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藁人形論法
概説
相手の意見を誤解してみせたり、正しく引用することなく歪める、
または誇大に解釈すれば、その意見に反論することは容易になる。
この場合、第三者からみれば一見すると反論が妥当であるように思われるため、
人々を説得する際に有効なテクニックとして用いられることがある。
これは論法としては論点のすり替えにあたる誤謬であり、無意識でおこなっていれば
論証上の誤り(非形式的誤謬)となるが、意図的におこなっていればそれは詭弁である。
しばしば、感情に訴える論法やチェリー・ピッキングのような他の誤りとともに用いられる。
相手の発言を元の文脈を無視して引用し、本来の意味とは異なる印象を与えるよう提示することをクオート・マイニングと呼ぶが、
クオート・マイニングに基づいて批判すればこれもストローマンの一種である。
マスメディアにおいても、対抗意見を充分に取材せず、独自に解釈した反論を
両論併記などの形で用いることは故意でないにしろストローマンに繋がるものである。
しかし実際には、こうした手法はしばしば報道に取り入れられている。
・相手の意見の歪めた説明を相手が提示したものとして引用する。
これに対する自らの反論を示し、論破されたものと扱う。
・相手の意見に同調する不完全な擁護意見を持ち出し、充分な主張・再反論がされたようにみせかける。
・批判されて当然である(本来無関係でも一見関係のありそうな)問題や考え方を創造し、さも相手側の意見はこれを象徴するものとして強く非難する。
簡単な例
A氏「私は子どもが道路で遊ぶのは危険だと思う。」
B氏「そうは思わない。なぜなら子どもが外で遊ぶのは良いことだからだ。A氏は子どもを一日中家に閉じ込めておけというが、果たしてそれは正しい子育てなのだろうか。」