戦国BASARAのいつきタンはエロカワイイat GAMECHARA
戦国BASARAのいつきタンはエロカワイイ - 暇つぶし2ch649:名無したんはエロカワイイ
06/04/09 15:16:07 AwhDFKzG
人が居ない今こそ好機

650:名無したんはエロカワイイ
06/04/10 20:31:56 hWTnh1MS
|・∀・)<萌えssハケーン!こういう展開好きだなぁ…続きプリーズ

651:名無したんはエロカワイイ
06/04/12 00:54:57 YfkxVlnG
ほしゅ

652:名無したんはエロカワイイ
06/04/12 01:47:45 pf+dvVRy
>>647-648>>650
誘導
戦国BASARAでエロパロ
URLリンク(sakura03.bbspink.com)

653:名無したんはエロカワイイ
06/04/12 14:28:18 uhcxrHT0
ところで、このゲームの本スレはどの板にあるの?
歴史ゲーム板?

イカす主題歌は繰り返し何度も聞いちゃうよ。

654:名無したんはエロカワイイ
06/04/12 17:45:42 S2PRBCnu
そうですよ

655:名無したんはエロカワイイ
06/04/13 00:51:27 dn2m6ZVC
本当に歴史ゲーム板にあった。
こんなバカゲーがw

656:名無したんはエロカワイイ
06/04/13 20:06:25 rD1c6KQ/
なんかおまいに腹立った
アンチならサヨナラ ノシ

657:名無したんはエロカワイイ
06/04/14 01:06:50 /HNtkCul
なんでやねん
最高の褒め言葉だろ

658:名無したんはエロカワイイ
06/04/14 22:44:16 0Y18NlJI
BASARAでは最高の褒め言葉だよね
ここで一つ伊達×いつきネタを投下します

659:658
06/04/14 22:45:38 0Y18NlJI
いつきが政宗と知り合ってから早数ヶ月が経った

「ルルン~♪」
いつきは鼻歌を歌いながら春風そよぐ城下町を散歩していた
町はいつものように活気に溢れていた。田舎育ちの彼女は最初は戸惑いも
あったがすっかり今はこの雰囲気に馴染んでいる
「政宗の町はいつ来てもおもしれぇなぁ~」
いつきは目移りするように店を回っていく。政宗の新しもの好きなせいなのか
南蛮ものの品物がよく出回っている
(あ、これ政宗が好きなものだべ)
いつきは一軒の店に並んでいる品物に目が留まった
そこにはキラキラ輝く金属の小細工が置いてある。南蛮のもので『ブローチ』と
呼ばれいるものである。政宗はよく羽織の留め具に使っている
「お嬢ちゃん、いいの持っているね」
店主が興味津々な様子でいつきの身に付けているものを見つめている
「これだべか?」
いつきは嬉しそうにそれを指差しす
それは彼女のお気に入りのもので政宗から貰った雪の結晶の形をしたブローチである
「それは南蛮でも数個しかない貴重なものだよ」
「そうなのか?!」
いつきはその言葉に一層目を輝かせた

 ドンッ!!
「うわぁ!」
その時、いつきに誰かがぶつかってきた
「気をつけろ!!」
ぶつかったのは目つきの鋭い男連中でドスのきいた声を吐きつけると
何事もなかったように通り過ぎていった
「…いきなりぶつかって来て、なんだべか」
いつきはムッとしたと同時に何か違和感を覚えた
(あれ?…ない、ない、ない!)
さっきまで付けていたブローチが消えているのだ。あたふたと
辺りを探してみるもどこにも無い
(まさか…)
いつきはさっきぶつかって来た男達を追った

「おめぇさんたち、キラキラした飾り物を知らねぇべか?」
「はあ?」
追いかけてきたいつきを見るなり男は怪訝な顔をした
「雪の形をした小さいものだべ」
いつきはジェスチャーでブローチの説明をした
「知らねぇな。なあ、知ってるか?」
「いいや」
口ではそう言っているものの男達の顔はニヤニヤしていた
明らかに知っていていつきを小馬鹿にしている
(やっぱり…)
いつきは怒り心頭の顔になった
「嘘つくんでねぇ! あれは大切なものだ!返してけろっ!!」
「うるせい餓鬼だな! 知らねぇものは知らねぇよ!」
男はいつきを乱暴に払いのけようとした

