06/04/09 12:03:48 QVPcUnlB0
>>348-354 >>360-362 >>416-420 >>427-432の続きです。
「私はちゃんと名前で呼びました。だからどうして…」
シェルクが言い終えない内に、弱々しくバスルームの扉が開く。
「あ~死ぬかと思った…」
まだ青い顔でフラフラとユフィが出て来た。
ティファは、ちょっと待ってね、と言い残し、ユフィに歩み寄る。
「あれ?クラウドは?」
「ミッドガルに戻ったわよ。」
「ちぇーっ!なんか言ってから戻れよな~!」
ユフィはいつもの右手でシュシュッとやる、が、すぐにへたり込んでしまう。
「無理しないで。」
ティファが屈んで、ユフィを助け起こし、
さっきまでシェルクの指定席だった窓際の席に座らせてやる。
「アタシも戻る!アタシが居ないと、ヴィンセントの奴、見つけられないじゃん!
なのに、シドもバレットもさ!アタシを邪魔者扱いして~!」
「それは違うわ、ユフィ。」
ティファの言葉に、ユフィは唇を噛んで、肩をすくめる。
「分かってるんでしょ?みんなあなたを心配してたの。」
「アタシは平気だよ!?」
「バイクに酔っただけじゃないでしょ?足下、フラフラだったわよ。」
ヴィンセントと一緒にカオスの中心部まで行き、人知外の物を見聞きしてきた
ユフィは自分で気付かない内にダメージを蓄積していたようだ。
「ヴィンセントなら大丈夫だから、ここで一緒に連絡を待ちましょ?」
「いーやーだっ!」
ダダをこねるが、いつもの子供っぽい表情ではない。
「だってさ、アイツ…アタシのこと、何度も庇ってさ…」