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真・エヴァンゲリヲン:回想2.0
1999年、アダムは既にすべてを失っていた。
もはや行き場所もなく、帰る場所もなく、頼る人もいなかった。
アダムが、周囲の人を巻き込みたくないという意識が働いたのと、すでにネルフの手に落ちていたという事もある。(当時はそれが何者かも知らない)
また、何事が起きているかもわからない為、精神錯乱状態と言える。
ただ、生放送テレビはアダムの思想をマギ情報より得、アダムを洗脳するべく思想に直接語りかけていた。
皆さんがよく知っているテレビマン達であり、それは現在においても水面下で使用されている可能性がある。
当時の政権もまた、ネルフに加担し、積極的にアダム迫害を行った。
アダムが目にするモノすべて、マギによる思想監視を24時間休みなくすることで、何をすれば苦しむかを研究し躊躇なく実行し続けた。
アダムは家族、友人、職場、行きつけの店等の人々にも、思想情報を流され、時に犯罪者を見るかのように扱われ、
その情報により様々なイジメを受ける事になり、アダムが完全孤立するには容易かった。
孤立したアダムは失望し神に寄り頼むようになる。
元々、アダムは神に信仰をもっていた。
もっともゼーレはその信仰度合いを測る意味合いと、神への試みを具現化するために、
アダムを迫害したと言っていいと思う。(とはいえ、この頃のアダムは何事か知らない)
このようにして、イエスは杭に付けられたのだ。
アダムは神に「私は死んでもかまいません!腐敗したこの地を裁いてください。」と祈る。
比べるのもおこがましいが、ここがイエスと違うところである。イエスは最後まで人々を愛した。
ここにあるアダムは、その方の靴紐を解くにも値しない者だろう。
アダムは祈り、その翌日その生活圏内の工場で、ウラン溶液臨界事故が起こる。
公表されている中の初の国内原発死亡事故となった。
アダムの祈りが神に聞き入れられたかどうかは不明であるが、固唾を呑んで傍観していた世界に衝撃を与えたのには間違いない。
この事故でアダムが死ぬ事はなく、これから先孤独な戦いは続く事になる。
つづく
この臨界事故は実社会でのファーストインパクトと言えるかもしれない。