10/02/10 15:47:31
前へ進みなさい!
それでも王国の兵士ですか!
(王国の国境、東の辺境に位置する魔法学院が
禁じられた魔法に手を染めているとの疑いがかけられてから数ヶ月)
(何度となく遠征に失敗した軍を王女が率い、遠征軍の士気はいまだかつて無く高まったのだが)
(これが……禁じられた魔法の力なの?!)
(クララクランの呼びかけもむなしく、軍の主力が一方的に蹴散らされていく)
(クララクランは聖なる鎚と盾の加護で持ちこたえていたものの、
数人の魔法使いの前に軍主力が一歩も前に進めないのを見れば
他の方面から突入した部隊がどうなったか考えるまでもなく)
っ……わたくしが殿を務めます!皆はその隙に撤退を……っ?!
(魔法の圧力から身を守ってくれる盾に隠れ、魔法使いたちの方へ向いた瞬間だった)
(攻撃魔法とも、防御のそれとも違う……
強いて言えば、誰かと目と目が合った瞬間、聖王女の膝は地につき)
(やがて、何もわからなくなって……)
……
(真っ暗な夢から覚めると、そこは王室の寝所ではなく見慣れない一室だった)
夢では……ありませんよね
(ウィザーディアの、生徒たちは普段足を踏み入れない地下迷宮の浅い階層で)
(独房以上個室未満といった部屋で目を覚ましたクララクランは、
痛む体を起こして立ち上がるとこざっぱりとした部屋を見渡した)
(衣装こそ白い甲冑とドレスがまだ許されていたが、鎚も盾もこの部屋には見当たらず)
魔法使いの捕虜、というわけですか……
(悪い魔法使いにとらわれたお姫様)
(まるで、絵本のような話だと小さく自嘲して)
【前半は大まかな描写を考えてみただけですので、すっぱり切っていただいて構いません】
【それではよろしくお願いしますね、ツカサ】