10/05/26 20:01:57
「ハリヨ」純系種姿消す
県希少野生種 指定の淡水魚 「イトヨ」と交雑進み
県条例で希少野生動植物種に指定されているトゲウオ科の淡水魚「ハリヨ」の生息地
として知られる米原市醒井地区の地蔵川で、ハリヨと近縁種の「イトヨ」との交雑が進み、
元来生息していた純系種がほぼ姿を消していることが分かった。イトヨは県内に生息して
おらず、人為的な放流や移動が原因とみられる。
岐阜経済大の森誠一教授(動物生態学)らの調査で明らかになった。
ハリヨは体長約5センチで、背びれと胸びれにトゲがあるのが特徴。1年を通して水温変化
があまりなく、わき水がある水系に生息する。かつては県内でも広範囲に分布していたが、
わき水の枯渇や乱獲、河川改修の影響で減少。現在では、湖北、湖東地域の数か所や岐
阜県内のごく一部で生息が確認されるにとどまっている。滋賀県では、条例で捕獲や飼育が
禁じられている。
森教授らによると、通常、ハリヨはうろこに当たる「鱗板(りんばん)」の数が6~8枚だが、
2008年秋ごろ、鱗板が通常の約3倍ある個体が見つかった。遺伝子型を調べたところ、
純系のハリヨではなく、交雑が確認されたという。
さらに、森教授と共同研究していた福井県立大講師の小北智之さん(進化生物学)が09年春、
川から26匹を抽出して遺伝子型を調べたところ、9割の個体にイトヨの遺伝子が混じっている
ことが判明した。
ただ、近くの別の川などでは純系の種がごく少数ながら確認されているといい、森教授らは今後、
地元住民らとも協議しながら、回復に向けた取り組みを進めるという。
森教授は「魚の安易な放流や移動は生態系の破壊につながる。
交雑で純系種が失われかねないことを知ってほしい」と話している。
▽ ソース YOMIURI ONLINE
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▽ 関連報道 中日新聞 CHUNICHI WEB
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▽ youtube ハリヨの里~醒ヶ井~(梅花藻と絶滅危惧種ハリヨの水中映像など)
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ハリヨの紹介は3:20あたりからです。
依頼を受けて立てました。