ナンバー
ワンの戦力を誇る“球界の盟主”。にもかかわらず、今夏の北京五輪でも代表に
招集されたのは、上原と阿部のたった２人だけ。韓国の代表に李スンヨプが呼ばれ
たものの、小笠原や内海など主力選手は軒並み、早い段階で候補から外された。
ラミレス、グライシンガー、クルーンらリーグ連覇の原動力になった主力が
金でかき集めた助っ人頼みという現状じゃ、圧倒的な戦力があるといっても
日本代表とは無縁というのも当然。かつては、「巨人の４番が日本の４番」と
言われ、オールスターでも日米野球でも、その中心には常に巨人の選手が
いたものだったが、そんな中心選手が“借り物”では、日本代表の中核を
阪神やソフトバンク、日本ハムに譲らざるを得ないのも事実ではある。
●早めの調整で肉体に負担
「とはいえ、阪神の岡田前監督あたりから言わせると、『広島とオリックスが
躍進したのは、北京五輪の代表にひとりも選手を送らなかったから。そういう
意味では巨人も一緒や。あれだけの戦力があって、なおかつ上原と阿部の
２人だけやろ。不振で二軍落ちしていた上原は巨人では戦力として計算されて
なかったわけやから、実質的には阿部１人。その差は大きいわ』ということ
になる。阪神はストッパーの藤川に正捕手の矢野を取られたうえ、ポイント
ゲッターの新井は骨折して帰ってきた。北京五輪がなければ、巨人に大逆転
負けすることはなかったと岡田監督が恨むのもよくわかる」（某球界ＯＢ）。
※日刊ゲンダイの携帯サイト(URLﾘﾝｸ(gendai.net))で記者自ら確認
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