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「H・N」が成海の兄だと考えた水帆は、矢内達と兄が住んでいる町に行く。
しかし、その家に行ってみると、表札が変わっていて他の人が住んでいた。
そこに、現在住んでいる人いわく、兄が独立したからこの家が売られたということだった。
つまり、成海の兄も、成海と同じ条件（二十歳になったら家を出る）で住んでいたのだった。
結局成海の兄に会うことはできず、ここに残るという水帆。でも、先輩に今日は帰ろうと
言われ、いったん東京に戻ることにした。
帰りの電車で、明日成海に会うと決心した水帆。そのため、成海に電話をかけてみたけれで
全く繋がらなかった。家にも成海はいなく、いろいろ被害妄想をする水帆。（ウザいって思われている
んじゃないかと）そこで、七尾さんに連絡をとり、家の鍵を開けてもらう。
中に入ると、そこにはお兄さん壊されている折口の“元彼”の絵があった。そしてまた、同じ被害妄想。
不安がる水帆に対し、「そこまで不安になるのはどうして？」と聞く。「もう会えないって思うと内臓が
キシキシえぐれる感覚で‥」と水帆。
七尾「つまり、不安の原因は、あのこのことをとっても大事に想ってくれてるからでしょう？
怯える事実なんてどこにもないじゃない。むしろとても素敵な事実だわ。まずは感情に寄り添って
冷静はあらゆる場面で人を救うのよ。“冷静に”得意でしょう？」
七尾さんの言葉で冷静になることができた水帆は矢内と、成海のお母さんに会うことを決めた。