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京都大が、理系の最新の研究成果を東京で売り込む取り組みを始めた。
今年9月から月3、4回のペースで開く「京大テックフォーラム」。首都圏の企業との共同研究を加速し、資金の獲得や早期の実用化につなげる狙いで、すでに成果も出ている。
「この研究はビジネスの段階に移っています」。11月30日、JR東京駅前で開いたフォーラムで、京大の研究者たちが60人以上の企業関係者らに「多孔性金属錯体さくたい(PCP)」をPRした。
PCPは極小の穴が無数に開いた物質。様々な分子が混ざった気体から特定の分子を取り出したり、貯蔵したりでき、環境や医療、エネルギー分野への活用が期待される。大手化学メーカーの開発担当者は「京大の高い基礎技術と連携すると、開発がスムーズに行きそうと感じた」と話し、発表者の一人の小林浩和・連携准教授は「企業側から具体的な質問があり、刺激になった」と手応えを語った。
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