07/09/29 01:49:49
>>133
前スレ960の人だね。前の話とは微妙に違ってるみたいだけど、
今スレのほうの内容に照らし合わせるなら
有吉京子「その朝 粉雪が降った」(1972年頃の作） が、かなり近い気がする。
◎家族構成は母、姉二人、兄、妹（←養女に出される子）
◎それまで仲良く暮らしていた母と姉たちが突然、妹に辛く当たるようになり兄が必死にかばう
◎一家の住んでいる町に遊園地がオープン。妹を連れてってやると約束する兄。
懸命に小遣いを貯めたりして、やっと目標額達成。だが入場して初めて「乗り物券」が別に必要だと知り、
結局ベンチに腰かけて、兄が食べずにとっておいた「給食のパン」を妹と二人で分け合って食べる。
◎その日、帰宅して妹の養女話を聞かされ、嫌がって泣く妹、猛反発した兄が妹を連れて家を飛び出す
→深夜、無人の遊園地に侵入して機械を動かし、妹を遊ばせてやる
→警備員に見つかって逃げ出し、ジェットコースターのレール（高位置）から落ちそうになる
→駆け付けた母が実を呈して助ける→疲れ果てて寝入る兄妹
◎先に目を覚ました兄に母と姉たちが事情説明 →急に妹に辛く当りだしたのは養女に出すことを決めたから。
自分たちに思いを残さず新しい家で幸せになってほしいからだった。
で、ラストシーンが
>>別れの日もお兄ちゃんは見送りに出てこなくて妹が泣き叫んでたら「お前なんか嫌いだ！」って。
ただ
>>何年か後に町で見かけた時はすごく幸せそうで声が掛けられなかった。
これはなかったと思う。母や姉たちとの会話に「きれいな服を着た、幸せそうな妹」のイメージは出てきたけど。
これだとしたら
マーガレットコミックス「なにクソッ天才」か秋田書店版「ヴァルナ・コレクション」に収録されてるけど、
古本以外じゃ難しそう。