660:658
06/04/14 22:47:25 0Y18NlJI

―その時だった

「――?!」
 もの凄い轟音をたてていつきの横を何かが通った
暴風ともいうべきそれは砂埃を巻き上げ彼女の前にいる男達の一人に激突した
男は軽く空へぶっ飛んで遥かな彼方へと消えていってしまった
「な、何すんだっ!!」
あまりのに出来事に度肝を抜かされながらも男は叫んだ
「あら悪いねぇ。でも、あんたらが退かないのも罪なんだよ」
馬のけたたましい鳴き声と共に砂埃の中から人影が現れた
(な、なにが起きたんべか?)
いつきはきょとんとした様子でそれを見ていた
 そこには長い髪を垂らした一人の女とおぼしき人物がいた。派手な甲冑に
長い陣羽織を羽織り猛々しい馬に跨っている
「このアマ、馬上だからって調子に乗るな!!」
怒りに震えた男達が飛び掛った
「雑魚のくせに命知らずだね」
気だるそうに女は手綱を軽く引くと二、三人が彼女の馬に蹴り飛ばされた
そして、もう一方の手に嵌めてある大きな鉤爪で残りを軽く引っ掻いた
「さあ、今度はどう料理されたい?」
「うわあああぁぁぁぁ!!」
彼女の攻撃を受けた男達は蜘蛛の子が散るように逃げていった
「まったく、胆の無い野郎共だぜ。まだ、うちの馬鹿の方が張り合いがあるくらいだ」
女は鉤爪についた光物を軽く投げ改めて手に取った
 それは雪の結晶を模ったブローチだった
「それは…」
いつきは女の元に駆け寄った
「ん? ああ、これ嬢ちゃんのかい。ほれ」
女が軽く投げたブローチをいつきは慌ててキャッチした
「南蛮ものは馬鹿みたいに高くつくから盗まれないように気ぃつけな。
もっともあたいにはどこがいいのかわからないけどね」
「ほ、本当にありがとだ」
いつきはぺこりとお辞儀をした
「そんじゃ、またな。 はっ!!」
女は軽く微笑むとまた嵐のように城の方へ駆けて行った
(すごい女の人だべ)
いつきは感心したような目で見送っていた

661:658
06/04/14 22:49:01 0Y18NlJI
一方、伊達家の城では…

「Chill out! sir!」
城内を政宗が落ち着き無くウロウロしており、
表情もまるで戦場へ向かうかのように殺気立っている
また、城の中だというのに鎧を纏っている
家臣の片倉小十郎はそんな彼に少々困惑していた
「Hah?! あいつが来るんだぜ? hang outしてられっかよっ!!」
「政宗様、あいつ呼ばわりするものでありませんよ。あの方は…」

――?!!!
耳をつんざく様な馬の鳴き声が城内に響き渡った
「…来たか」
政宗は刀を構えた。目は狼のように鋭くなっている
 ドカンッ!!!!
すると政宗の前にある白い城の壁をぶっ壊れ、馬に跨った派手な女が襲い掛かって来た
「Hello,Muthafu*ker!」
政宗は馬に向かって斬りかかった
「相変わらず、耳障りな言葉を話すんだねぇ」
女は瞬時に馬から飛び降り両手に鉤爪を嵌めて構えた
「いい加減、歳なんだから隠居したらどうだい?鬼はいずれ退治されちゃうんだぜ」
「弱えくせに奥州筆頭とやら大口叩いてるそうじゃないか。蛇が竜と名乗るほど惨めなものはないね」
両者は間合いを取り神経を尖らせ前に出た

――!!!!
金属がぶつかる音がし、二人の動きは止まった
政宗は六本の刀を出し、鬼姫は鉤爪の刃先が伸ばした
そして互いの喉笛に刃が向けられている

「そこまでです!!」
小十郎の明瞭なる声が聞こえると二人は武器を下ろした
彼は改めて女に向かい深々とお辞儀をした
「御出でなさいませ、最上義姫様」
「よう、元気そうじゃないか。小十郎」
義姫は気さくに返した
「それにしても…Ohh 派手にやってくれたね」
目の前の壁は見るも無残な状態となっており向こうの景色がよく見えた

