18/12/03 22:26:52.15 CAP_USER9.net
7年前、5人が死亡した『焼肉酒家(やきにくざかや)えびす』の集団食中毒事件で、業務上過失致死傷の疑いで書類送検された運営会社の元社長らの不起訴処分は不当だとして県内の遺族が富山検察審査会に審査を申し立てました。
富山検察審査会に審査の申し立てたのは、当時中学2年生の次男を亡くした小矢部市の久保秀智(くぼ・ひでのり)さんと、妻と義理の母を亡くした砺波市の小西政弘(こにし・まさひろ)さんの2人です。
事件は、2011年に富山をはじめ4県の『焼肉酒家(やきにくざかや)えびす』の店舗で生肉のユッケなどを食べた216人が食中毒となり、5人が死亡したものです。
県警は、えびすの運営会社『フーズフォーラス』の元社長と、肉の卸売り業者『大和屋商店(やまとやしょうてん)』の元役員を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しましたが、証拠が不十分だとして不起訴となっています。
一方、民事の裁判で、遺族らはフーズ・フォーラスと元社長、えびす砺波店の元店長に対し、損害賠償を求め提訴。
一審の東京地裁は、フーズ・フォーラスにおよそ1億9000万円の支払いを命じましたが、元社長と元店長に対しては「食中毒の発生を予見できたとは言えない」として賠償責任を認めず、遺族側が控訴。
二審の東京高裁は遺族側の控訴を棄却しました。
遺族にとって検察審査会への審査申し立ては、フーズ社元社長らの責任を追及できる『最後の機会』となります。
「やっぱり納得いかない。これ(検審)にかけるのが最後の手段。なんらかのかたちで白黒つけたい」(久保さん)
「これだけの事件を加害者に責任おわせられていない。一般の人の判断ききたい」(小西さん)
検察審査会は、選ばれた11人の市民の目で検察官の不起訴処分の妥当性を審査するものです。
最高裁判所によりますと、検察審査会が「起訴相当」の議決を出して強制起訴された事件はこれまでに9件しかなく、有罪となったのはわずか2件にとどまっています。
チューリップテレビ 2018年12月03日 18時34分
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