09/02/20 01:51:21 tATFtXSn0
世の中に伯楽(馬を見分ける名人)がいて、
初めて千里を走れる名馬というものが見出されるのである。
千里の馬というものはいつもいるのだが、伯楽はいつもいるわけではない。
よって名馬がいたとしても(それを見抜ける人がいないために)
ただの奴隷人の手によって粗末に扱われ、ほかの駄馬と一緒に首を並べて死んでいき、
千里を走る名馬と誉められることがなく終わってしまうのである。
~~~~~~~~~~~~~~中略~~~~~~~~~~~~~~~
(飼い主は馬を働かせようと)鞭を使う際に名馬に対するような扱いをせず、
育てるのにその才能を存分に発揮させられることもできない。
馬は鳴いて訴えてもその思いを飼い主に伝えることもできない。
飼い主はむちを手にして、名馬に向かって嘆いてこう言う、
「この世には優れた馬はいない」と。
ああ、いったい本当に名馬がいないのか、それとも本当に名馬を知らないのではないだろうか。