662:658
06/04/14 22:51:02 0Y18NlJI
「政宗」
「Ahn?…Gosh!! いつきじゃねぇか」
政宗が振り向くとちょうど帰ってきたいつきが立っていた
「その綺麗な人は政宗の…その…うーん…もう一人のHoney?だべか?」
彼女はどこか不安げな表情で政宗を見る
いつきは偉い人には側室という存在があるというのを聞いた事があるからだ
「What's?! 冗談きついぜ。そんな訳無いだろう…って、オイオイ」
いつきの目に少し涙が浮かんでいたので、政宗は心底焦った

「アハハハハハハハハハハハハ!!」

そんな二人を吹き飛ばすかのように義姫は大笑いした
彼女は南蛮文化に疎かったので英語の意味を小十郎から聞くなり腹の底から可笑しくなったのだ
これには一同唖然となっていたが、なおも義姫は笑い続けている
「ハハハハハ…ひーひー………嬢ちゃんも面白いこと言うねぇ。あたいがこんなクソ餓鬼の女に
なるわけないじゃないか。親子じゃなくたってお断りだよ」
「俺だってあんたみたいな鬼の女なんかNoだよ」
笑いすぎて涙目になっている義姫に政宗も憎まれ口を叩いた
「親子? あんな綺麗な人が政宗のオッカアなのか?!」
「Chuuch! こちらにおわす最上義姫様は政宗様のMotherにござります」
小十郎の言葉にいつきは信じられないと言わんばかりに目を丸くしていた
「Hah! 子供に毒を盛るような奴をMotherだとも思いたくないね…」
政宗は苦々しげな顔をした
「フン、たかだか根性試しぐらいでガタガタ言うんじゃないよ。毒なんぞでくたばるようじゃ天下なんざ取れないよ」
「Oh,whack…それで殺されたらたまったもんじゃねぇよ」
(…凄いオッカアだ)
いつきは二人の会話に唖然となっていた

663:658
06/04/14 22:55:07 0Y18NlJI
前半はこれで終わりです。後半は後日書く予定
政宗の母ちゃんが出たらこうなるだろうなと妄想して書きました


664:名無したんはエロカワイイ
06/04/15 00:11:06 PW6AUwyd
もうね、アレだ辛抱堪らんから言わせてもうがな。
まとめてGJ!!!!
>>658
まさか義姫をこう持ってくるとは、後編もwktkしながら待ってる。
>>647も十分萌えさせてもらった。
もし続きを書くことがあるならそっちも楽しみにしてるよ。
エロあるなら大人板で待ってるしw
今までの閑散振りが嘘みたいだ、嬉しいね。

665:647
06/04/15 12:42:59 au58ty/u
なんないよ、エロには。w
>658
GJです。政宗母ちゃんカコイイ
俺の分まで頑張って下さい。(嫌




666:名無したんはエロカワイイ
06/04/22 01:59:26 1H+5C9fS
保守age

667:647
06/04/22 12:57:02 w4GR4Qnc
片手に持っているのは古びた本。
それを持ったままいつきは元親へ言う。
「子供、欲しいだ!」

きっと持っている本に何か書かれていたのだろう。
いつきの言葉に元親は頭を抱えた。
僅か12歳の少女だが、子作りについては知っていて当然な年齢だ。
しかし、その仕方を知っていて「したい」と言うのは
如何言う意味なのか。
考えていると、いつきが抱きついて、元親を押し倒した。
「えっと、抱きつけば良いって書いてるだ。」
「…あ?」
「”三郎とお花は抱きあった”ーって書いてる。」
抱き合うは抱き合うでもこの意味じゃないだろ、と思うが
言わない。
「後に”服を乱雑に投げ散らかすと二人は生まれたままの姿になる。”
 って書いてあるだ。服、脱いで抱き合えば良いんだな!」
一人合点しいそいそと身に付ける物を脱ぎだすいつき。
「止めねえか、おい!!」
それに対し慌てながら止める元親は本当に弱い。
「元親は脱がねえの?」
もう上半身に着ていた服ははだけ微かに膨らんだ乳房に桃色の
蕾が見える。
「…止めろと言ってるだろうがー!!!」
思い切り叫ばれて流石にいつきも怯んでごめん、と謝る。
何が何だか分からぬまま。
「服、着ろ! 早く。」
「お…おう!」
純粋さ故に物事の影響を簡単に受けてしまう彼女が服を
着たのを確認し抱き締めると、いつきも小さな手で抱き締め返してきた。
「あのな、おらの裸見て良いの元親だけだべ。」
「なんか言ったか?」
あまりに小さ過ぎたその声は彼に聞こえない。
苦笑いを見せて、いつきは首を横に振った。

