げんしけんSSスレ13at CSALOON
げんしけんSSスレ13 - 暇つぶし2ch519:Yell of magic(13/17)
07/07/26 18:17:21
「明日会社あるんだよ?大野さんも学校でしょ?」
「大丈夫!魔法は明日の朝7時で切れますから、それで家に戻ればちょっと休めますよ」
「待て。寝かさない気デスカ」
「やですねえ、愛する二人には刹那の時しか与えられていないんですよ。それに、斑目さんには女心をたっぷり教えて差し上げなければならないんですから」
「あれ、加奈子先生って思ったより厳しい?」
「スパルタですよお、ふふ」
 斑目さんもノリを取り戻したようです。大まじめな斑目さんも恋に悩む彼も素敵ですが、やっぱりこの一歩引いた感じがいちばん似合っていると思います。
「たまんねーな、朝までカラオケやる体力なんて―」
「STOP!誰が夜通し歌って過ごすなんて言いましたか」
「ふぇ?」
「カラオケのあとは……」
 斑目さん、勘がよくなりました。わたしは彼の、すでに真っ赤になった耳元でささやきます。
「大人の恋愛のこと、もっと勉強してください、ね」
 耳たぶに、キス。
 斑目さんは避けませんでした。たぶん、12時間うんぬんのあたりで展開は読めていたんじゃないでしょうか。
 密着したままの胸に、ますます早くなる鼓動が感じられます。
「……大野さん」
 興奮を沈めようとしているのでしょうか、鼻で呼吸をする様子とともに、斑目さんが言葉を発しました。
「はい」
「それなら、その……もう一回、呪文をお願いできねーかな」
「えっ」
「俺もホレ、往生際の悪いヤツだからさ。とどめ、刺してくれよ」
「もう。面倒な生徒ですね」
 もう一度、キス。と、斑目さんがわたしの両頬を押さえました。
「サンキューな、大野さん」
「……いえ」
「大野さん、好きだよ、俺も、あんたのこと」
 斑目さんからの、不意打ちのキス。
 ―決意の、キス。
 またちょっと泣きそうになりましたが、我慢して目で笑いかけました。

520:Yell of magic(14/17)
07/07/26 18:18:28

****

 わたしは、斑目さんが好きです。
 もちろん田中さんを愛しています。ここのところ会える数が減って、若干欲求不満気味かも、ですけど。
 斑目さんに対する想いは、田中さんへのそれとは随分違うように感じます。そもそも、斑目さんはわたしの方を振り向いてもくれません。
 わたしは、斑目さんに幸せになってほしいと思います。彼の見つめる先がわたしでなくっても構いません。彼が、彼の想いを、彼の想う相手に100%でぶつけられるなら……わたしがそのお手伝いをできるなら、それでいいのです。
 わたしはわたしの働きかけで、斑目さんが一歩踏み出す決心をしてくれたことに満足していました。今夜は夜通しかけて、彼に女性とのつきあい方を―わたしごときがおこがましいですが―教えてあげましょう。
 それが彼にとってどういう結果になるかは、わたしには解りません。わたしにできることは、そう多くはないのです。
 でも、だからこそ、わたしは斑目さんを全身全霊で応援してあげたいのです。
 彼のキスに応えながら、わたしは自分の不思議な恋が成就した喜びに……。
 そしてこれからの12時間で行なわれる恋愛への期待に、胸を高鳴らせるのでした。

****

 翌日、月曜日の午後。わたしは久しぶりに現視研の前まで来ていました。けさ斑目さんとお別れしたあとも目が冴えてしまって眠れず、そのまま大学の1限を受けてきました。せっかくだから荻上さんたちの顔を見ていこうと思ったのです。
「ふわああ。こんにち―ぅわ!?」
 生あくびをかみ殺しながらドアを開けたわたしの目と鼻の先にいたのは……斑目さんでした。『いつものとおり』の。眼鏡をかけて、ぺったりした髪型の。わたしは夢でも見てるんでしょうか?
「あ、大野さん、久しぶり」

