07/11/25 23:04:00 wP0gq6Qb0
>>223
そこらへん作者が悪い意味で「漫画読み」なんじゃないかなあと思うよ。
漫画読みは目の前の話を話として楽しむ事より、伏線の解消のカタルシス
漫画内イベントのメタなテーマ付けのためのパーツとして蓄積する傾向
があるんだよね。
それはそれでいいんだけどミステリ読みが「トリックの為のトリック」を
平然と受けいれたり、またあからさまに怪しい奴は速攻で脳内から
「対象外」として弾き出すように、お話そのものを軽視しちゃうというか、
自分の脳内の伏線解釈やテーマと一致するかどうかで話をみちゃう
人がでてくる。
それが書き手となるとどうかとういうと、謎めいた伏線や世界観や
イベントはしっかりしてるんだが、その展開主がマチマチ、というか、
結局「伏線」は主人公視点からはブラインドされたストーリー軸である以上、
伏線が多くなればなるほど主人公の立場は弱くなっていく。
だからそういうのが好きな人の漫画ってのは物凄い能力と個性のある脇役・
敵役の間でトゲのない主人公が翻弄されるって話になりがちだし、
読む側にまわってもそういうのを好むわけだ。
翻って見れば、この漫画も前スレで挙げられた様に大量の伏線があった
わけだが、ヒロムが関係してる伏線がほとんどないw
だからと言ってヒロムが狂言回しかといえばそうでもない、「努力する主人公」
なのがややこしい。今でもヒロムの努力する視点とチームの勝ちを
狙う視点にズレがあるじゃん。
正直この漫画を面白い、と思えるのはある程度作者の意を汲める同好の士
に限られると思うし、だから人気でなくても仕方ないと思えるんだよね。