「でよお、その本、どうした?」
「政宗に貰った。」
「没収な。」

668:658
06/04/25 20:26:11 KfNPEVzh
続き投下

669:658
06/04/25 20:27:19 KfNPEVzh
「…嬢ちゃん、ここのもんだったのかい?」
義姫はちらりといつきの方を見た
「そうだ、政宗のところさ世話になってるだ」
「おい、いつき。あいつと知り合いなのか?」
「うん、城下町で政宗の『ぶろーち』さ盗まれた時に取り返してくれただ」
「Hummmm…」
政宗は意外そうな顔で義姫を見た
「なんだ、それっだったら野郎共に渡しちまった方がよかったな」
彼女はそれを聞くなり苦笑した
「ケッ、やっぱ性格の悪りぃ女だぜ」
「当たり前じゃないか」
「…で何の用だよ」
政宗はやる気なさそうに尋ねた
「あんた達の動向を見に来たに決まっているじゃないか。少しでも軟弱な野郎になってたら
この場で叩き斬ってやろうと思ってさ」
「なるほど、ここの事をUncleに伝えるわけね」
政宗は面白くなさそうに鼻を鳴らした。彼としては隣にいる最上を平定したいところだが母親の故郷である以上
無碍な真似は出来ない。その上、その家の者とはいかせんソリが合わないので余計気に入らないのだ
「こっちだって喧嘩となりゃ乗ってやるさ…兄貴のことがなきゃね」
義姫は彼の気持ちを察してか言い訳がましく答えた
「小十郎、お茶」
誤魔化すかのように義姫は小十郎に茶器を差し出した
「部下をこき使うんじゃねぇよ」
「いいじゃないか。そこの嬢ちゃんに頼みたいとこだけどあんた止めそうだし」
義姫はいつきの顔を覗かせるように見た
「嬢ちゃん、政宗の女なんだろ?」
「あ、う、うん…」
義姫のストレートな物言いにいつきは怯みつつも頷いた
「…でどこまでいったの?」
「え?…あ、その…ええと…」
いつきは顔を真っ赤にしながら困惑した
「オイ!!」
これにはさすがの政宗も口を挟んだ
「ったく、うるさいな。あんたの女についてあたいも知らなきゃいけないだろ」
「ねぇよ!! それにいつきもマジで答えようとするな」
政宗も少し顔が赤らんでいた
「ん、んだ…」
彼に気圧されたようにいつきは頷いた
「あー、照れてやんの」
「あんた、餓鬼じゃないんだからさ…」
子供のようにはしゃぐ義姫にさすがの政宗も呆れ顔だった

「それじゃ、またな」
「うん。…あれ? 政宗がいねぇだ」
義姫が帰る際にいつきは小十郎と共に彼女の見送りに行った
その場に政宗の姿は無かった
「…あいつは照れ屋だから気にするな」
毎度の事なのか義姫は気にする様子も無かった
「小十郎…それに嬢ちゃんも政宗の事は頼んだよ。あいつは詰めが甘い
ところがあっから心配なんでね」
「もちろんです」
「んだ。任せてけろ」
二人の返事に義姫は満足そうに頷くと馬を走らせて去っていった
「なあ、小十郎」
「何ですか?」
「政宗のオッカアは何で一緒に住まないんだぁ?」
いつきの質問に小十郎は一呼吸を置いてから口を開いた
「…義姫様の方針でございます。これも政宗様が天下を取られるため。
政宗様自身はその事に気づいておられないようですが」
小十郎はどこか憂いのある表情をしていた