521:Yell of magic(15/17)
07/07/26 18:19:47
「……斑目さんじゃないですか。ご、ご無沙汰してます」
 スーツの上着を羽織りながら話しかけ、同時に背後の荻上さんに見えないようにウインクをしてきました。
 あわてて調子を合わせると、わたしと入れ替わりにドアをくぐって出てゆきます。
「せっかく会えたのにごめんな、もう昼休み終わるから戻らなきゃ。また積もる話でもしよーや。じゃ」
「あ……。そうですか、はい。それじゃ、また」
 わたしの肩をぽんと叩いて、前髪をかきあげ、ドアの外で振り返って手を振って。そうして斑目さんは帰っていきました。わたしの返事も全部聞いたかどうか微妙です。
「……大野先輩も、けっこう久しぶりですね」
 いつまでも鉄扉を見つめているわたしに、背中から荻上さんが話しかけてきます。
「斑目さん……なんだか、変じゃありませんでしたか?」
「え?なっ、なにがですかぁ?」
「えーっと。うまく言えないん、ですけど」
わたしの動揺には気付かなかった様子で続けます。
「久しぶりに見た斑目さん、なんか、なんていうか……カッコいいんですよ。見た目なんにも変わってないのに」
「ええー?」
「大野先輩、今すれ違っただけだし解んないスよね。それとも私の考えすぎですかね……。最近は現視研にいても朽木先輩しか来ないから、人恋しくなってんですかね、私。たはは」
「……うーんと」
 荻上さんが混乱しているので、わたしの方に心を落ち着ける余裕ができました。
「それは暗にわたしの事を責めてるんでしょうか?」
「え!あっいや、そんな、ちっ違いますよ、すいません」
「謝るってことは思い当たるってことですかぁ~?」
「え、え、えっと」
「やですね、冗談ですよ荻上さん。コスプレでもして気を静めたらいかがですか?」
「……今のですっかり冷静になりました」

522:Yell of magic(16/17)
07/07/26 18:20:50
 荻上さんをからかいながら、わたしはまた斑目さんが出ていったドアのほうを見ていました。
 夢じゃありません。彼がわたしのすぐ脇を通ったので、気付きました。
 斑目さん、ほんの軽くコロンをつけてます。かなり控えめで、そうとう近寄らなければ判らないでしょう。
 ネクタイのブランドが例の、咲さんの御用達でした。あれも買わされてたんですね。
 それから、ちょっと考えてようやく思い当たった違和感。彼の眼鏡……ひょっとして、度が入ってなかったんじゃないでしょうか。
「大野先輩?」
「あっああ、ハルヒと長門、どっちやるんですか?」
「どっちもやりませんっ!」
 なによりさっきの、髪をかきあげる仕草。ぴんと背中を張った、颯爽とした立ち姿。自信ありげな、優しい笑顔。そんなひとつひとつが荻上さんにも伝わっていたのでしょう。
「斑目さんがカッコいいなんて大事件じゃないですか。ここはひとつ、難事件を解決しなければなりませんね」
「ナニ言ってんスか」
「わたしが蘭ちゃんやりますから荻上さんは哀ちゃんを」
「言うにことかいて幼女ですかっ!肝心の探偵がいねェし」
 荻上さんの件は混ぜっ返すことにしました。
「歩美ちゃんよりいいかと思ったんですけどねえ。じゃあじゃあ、荻上さんは名探偵弥子ちゃんで、わたしはアヤを」
「しませんってば」
「アレも頭脳労働担当じゃないですしねえ。プティアンジェなんかどうですか?……あ、大変ですよ!」
「えっ?」
「わたしのできるキャラがありませんよ」
「知りませんよそんなのっ!」
 まあ、せっかくですから黙っておきましょう。本人からのさっきのウインクも、そういう方向の依頼だと思いますし。
「探偵ものって女性が主役の作品、少ないんですよね。小説や実写だとけっこうありますけど、ミス・マープルやら桜乙女やらどれもこれも年齢的に納得いきませんし」
「いいじゃないスか、怪事件に首突っ込むだけなら探偵じゃなくても。歴代の魔女っ子だってホームズのコスプレくらいしてますよ」
「あら荻上さん、やる気まんまんじゃないですか。それじゃあいっそモモ&マミで」
「だからそーじゃなくてッ!てゆーか途中から古すぎです!」

523:Yell of magic(17/17)
07/07/26 18:22:03
 わたしは荻上さんとじゃれあいながら、さっきドアを出ていった『もと恋人』を……12時間だけの恋愛を思い返してみました。
 あの二人の時間で、斑目さんはなにかを得ることができたでしょうか。わたしは彼になにかお手伝いができたでしょうか。単に、わたしのムラっ気のおもちゃで終わったりしていないでしょうか。……いいえ。
 いいえ、そんなこと、ありません。
 前知識なしで彼を見た荻上さんの感想が、すべてを物語っています。
「荻上さん荻上さん、ちょっと話戻しますけど」
「なんですか?」
「斑目さん、そんなにカッコよかったですか?」
「……はい。カッコよかったです」
「男の人として?」
「そうなんですよ」
「好きになっちゃいそう?」
「それはありません!」

