12/02/17 16:49:58.29 Mxf5ILaH
薫との生活にピリオドが打たれた時に、希和子の八日目は終わったと監督自身は言ってたな
だから、原作やドラマのように薫と希和子の再会もない
冒頭の裁判シーン以後は出てこない
写真館の主人を通して、何年も前の様子を告げられるだけで
八日目を生きる者たちとの接触の気配もなく、退場してるんだよね
映画の場合、望んでいない境遇に追いやられた者が八日目の蝉でしょ
望まない状況が哀しいかどうかは、当事者の気持ちであって、恵理菜、千草、秋山夫妻は肯定的には生きていなかったということ
ラストに好転して、これからの八日目を肯定的に生きられるだろうってことだ
で、希和子も本来はネガティブな八日目を送るはずだったのに
秋山家の人生を奪う禁じ手を使って、ポジティブな八日目に書き換えたわけだ
そしてポジティブな八日目が終わったものは、そのまま退場ってのが映画の描き方だと思うよ
つまり、非→是となるのが八日目で、これ以降はないという流れ
小豆島の沢田夫妻やエンゼルホームの面々もそうで
両者とも希和子たちと関わっていた時はポジティブな八日目となっていた
だから、希和子と薫がいなくなったり、事件化して崩壊してからは映画では退場し描写されない