670:658
06/04/25 20:28:49 KfNPEVzh
あれか数ヶ月後
伊達と最上の仲は最悪の状態になり両者は戦闘状態にもつれ込んだ
「政宗、最上にはお前のオッカアがいるんだべ」
この二つの家が戦うとなればいずれ政宗と母親が殺し合うことになる
いつきにはそれが辛かった
「それがどうした」
「どうしたって…オッカアと戦うんだべ。それでいいんだべか?!」
「うるせぇ!!!」
政宗は声を荒げその場を去った。そんな事は分かっていると言いたげに
「政宗のばかぁ!」
いつきは涙目になりつつも苛立ちを隠せなかった
「いつき様、戦国の世です。血を分けた親子といえども争わなければ
いけない事もあるのです。ご理解下さい」
小十郎はいつきを優しくなだめた
「そんなのわからないだ…」
農民かつ両親を失くした彼女にはとても理解できない事だった
ましてや殺し合うなど想像を超えていた
(せめて政宗のオッカアだけでも…)
「いつき様、どちらへ」
「すぐに戻って来るだ!」
何としても親子の争いを止めたかったいつきは単身最上へ馬を走り出した

義姫はちょうど伊達領と最上領の境にいた
初めて会った時と同じように華やかなに鎧を纏い馬に跨っている
「嬢ちゃん、どきな! いくら嬢ちゃんでも容赦しないよ!!」
彼女は勢い良く馬を走らせている
「いやだ!」
いつきは必死で進路を妨害した
「聞こえないのか!!」
義姫は顔を歪ませつつ鉤爪を取り出した
「そ、そんなん出されても政宗のとこさは行かせねぇ!」
とは言いつつもいつきは肝心な事に気がつき青ざめた
( あぁ!! ハンマー忘れただ! )
義姫の鉤爪がいつきの頭を掠めた
「うわぁ?!!」
彼女がよろめいた隙に義姫は馬のスピードを上げた
このままでは抜かさせると思ったいつきは不自然な体勢でそれを追う
「…今度は本気だよ!」
義姫の声は冷たく言うと鉤爪をいつきに向けた
(このままじゃ、殺されちまうだ…)

671:658
06/04/25 20:29:32 KfNPEVzh
ヒィィィィィィン!!!!
次の瞬間、義姫の馬が急激に向きを変えた。義姫はその勢いで吹っ飛ばされてしまった
急な出来事にいつきには何が起こったかわからなかった
(………あ)
いつきがふと見ると地面にめり込んだハンマーが目の前にあった
周囲には人影が見当たらない
(女神様、ありがとだ)
いつきはそれを掴むと義姫の前に立った。彼女はこちらを睨んで鉤爪を構えている
「政宗のオッカア、頼む。政宗と戦わないでけろ。おら、お侍の事はわからねぇけど
親子で争うのを見るのは辛いだ。だから戦わないでけろ。この通りだ」
「………………」
頭を下げるいつきに義姫は驚いた表情をした後、軽く笑った
「馬鹿だな…あたいがあの餓鬼と本気でやり合うなんて百年早いよ」
「え?」
コツンと軽く頭を叩かれたいつきはきょとんとした
「血の昇った野郎共の喧嘩を止めに来たんだよ」
(よ、よかっただ…)
義姫の言葉にいつきの顔は明るくなった
「そういう事だからあたいは行くよ」
「おらも行くだ」
「嬢ちゃんは……まぁ、いいか」
二人は再び馬に跨った

