08/07/24 08:17:44 ugfHHrOT
>>791 まったく同感。
実は、先日このDVDを購入するついでに、最近では評判が高かった「キサラギ」も購入して、両方見たんだけど、
キサラギはまさに、学芸会ののりだった。
もちろん「学芸会」的作品を否定するつもりはない。テレビドラマのノリと言うか、コントのノリと言うか、
「ドリフの大爆笑」のようなノリ。それはそれで、ありなんだろうとは思う。それが時代というものだろうから。
ただし、「生きる」を見て、「キサラギ」を見て、「生きる」をまた見て「キサラギ」を見た結論としては、
老舗の懐石料理と、巷でうまいと評判のファーストフードのハンバーガーとを食べ比べて論評するような
無意味さを感じた。
同じ映画だし、それぞれに味があるし面白さもあるし個性もあるけど、
演技のすごさ、編集のすごさ、音のすごさ、扱っているテーマの重み、内蔵しているリアリティなど
ぜんぜん比較にはならなかった。なにより、映像の持つ緊張感、これが決定的に違っていた。
志村蕎、若干47歳、黒澤明も42歳のときの作品。。。。
言いたくはないが、昔の人は偉大だったと思わざるを得ない。