09/12/02 01:32:04
>>882
小島貞ニ氏との対談で、米団治の話の次がその話。
米「襲名の場合、大阪では今でも”まず系統”ということを考えます。
そこへゆくと東京は、”あの名前、忘れられるのが惜しい”というて、
誰にでも継がせるでしょう。そのあたりが違うようですな。
一長一短ですな。」
小「相撲の年寄株というのに似てると思うんです。以前は、各部屋、
各一門はゆかりの年寄株を持っていた。バトンッタッチされるとしても、
当然、弟子とか後輩という関係で処理されて来たが、近ごろは
そんなことおかまいなしで、売ると聞いたら金をたくさん積んだ者が
勝です。そういった点、かなりメチャメチャです。」
米「こちらでは円枝という名前、花橘という名前、ほろぼすの惜しいから、
誰か継いでもいいなと思うても、誰も縁がないやないかというので、
そのままになってしまうんです。我太呂が文我を継いだのも、
”文我はお前の師匠の百生さんの、その師匠の名やからいいじゃないか”
というので継いだんですわ。立花家花橘、桂文三、桂枝雀、桂ざこば、
花団治、ええ名前がぎょうさんあるんですが、みな、系統の人がいません。」
>>861 が「餌」と言っていたのは、米団治は米朝一門の名跡だが、
枝雀・ざこば襲名は大阪的正当性を持たない、という意味なのだと思う。
それから、当代文三は直系ではないが、一応、繋げれば繋がる。