17/03/12 20:35:37.62 CAP_USER.net
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◆瀕死状態の保守政党に救世主は現れるのか
大統領弾劾と内部分裂により瀕死状態の与党は今、有力候補すら出せずにいる。保守層は黄敎安(ファン・ギョアン)総理を支持しているが、肝心の黄総理自身は大統領不在時の混乱を避けるためか出馬について明言を避けている。
だが、出馬表明をしていないにもかかわらず、保守陣営の中でもっとも高い支持率を誇っているのは、彼に対する周囲の期待がそれだけ高いことの現れでもある。
公安検事出身の彼は「公安通」として知られ、金賢姫による大韓航空機爆破事件の捜査などを担当した他、法務長官であった2014年には親北政党の統合進歩党を解散に追い込んだ実績を持つ。
仕事に対しては冷徹であるが、敬虔なキリスト教徒という一面を持つ彼は、「外柔内剛」であるとの評価が高い。但し、一般国民からの支持率は高いが、政党での活動経験がなく、与党内に基盤を持たない。そして大統領弾劾の混乱の収拾という重役を担うこととなった今、職を辞任し出馬すれば無責任だとの批判は避けられないだろう。
黄総理の対日認識は極めて「冷静」である。「慰安婦合意には安倍総理の謝罪の内容が込められている」「合意を尊重しながら、日韓関係発展のために続けて努力していくことが必要」など、慰安婦問題については候補者たちの中では異色ともいうべき見解を示している。
但し、彼のこれらの発言は立候補表明していない時点での発言であるという点には留意が必要だ。立候補し、他の候補者と比較される立場に立ったときにも同じ発言ができるかどうかは注視しなければならない。泥沼の選挙戦で、他の候補者たちから総攻撃を受けることになるのは目に見えているからだ。
与党の中から最近名前が上がっているのが、与党元代表を歴任した洪準杓(ホン・ジュンピョ)慶南道知事だ。彼の名前が世の中に知られるようになった契機は1993年、スロット業界の「代父」と呼ばれ、韓国裏社会の皇帝として名前を轟かせていた鄭德珍を拘束した事件である。
当時莫大な資金力で政官界の人物や検察内部にも深いパイプを持つ彼の担当検事であった洪氏は、上官から脅迫に近い圧力を受けていたにも関わらず、それに屈服することなく、鄭氏の犯した犯罪を徹底的に追求、鄭氏を擁護しようとした彼の上司である高等検事長までも拘束し、国民的な英雄となったのだ。
理路整然とし、竹を割ったような性格で人気の洪知事の最も大きな強みは「実績」。慶尚南道知事に就任して以来、強力な改革を推進、僅か3年で1兆3千億ウォンという莫大な負債を返済し、地元では絶対的な支持を受けている。自治体で成功した彼の改革政策に期待する人は多い。
慰安婦、そして日本に対する見解は極めて「保守的」だ。ある新聞社のインタビューでは慰安婦問題について「慰安婦合意は外交ではなく裏取引」「ナチのユダヤ人虐殺に次ぐ凶悪な犯罪。合意対象ではなく、記憶すべき問題」と述べている。
彼のいう「記憶」が合意尊重の上でのことなのかどうかを読み解くことはできないが、少なくとも日本という国に抱いていいる感情は与野党の誰よりも悪いことだけは言えるだろう。