 ……まあまあ、ですかね。

彼の想いが、彼の好きな人に届きますように。
彼の心が、彼の好きな人に受け取ってもらえますように。
魔法でもなんでもない、彼の努力が、彼の想い人の気持ちを動かしますように。

荻上さんに強要するコスプレトークの次の話題を考えながら、わたしは斑目さんにこっそりエールを送るのでした。




おわり

524:Yell of magic(あとがき)
07/07/26 18:23:26

以上です。ありがとうございました。

えー……。読んだら思い出したって方もいるかもしれませんが、『まだメモ』ですハイw
皆さんが連投してる時期に書きあがらなかったんですが最近収拾がつきまして、いまさら
プレイ日記ってわけにも行かずなんとか原作軸にのっけてみました。
いささかハンドル切りすぎだが許してつかあさい。



では引き続き『30人いる!』『完士とおたく工場』の2本でお楽しみください~。

525:マロン名無しさん
07/07/26 23:04:32
Yell of Magic
いやー面白かったです。
斑目が前向きでけなげなところがもうo(^-^)o
ぜひまだメモ次回作をお願いします

526:マロン名無しさん
07/07/27 00:56:58
>Yell of Magic

くはあああ…やべー!!! かっこええ…!やべーーー!!!

もうなんかあんまりステキなんでftghjkl;:ちょっともちつけ。
これだからSSはやめられんばい…。

ご馳走様でした。ワシも斑目かくの頑張ろう…!!

527:magicの人
07/07/28 16:27:24
ありがとございます~o(^-^)o ←かわよい

最萌ハッスル→萌え尽き症候群→年度変わりで多忙→脱力、と無為に過ごしてはや半年w
久しぶりにちゃんと完成して胸をなでおろしております。もちろん一文字も書かずに過ごして
いたわけではないんですが、なぜか話が結末に向かって転がらない病にかかっております。
どうやら不治の病ですだorz
>>525
>>526
斑目を描くパターンそのものは多いわけではないのですが、バリエーションのつけかたで
無限のストーリーが広がるのがいいですね。まだメモは良いネタでした。ここの住人には
いないのかな?ゲーム作れる人。
などと他人に振りつつ。また書けたらきますね~。

528:30人いる! 前書き
07/07/29 15:21:57
わわわ、新作増えてる!
わわわ、あと35KBしかない!
今回は6レスぐらい投下の予定だが、果たしてこのスレ、最後までもってくれるか?

そんな訳で、途中でスレ立てあるかも知れないので、そろそろと行きます。
ではまた後ほど。

529:30人いる! その24
07/07/29 15:26:27
第2章 笹原恵子の宣言

「無理無理無理!そんなのぜってえ無理だって!あっそうだ、くじ引きもう1回やり直そう!なっ!」
案の定、恵子は駄々をこねた。
どこからともなく取り出した算盤を机に叩きつけつつ、台場は言い放った。
「くじ引きに2度目はありません!」
『うわあ、晴海のやつ目がマジだ…』
たじろぎつつも、恵子はさらに反論を重ねる。
「なあ、お前ら冷静に考えてみろよ。あたしゃお前らと違ってオタクじゃないし、映画なんて作ったこと無いし、それ以前に昔から映画なんてあんまし見てないし」
国松「大丈夫ですよ、恵子先輩。全員映画作りは初めてですし」
藪崎「千里、それフォローなってへんで」
国松「それに映画作りの基礎なら、私がお教えしますよ。どのみち今日はその積もりで、映画の作り方の本たくさん持って来ましたし」
国松は自分の小さなリュックサック(一般人の女の子が持っているような、オタクっぽくないやつだ)から、十数冊の本を出して机の上に積み上げた。
全部積み上げると広辞苑で4~5冊分ぐらいの厚さになった。
一同『どうやってあの小さなリュックに、あれだけの本を入れたんだ?』
恵子「あのなあ千里、あたしゃお前らと違ってバカなんだよ!お前らうかったこの大学、あたしゃ落ちたんだよ!そんなに本たくさん読める訳ねえだろ!」
国松「えーとそれじゃあ…」
国松が考え込んだその時、今度は珍客が訪れた。
「うぃーす」「こんにちは」
春日部さんと高坂だった。