672:658
06/04/25 20:30:24 KfNPEVzh
「ケリ付けさせてもらうぜ」
政宗は戦地に赴いていた。伊達軍の前には最上の軍勢が見える
(この戦に勝ってもいつき様は悲しまれるでしょうね…)
小十郎の心中は複雑であった
「おめぇら行くぜ!!」
政宗の掛け声と共に兵士達は進みだし、お互いの軍は中央で接触した
そして鍔迫り合いを始めた軍勢は互いに倒れていく
(…おかしい)
倒れていく兵士達に小十郎は違和感を覚えた
始めは鍔迫り合いの末だと思っていたが、どうも不自然なのだ
「政宗様」
「こりゃ、邪魔者がいるな。乱戦に飛び込むなんざ…へっ、coolだぜ」
政宗も異変に気付いていたようだ
「政宗様!! 二騎の馬が両軍勢に攻撃を仕掛けて来ているようです」
伝令兵が駆けつけてきて政宗はニヤリと笑った
「やっぱりな。で、そのcoolな奴はどんな侍だ?」
「…一騎は華やかな鎧に長い陣羽織をした女武者でございます」
(あいつか…)
政宗は苦笑した。だが、それは予想付いていた
「もう一騎は大きなハンマーを持った少女でございます」
「What's?!」
政宗は耳を疑った。小十郎も心底驚いた様子だった
「あの馬鹿!」

「あたいに黙って争うんじゃないよ!」
「喧嘩は止めるだ!」
義姫といつきは軍勢を掻き分けるように進んでいく
「嬢ちゃん、あんたやるねぇ」
「えへへへへへ」
義姫に褒められいつきは少し照れた
「stop!! stooooop!!!」
政宗の怒号で兵士達の動きが止まった。彼は勢い良くこちらに向かってくる
反対側からも一騎の馬が駆けてくる。義姫の兄、義光だ
「いつき、何やってんだ!」
「喧嘩を止めに来ただ」
「ハァ?」
きっぱり答えるいつきに政宗は呆れ顔だった
「義姫!」
「兄貴、身内で戦っている場合じゃないだろ」
「あんたは邪魔なんだからどきな。いつきまで巻き込むんじゃねぇよ」
政宗の言葉に義姫はムッとした
「悪いけどあんたらが帰るまでここを退かないよ。ねぇ」
「んだ。おらも諦めるまでここを動かないだ」
「ちょ…おいおい…」
二人の頑な態度に政宗達はたじろいだ

673:658
06/04/25 20:31:46 KfNPEVzh
彼女らの意志は本気な様でこんな状態が一時間も続いた
「Whatever …ったく、帰るぞ」
根負けした政宗達は引き返すことにした
「政宗のオッカア、ありがとな」
「礼には及ばんよ。政宗もいい女を持ったもんだ」
「そんじゃおらは行くべな。バイバイ」
「またな、いつき」
手を振るいつきに義姫は初めて彼女の名を呼んで返した

「政宗」
いつきは政宗の隣に並んだ
すると彼はコツンと軽くいつきの頭に拳をあてた
「もう二度とあんな真似すんじゃねぇぞ」
政宗の目は穏やかだった
(無駄な争いせずに済んだから…まぁ、感謝しとくか)
拳を開きいつきの頭を撫でた
「政宗のオッカアは凄いべな」
「Hah! あんなの大した事ねぇよ」
政宗は軽く笑った。満更でも無いようだ
「おらもあんな風に強くなるべ」
「いや…それはしなくていいぞ」
「なんでだ? あんなにかっこいいのに」
「とにかくやめとけって」
「ええ~」
「おい、小十郎。お前も何とか言え」

空は夕暮れに差し掛かっている中、いつき達は城へ歩いて行った

<終>

674:658
06/04/25 20:35:25 KfNPEVzh
オリキャラが予想以上に出張ってしまった
長い文失礼しました

675:658
06/04/25 20:37:23 KfNPEVzh
>647
いつきの天然ぷりが可愛い

676:名無したんはエロカワイイ
06/04/27 12:55:41 Laaq2gTq
>658

GJ!!義姫かっこいい!

