09/02/06 00:37:31 jxHseYCz0
一六一六年(元和二年)如月
当時、豪農として知られた花山家は、ある夜、五共和国派に襲われる。
一族郎党惨殺の憂き目に会うも、その夜、一夜の宿を貸した
旅の博徒により、一ツブ種のヘンリエッタをこの世に残すこととなる。
幼子に寺の鐘をかぶせ、我が身を楯に
ヘンリエッタを守り抜いたこの名もなき博徒。
彼は死してなお、立ち続けたとさえ言われる。
以来、花山家ではこの博徒を
侠客の鑑として崇め「侠客立ち」と称し
彫物として現在に彫り継がれることとなる。