530:30人いる! その25
07/07/29 15:31:31
荻上「こんちわ。珍しいですね、お2人揃って」
卒業後もちょくちょく部室に顔を出していた春日部さんだったが、夏に自分の店がオープンしてからは1度も来ていなかった。
高坂も新作ゲーム作りにかかっていたので、同じ頃から来ていない。
春日部「うちの店の女の子が交通事故に遭っちゃって、この近くの病院に入院してるのよ。今日はそのお見舞い。そんでついでにちょっと顔出しとこうと思ってね」
台場「高坂先輩もですか?」
春日部「その子ね、採用してから分かったんだけど、実は高坂のいとこだったのよ」
沢田「それでご一緒にお見舞いを?」
春日部「まあその帰りに、ついでにデートだけどね」
よく見れば、2人とも単なるお見舞いにしては、地味ながらお洒落な格好だ。
高坂「先月は2人とも休み無しだったからね。咲ちゃんは店が開いたばかりだったし」
春日部「高坂は新作ゲーム作りで仕事場にこもってたしね。だから少しでも2人とも時間空いてる時狙って会おうって訳」
言いながら春日部さんは、チラリと恵子の方を見る。
ちょっと恵子の前でイチャつき過ぎたかなと、軽く反省する。
だが恵子は沈み込んでいて2人に反応しない。
春日部「何かあったの?」
荻上「今度の学祭で、うち映画作ることになったんです」
春日部「そう言やそんなこと言ってたな。私金出したし」
台場「ハハハ、春日部先輩ごっつぁんです」
荻上「それで監督を恵子さんにやってもらうことになったんですけど…」
高坂が恵子に近付く。
高坂「(満面の笑みで)監督やるの?!凄いね恵子ちゃん!」



531:30人いる! その26
07/07/29 15:35:30
高坂のことはとっくの昔にあきらめた恵子だったが、彼の明るく端正な笑顔にはどうしても惹きつけられてしまう。
そしてそれがもはや条件反射の域にまで達していた恵子は、つい愛想よく応えてしまった。
「そーなんですよー!もーみんなあたしだけが頼りだって言うもんだから!」
高坂「がんばってね」
恵子「はいっ!笹原恵子、がんばりまーす!」
言いながら恵子は、自分が猛スピードで地雷原に向かって走り始めていることを自覚し、自らの行為に恐怖した。

一方春日部さんは、今の恵子の舞い上がり方が明らかに高坂に誘導されてのものと看破し、このままやらせていいものかどうか心配になった。
そこで恵子の真意を確かめる為に、わざと意地悪く言い放った。
「お前が映画の監督?無理無理、出来る訳ねえじゃん」
恵子「(ムッとして)なっ、何だよ姉さん、その言い方!出来るよ!たかが映画の監督ぐらい!この笹原恵子様の手にかかったらちょろいもんよ!」
春日部「じゃあ本当にやるんだな、監督?」
恵子「やるよ!やりますよ監督!見てなよ姉さん!すんげえ傑作作ってやっかんな!」
言いながら恵子は、自分が地雷原に向かってさらにアクセルを踏み込んでしまったことを自覚し、内心泣きそうだった。
『つーか、チビりそう…』



532:30人いる! その27
07/07/29 15:39:05
恵子は不意に、背後に強烈な違和感を感じて振り返った。
1年生たちが、キラキラした目で恵子を見ていた。
恵子『なっ何だ、そのキラキラした目は?やめろ!そんな期待の目であたしを見るな!』
だがその時、国松が目に涙を浮かべて恵子に突進して抱き付き、ダメ押しの言葉をかけた。
「ありがとうございます、恵子先輩!いや、恵子監督!」
恵子は自分の退路が全て地雷原と化し、もはや前進し続ける以外の進路は無いと悟った。
『ちょっとチビったかも…』