677:名無したんはエロカワイイ
06/04/27 14:01:39 bqPgIH/J
URLリンク(www6.ocn.ne.jp)

678:名無したんはエロカワイイ
06/04/28 18:30:34 bw5OStrh
>>647,658
まさか神が2人も降りきてるとは思わんかった
がんがってくれ、応援してる

>>677
まあそうなるのにも無理はないさww

てか兄さんは居なくなってしまったのだろうか再臨してくれ。

679:名無したんはエロカワイイ
06/05/01 23:49:18 uR2wpSAM
>>677詳細を…

680:名無したんはエロカワイイ
06/05/02 02:48:20 ttSOi8Mk
>>679
携帯?
がんばるぞ~!みたいないつきに辛抱堪らなくなった農民其の1が
いつきのパンツ(?)ひんむいてムニッて触ったりしながら「ひゃあ」ってなって襲い掛かってる。
同人か何か多分。

681:名無したんはエロカワイイ
06/05/03 08:44:21 pRTXeo9q
>>680
その後すぐにPCで見たんだけど、情報ありがとう
その同人欲しくなってきた

公式、そろそろいつきを出して欲しいな…寂し過ぎる

682:名無したんはエロカワイイ
06/05/07 23:37:42 4saIpVzy
支援あげ。
ゲーキャラ板、BASARAキャラのスレ増えたな。

683:名無したんはエロカワイイ
06/05/12 23:27:03 HYZGPcsf
SS読み返してきたがどうしても小十郎が公式の極道しか思い浮かばないんですが

684:名無したんはエロカワイイ
06/05/14 10:58:42 KlVzbApO
公式いつきマダー?

685:名無したんはエロカワイイ
06/05/15 16:44:04 gR7W7rX8
>>683
霜月小十郎を思い出せw

686:名無したんはエロカワイイ
06/05/15 17:01:24 wEBQchjT
ヤクザか優男か

687:名無したんはエロカワイイ
06/05/16 00:24:05 lZ0Y1Vkv
インテリヤクザでもいいジャマイカ

688:名無したんはエロカワイイ
06/05/18 02:56:41 /EyxD70k
>>683
本スレに流れてた画像見損ねて、ハミ通見るまでさんざ「893っぽい」言われてたから、ブラクラの松崎銀次の兄貴をイメージしてたモンだ。

689:名無したんはエロカワイイ
06/05/20 09:41:52 hl1B/NAh
今回新コスがあるみたいだから楽しみだな

690:猿人
06/05/21 22:52:08 0uSb0/LR
まじで?

691:名無したんはエロカワイイ
06/05/22 00:54:16 K+ktnbXN
レジェンディアの神ヒロインクっちゃん>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>いつき

692:名無したんはエロカワイイ
06/05/22 13:41:47 3sYIoIJw
↑こったら湿ってたら薪にもならねぇべさ

693:名無したんはエロカワイイ
06/05/22 14:01:26 H/oH9End
691て誤爆?

694:名無したんはエロカワイイ
06/05/22 20:04:38 lA5AMXDr
ぷっwwいつきだってwwwwクソガキで使えないいつきちゃんwwww


695:名無したんはエロカワイイ
06/05/26 19:52:52 ACtuLMxn
続投おめでとう。
スクリーンショット見たら、蓑みたいな上着着てないね。

696:名無したんはエロカワイイ
06/05/27 01:20:15 cKLdNOny
大かんぱのスクショか
蓑なしのいつきもいいよね

697:名無したんはエロカワイイ
06/05/27 20:00:20 dlHXZAUu
祝続投。
無双なんかは2でオリキャラ消えたからちょっと心配だった。
大かんぱスクショ、エフェクトが魔女っ娘ぽく見えるよw
ミノ消えたのは追加装備に対応させるためなのかな。

698:名無したんはエロカワイイ
06/05/29 01:40:17 g0mQapb2
もしかしてプレイヤーキャラじゃない?と思ってたけど
無事に続投されてよかった!
グラフィック修正されてて可愛くなってたね。
発売日が楽しみ

699:名無したんはエロカワイイ
06/06/01 20:02:16 mB53pc5e
新コスにゴスロリとかあったらいいなー個人的な趣味
ついでにageますね

700:名無したんはエロカワイイ
06/06/02 21:38:46 hl1Pf+Xr
新コスキタ━(゚∀゚)━!
ニャンコのポーズかわいすかわいす(´ω`)

うわああ親衛隊ムービーすごいなw

701:名無したんはエロカワイイ
06/06/02 22:03:44 AmLUUAdU
新コス自分はかわいいと思うけど、
周りのスレでは不評みたいでカナシス…

でも親衛隊ってw
なんかアイドルみたいになってるよいつき

702:名無したんはエロカワイイ
06/06/03 00:15:59 JlsaGUdY
ウサギ違和感無エエエエエw可愛いwww
このスレ的にキツネ欲しかったなあ。
親衛隊はあこまで突き抜けたらもう許すw

