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母親殺害初公判 起訴内容認める
08月21日 12時08分
おととし、飯田市の住宅で母親を殺害したとして殺人の罪に問われている６０歳の女の裁判員裁判が始まり、被告は起訴された内容を認めました。
飯田市の無職、曽我万智子被告（６０）は、おととし、自宅で同居していた当時８３歳の母親の首にズボンを巻いて締め付けて殺害したとして、殺人の罪に問われています。
２１日長野地方裁判所松本支部で開かれた初公判で、曽我被告は「間違いありません」と述べ、起訴された内容を認めました。
争点は犯行当時、被告が刑事責任を問える精神状態だったかどうかで、検察は冒頭陳述で、「犯行前後の動きに理解できない点はなく、犯行時の記憶もあることなどから、被告は善悪を判断する能力を完全に失っていたとはいえず、刑事責任は問える」などと主張しました。
一方、弁護側は「被告は発達障害があり、急激な環境の変化などの心理的ストレスに弱かった。母親の介護という急激な生活の変化に大きなストレスを感じ、犯行当時は善悪を判断できない心神喪失の状態で刑事責任は問えない」などととして無罪を主張しました。
判決は今月３１日に言い渡される予定です。
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