その後30分ばかり、夏コミの話やらOBたちの近況報告やらといった雑談を交わしてから、春日部さんと高坂は部室を後にした。
後に残ったのは、監督も決まってにわかに活気付いた会員たちと、頭上に木星でも乗ってるかのごとく沈み込んでいる恵子だった。
「えれえことになっちまった…」
国松が励ました。
「安心して下さい。この本全部読んだら、映画の作り方ぐらいすぐ分かりますから」
広辞苑のような分厚い本の束は、恵子のブルーな気分をマリアナ海溝の底まで沈めた。
荻上「だから国松さん、恵子さんはそういう文字で学ぶのは苦手なんだってば」
いつもなら「あっ、ひでえ姉さん」とか言い返す恵子だが、今はその気力も無い。
チト放って置き過ぎたかと反省する荻上会長。
だがその一方で荻上会長は、今回のことは恵子が現視研と自分との関わりを見つめ直すいい機会になるかも知れないと考え、しばらく状況を静観することにした。



533:30人いる! その28
07/07/29 15:42:12
国松「本読むの苦手となると、えーと…何か実践的な方法がいいですね」
スー「押忍、僭越ながら自分、ひとついい方法を知っているであります!」
荻上「どんな方法?」
スー「押忍、かつて淀川長治先生は、同じ映画を10回見れば映画監督になれると仰ったそうであります!」
浅田「何で淀川さんなんて知ってるんだ?」
有吉「確かあの人って、10年ぐらい前に亡くなってないか?」
ちなみに淀川先生が亡くなったのは98年なので、正確にはこの時点で8年前だ。
藪崎「ほんまかいな、それ?何か眉唾な話やな」
加藤「いやその話、聞いたことあるわ。『オネアミスの翼 王立宇宙軍』の山賀博之監督が本当にそれやったらしいわよ」
藪崎「ほんまですか、それ?」
加藤「ちなみに山賀監督が10回見たのは『がんばれベアーズ 特訓中』だったそうよ」
藪崎「よう分からん選択基準やな」
スー「押忍、ちなみに自分、映画解説者は個人的には荻昌弘の方が好きであります!」
浅田「だから何で荻昌弘なんて知ってる?あの人だいぶ前に亡くなったし、月曜ロードショーなんてもうやってないぞ」
藪崎「あんたこそ18かそこらで、何でそんな古い話知ってんねん?」
ちなみに荻先生が亡くなったのは88年なので、正確にはこの時点で18年前だ。
荻上「はいはい、脱線はそのぐらいにして、第1回笹原恵子総監督養成会議に戻るわよ」
加藤「ヤブ、私たちも原稿に戻るわよ」
藪崎「はいなっ」







534:30人いる! その29
07/07/29 15:48:21
国松「要は10回同じ映画を見れば、カメラアングルとかカット割りとか、シーンのひとつひとつの演出的な意図が分かるってことだと思うわ、淀川先生の言葉って」
沢田「確かにそれやりながら千里が解説すれば、映画のいろはを手っ取り早く学べそうね」
恵子「おいおい冗談はよせよ。映画10回って言えば、軽く20時間以上はあるじゃねえか。あたしに丸1日映画見ろってのか?」
スー「冗談デハナイ!」
神田「スーちゃん、この場合はその台詞、使い方間違ってるよ」
国松「大丈夫ですよ。短めの映画ご用意しますから」
国松は自分のリュックから、ケースの表示が手書きのDVDを十数枚出した。
市販品ではなく、自分で録画し直したオリジナルDVDらしい。
全部積み上げると、ちょっとしたDVDボックスぐらいはある。
巴「千里、あんたいつもそんなの持ち歩いてるの?て言うか、よくその小さなリュックに入ったわね」
国松「いつもはもっと少ないけど、今日は資料になりそうなのも見繕って持って来たから、ちょっと多い目なの」
巴「てことは、何枚かはいつも持ち歩いてるんだ…」
国松はDVDを1枚1枚確認しつつ何か探しているようだった。
やがて1枚のDVDを取り出した。
国松「やっぱ初心者さんにはこれでしょ?」
国松はテレビのスイッチを入れ、DVD レコーダーにDVDをセットした。
恵子「何見せる気だよ?」
国松「まあ見てて下さい。あっ、短いから安心して下さい。96分ですから」
脳内の算盤をフル回転させた後、台場は呟いた。
「それでも10回だと16時間ぐらいかかるんだけど…」



535:30人いる! 次回予告
07/07/29 15:58:17
うわあ、残り27KBかい。
こりゃ次回は次スレだな。
そんなことより次回の予告。

遂に監督就任を決意した恵子。
この先彼女を待つのは、いかなる試練なのか?
果たして彼女を待つ10回観賞会用映画とは何か?
いよいよ次回、冒頭の謎の映画の正体が分かる!

