08/05/10 01:57:23
生と死との危険が隣り合わせの迷宮…
その中でラティアスが決死の思いで手に入れてきた一粒の黄金色に輝くグミ…
ラティアスはそれを、彼女にとって、この世界でかけがえのない唯一無二の存在… ラティオスに受け取ってほしいと強く思った。
…だが兄妹の優美な四肢には似つかわない短めな両手では、それを手渡しするのには少し不都合であった。
ラティアスは一瞬迷った後、その自らの口の中にグミを含みこむ…
…それから少し朱に頬を染めて、潤んだ瞳を愛する兄に向け、
「…ん お兄ちゃん…」