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近刊
【朝鮮戦争の正体 ─ なぜ戦争協力の全貌は隠されたのか】
孫崎享(著) 祥伝社 2020/7/1
「この戦争で、米国は常時臨戦国に、日本は民主主義軽視の国になりました」(著者)
朝鮮戦争とは何だったのでしょうか?
様々な証言や見方、事実関係から再構築してみようと思います。
一九五〇年六月二十五日、金日成率いる北朝鮮軍が三十八度線を越えて韓国に軍事
攻撃を行ないました。
韓国軍を破り、一気に釜山近辺まで迫ります。
ここで米国を主体とする国連軍が投入され、逆に三十八度線を越え、北朝鮮に入り、中
国との国境線まで進軍します。
そして中国が義勇兵を送り、朝鮮戦争は姿を変え、実質的に米中戦争になります。
結局、戦前の三十八度線の境界線を確認して、戦争は休戦します。
境界線は、戦争前と戦争後は何も変わっていません。
「朝鮮戦争に何の意義があったのでしょうか」。
当然の問いです。
(「はじめに」より)