なんか既視感有るなと思ったけどアレだ、オシャレ魔女だw

703:名無したんはエロカワイイ
06/06/04 01:11:51 wKo7p1eT
>206の続きが読みたい俺は





どうすれば('A`)
脳内で無駄に蘭×いつ妄想があるけど文章力Neeeeeeeeeeeeeeee

704:名無したんはエロカワイイ
06/06/04 01:23:08 k7Eik+Ks
公式見たけどえらいことになってるなぁ~
元々ロリキャラではあったけど…
親衛隊が最後に言う「フーーーー♪」にウケた。
突き進み具合がバカっぽくて楽しみだw

705:名無したんはエロカワイイ
06/06/04 04:10:57 bvyMLnEn
>>703
BASARAのキャラスレの中でもSSが豊富なんだよねここ。
2が発売されたらまた活気付いてくれたらいいが。

そういう自分も>>368の続きが読みたいSS難民だ'`,、('∀`) '`,、

706:名無したんはエロカワイイ
06/06/06 20:53:10 B1hSl20L
慶次×いつき読みたい

707:SEGAsammy
06/06/08 16:41:48 KWKYK9ny
いつきがセガの影響にて{お洒落魔女ラブ&ベリー}にでもなるつもりか?

708:名無したんはエロカワイイ
06/06/09 06:19:53 8QuyCBu3
なにそれ

709:蘭丸×いつき?
06/06/10 20:05:56 G+hq0AAL
「虫ケラが…」
赤いマントを翻らせた男がこちらを見下ろしている。
(おら、もう、だめ……)
(みんな、ごめんな…おら、守れなかっただ…)
吹雪がさらに強まってきた。
敗北感と痛みで、いつきは身体を起こすことができない。
(―……?なんだ…?こっちに来る…)
何かが迫ってくるような感覚がして、ギュッとつむった目を開こうとするが、開かない。
そして―

「ひゃあっ!」
「うわあ!」

ごちっ
鈍い音とともに、額に強い痛みを感じたことで、いつきは目を覚ました。
周りを見渡すと、そこは吹雪く村ではなく、質素な建物の一室。
と、自身のすぐ脇で頭を抑える少年。

「いってえ……、何するんだよっ!うなされてたから心配してやったのに!」
「子鬼!?…って、あれ?」
ズキズキする額を押さえつつ、いつきはぼんやりと考える。
(そうだ、あのとき、おら……倒れちまって)
敵の大将である赤いマントの男が近づいてきたのは覚えている。
気づいたら馬上にいて、雪の降らない山道を通り、見知らぬ土地へ連れて来られ―

子鬼―赤マントの男に蘭丸と呼ばれていた少年が、いつきを睨みつける。
「まったく!信長様もなんでお前なんかを僕の嫁にしようとするんだか!」

「…!!お、おらだってわけがわがんねえだ!なしておめの嫁になんか…!」


710:709続き
06/06/10 20:07:04 G+hq0AAL
さあーて、今回のいつきタンは!?
>703です。初めてSSというものを書きました。難しいですね。神の偉大さにひれ伏しております。

さて次回は

「慣れない土地でいつきがんばる」
「屋敷を抜け出したいつきとそれを探す蘭丸」
「信長様と濃姫のエチーをうっかり見ちゃってドッキドキの二人」

の、3本です!続きの話は脳内で妄想します!ジャン、ケン、ポン!フハハハハハ!


出来心でやった。反省はしていない('A`)


711:名無したんはエロカワイイ
06/06/10 23:14:43 ngPrZFIY
蘭いつキター!!
期待してます(´∀`*)

ジャンケン強いよ信長様…OTL


712:名無したんはエロカワイイ
06/06/11 12:24:19 eijhI9yP
殺伐としたこのスレに神光臨!

713:名無したんはエロカワイイ
06/06/11 21:01:59 eCY0aejH
久々にキタ━(゚∀゚)━!


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