10/04/19 03:28:48 WzLEfV2v
…本当はいつも脅えていた
…親しくなるのが怖かった
…また見捨てるんじゃないか、また切り捨てるんじゃないかと思って
…そして…また置いていかれるんじゃないかと思って
私の疑問は空から降ってきた岩に中断された
いいえ、正確には岩の様なエネミー、ね
ヒュマオに引かれてなかったらペシャンコだったかも
でも、襟を掴むのはどうかと思うわ、首がすごく痛いんですけど?
「これは…運が良いのか悪いのか」
「へ?」
「正面に立つと死ぬぞ」
「は?」
私の疑問はエネミーによって解消された
口から紫の塊を吐き出して、左右に避けた私達の後ろで地面に着弾、って、草が枯れた!?
「テクニックのメギドと酷似したものだ、触れる物には死が待ってる」
…そうみたいね
私達は左右に分かれたまま接近してエネミーを挟み撃ちにしたわ
エネミーは先に接近したヒュマオにその大きな腕を振りかぶり横殴りに叩きつける
ビル・デ・ビアに似た体躯から繰り出される攻撃をヒュマオはその腕を掻い潜り脇腹を切りつけ走り抜ける
エネミーはヒュマオを追いかけ私に背を向ける…チャンス!
ギンッ!!
「っっっっっ!!」
嘘!?膝関節を狙ったのにそこも凄く堅いぃぃぃ
エネミーが私に振り向く、う、どうしよう
ところがエネミーは腕を振りかぶった姿勢で動きを止めた
よく見るとヒュマオの展開したセイバーが絡みついている
そしてヒュマオが背負い投げの様にセイバーを振りぬくとエネミーをズタズタに引き裂いた