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コイ放流:春告げる 瀬戸川で5カ月ぶりに姿--飛騨 /岐阜
飛騨市古川町の観光名所「鯉(こい)の泳ぐ瀬戸川」に4日、雪と寒さを避けて
同町片原町の増島城の堀で越冬していたコイが放流され、コイの姿が約5カ月
ぶりに戻った。町の中から雪が消えるこの時期、市民に春を告げる風物詩と
なっている。
瀬戸川は約400年前、近くを流れる荒城川から水を引くための農業用水路と
して造られた。雪が多い同町では冬の間、雪を流すための「流雪溝」として瀬戸
川を使用するためコイは堀に移される。
放流には市観光協会の関係者やボランティアの市立古川中学校サッカー部の
部員ら計約50人が参加。午前8時過ぎ、網を使って堀から体長50~70センチ
のマゴイやニシキゴイなど約1000匹を引き上げ、2台の軽トラックでピストン
輸送。待ち受けていた古川中サッカー部員がタモで1匹ずつ川に放つと、コイは
尾びれをくねらせて流れの中をゆったりと泳いでいた。
古川小の大嶋英将教諭(55)は、瀬戸川へのコイの放流を始めた元古川町議
で今は亡き父英夫さんと一緒に約45年前、川のごみ拾いをしたことを覚えてい
る。今春まで顧問をしていた古川中サッカー部の部員にボランティア参加を呼び
かけた大嶋さんは「当時は、こんなにきれいになって観光名所になるとは思って
いなかった」と、感慨深げに川を見つめていた。【宮田正和】
毎日新聞 2010年4月5日 地方版
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