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もしドラ作者「面白さを決めるのは読者じゃない」 - 暇つぶし2ch1:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です
12/07/06 10:18:37.28 QQGcqJHL0 BE:1247174429-2BP(1000)
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面白さを決めるのは読者ではない

岩崎夏海

「週刊アスキー」の読者がTwitter上でこの雑誌は面白くないとつぶやいたら、同雑誌の編集者の人が「面白いか面白くないか決めるのはアナタではありません」と反論した。
すると、その当の読者やそれを見ていた第三者の間から、「面白いか面白くないのを決めるのは読者だ!」ということを言い出す人がたくさん現れて、話題になっている。

週刊アスキーの人に本の面白さを決めるのはお前じゃないと言われちゃった - URLリンク(togetter.com)

ここで一つはっきりさせておきたいのは、「面白さを決めるのは読者ではない」ということだ。これはもう、反論どころか議論の余地さえない既成事実である。

では、「面白さを決めるのは作者か?」というと、それも違う。実は、そのどちらでもないのである。

それ(面白さ)は、この世にすでにもともと存在している、先天的なものなのだ。
この世には、ピタゴラスの定理みたいに「面白さの公式」というのがあらかじめ在って、ゆるがせにしがたい。だから、読者か作者、どちらかがが決められるという問題ではないのである。

ただ、その先天的に存在している面白さの指標(公式)というものは、数学のようになかなかスパッと割り出せるものではない。
もっと茫洋としていて、幻のように掴んだと思ったら離れていく捉えがたいものだ。

そこで、作者の正しい態度というのはただ一つ、その先天的に存在する面白さの指標を可能な限り見極めていく、ということだ。
そして、その捉えられた範囲の面白さの指標に則って、作品を作るということである。

そうして読者も、それを評価する際には、自分の好き嫌いや感情でしてはいけないのである。
読者もやっぱり、この世に先天的に存在する面白さの指標に則って、その作品を評価しなければならない。批判というものは、全てこの文脈でなされるべきなのだ。

ただ、ここで一つややこしいことがある。それは、読者の評価というものには、作品の面白さとはまた別に、「満足したかしないか」ということがある。
そして、顧客として満足したかしないかを決めるのは、もちろん顧客自身だ。しかしそれは、面白いか面白くないかとは、また別の話なのである。


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