何、もう分かってるって?
まあそう言わず、付き合って下さいな。
「わあ何だろう、全然分かんないよ、楽しみだなあ(棒読み)」とか言いつつ。

という訳で今回はこれまで!
スレ立てやってみるので感想とか短いのはいいけど、長編の投下はしばしお待ち下さい。

536:30人いる!の人
07/07/29 16:10:01
立てました、次スレ。

げんしけんSSスレ14
スレリンク(csaloon板)l50

537:30人いる!の人
07/07/29 16:27:01
お返事を少々。
>>484
まさかリアルタイムで読んでらっしゃる方がいらしたとは。
今回は楽しんでいただけましたでしょうか?
>>485
錆びたな、俺、
あの展開で総攻め総受けが出て来なかったなんて。

ちなみに総監督という名称は、あまり特撮の世界では使われません。
特撮は普通、特撮パートを撮る特撮班と、特撮以外のパートを撮る本編班の2班体制で撮影されます。
特撮における監督とは本編班の監督を指し、特撮パートの監督は特技監督または特撮監督と呼ばれます。
最近は両方を1人の監督が担当するパターンも増えていますが、その場合は監督と特技監督の2つの肩書きを併記します。
総監督という名称は、現視研が本来アニメや漫画が中心のサークルだという矜持だと解釈して頂けると幸いです。
>>486
オリキャラというほど大層なものじゃありません。
豪田蛇衣子を見て頂ければ分かるように、全員元ネタはあります。
ただ名前もじり過ぎで元ネタ分かりにくいのや、キャラの性格いじり過ぎて元ネタから外れてきてるのはたくさん居ますが。


538:30人いる!の人
07/07/29 16:55:23
感想も少々。
>完士とおたく工場
2回目で早くもオールスター出演キター!
これで初代会長以外ほぼ出揃いましたな。
サービス満点!
冒頭10分ぐらいで、キングギドラ以外の出演怪獣ほぼ全員見せちゃう「怪獣総進撃」みたい。
こりゃ次回もスピーディーな展開ありそう、楽しみです。

それに引き換え俺と来たら、数えてみたら今のとこ出てるのは20人、やっと3分の2です。
「真田十勇士」で言えば、ようやく由利鎌之助が出て来たぐらいでしょうか。
(自分で書いといて言うのも何だが、分かりにくい例えだ)
しかも30人目は終盤まで出ない予定だし、どうやら終了まで看板に偽り有りの状態が続きそうです。

絶望した!
人の作品の感想書いてて、何時の間にか自分の作品の愚痴書いてる自分に絶望した!
失礼しました。

>Yell of magic
カッコイイ斑目キター!
確かに斑目って素材悪くないから、磨き方次第ではカッコ良くなりそう。
でもそれを形から教えたのが春日部さんで、中から教えたのが大野さん…
何か屈折したハーレムですな、ウラヤマシス。

それにしても大野さん、欲求不満なんすか。
田中は淡白なんですか?
それとも大野さんが激し過ぎるんですか?
それとも両方?
やっぱあの2人、いろんな意味で八丁堀の中村さん夫婦状態なのかも…

この話もまだ続け様は有りそう。
また書いて下さい、気長にお待ちしておりますので。


539:magicの人
07/08/01 06:58:21
>>『30人いる!』
恵子頑張れ!だがチビんな、もう大人なんだからw
恋する高坂と尊敬する春日部さんに囲まれたらそらどーにもなりませんわな。ただまあ、恵子って調子に乗ると威力を発揮するタイプだと思うから、前回国松っちゃんが言ってた通り全員まるごと引っ張っていってくれそうです。
なあに、エンジンにはエンジンの仕事があるさ。アクセルブレーキクラッチとハンドル操作を誰かがやりゃいいんだ。
ついに総監督が決まった現視研映画制作部、次にくじを引くのは誰だ?
……映画、作り始めるのはいつごろだろう(ボソ)

>>538
そして感想ありがとうございます。相変わらずぜ~んぶ特撮と特撮時代劇になぞらえて話す作者氏ステキだw
必殺2007(評価はあえて秘すが)観たところだしついていきやすい。

>それにしても大野さん、欲求不満なんすか。
>田中は淡白なんですか?
>それとも大野さんが激し過ぎるんですか?

マジレス的には田中、ガッコが忙しくなってきてあんまり大野さんといちゃいちゃしてくれないのです。
ネタレス的にはもちろん大野さん>田中ですよそりゃw



ではまた。13スレはこの辺で終了でいいのかな?


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