機動戦士ガンダムSEED 逆襲のカズイ 3at SHAR
機動戦士ガンダムSEED 逆襲のカズイ 3 - 暇つぶし2ch807:通常の名無しさんの3倍
06/12/07 16:42:56
>「気をつけろ、二人共っ!」
> 叫びながらムゥが選んだ選択肢は、セイバーのドラグーンの迎撃。仮にそれが成らずと
>も、動きを鈍らせることができれば、二人はきっと避けてくれるだろう。
> 乱舞し、絡み合う二種類のドラグーン。
> 予想通り、簡単に落とさせてはくれなかったが、理想と思われる攻撃コースは取らせな
>い。

ムゥはするどくふたりに注意を促し、同時にドラグーンを射出した。
敵機も応じてポッドを射出。漆黒の空間に幾筋もの光が煌く。
敵ポッドの動きは的確で、こちらの思考が先読みされているかのようだった。

>(くっ……なんとか……)
> 全神経を集中させつつ、及第点の結果を得たことに安堵しかけた時だった。
> アカツキとセイバーの間の空間に位置していた一機の赤いドラグーンに光が灯る。
>(ディアッカか!?)
> 軌道上から計算される標的は、ブラスト・インパルス。だが、これだけ離れていては当
>たりはしないだろう。そこに、ムゥの脳裏に一瞬の閃きが走る。
>「これならっ!」
> 自分とビームの軌道上の距離は近い。そこで、アカツキの装甲でビームを反射させ、反
>撃の糸口を掴もうと考えた。
> スラスターを噴かせてドラグーンとブラスト・インパルスの間に入る。間違いなく、ビ
>ームは反射する。あとは、微妙な角度調整をして、セイバーの元へとビームを飛ばす。彼
>にとっても予想外の攻撃は、きっと、足元をすくうことができるだろう。

数秒持ちこたえ、焦りが自信へと変わった瞬間、かなたの赤いポッドから
光が直進する。標的はブラストインパルス。彼はスラスターを噴かした。
暁のボディでビームを反射させるために。

> そんな確信を持った時だった。
> ビームとアカツキが接触する、その刹那、二つの間に赤い影が割り込んだ。
>「なっ!?」
> 突如、アカツキの目の前で爆発が巻き起こった。爆風は機体を飛ばし、その衝撃にムゥ
>は顔をしかめる。
>(ドラグーン!?)
> 爆発したのはセイバーのドラグーン。ビームを放ったのとは別の物が、アカツキに当た
>る直前に間に入り、その身を散らしたのだった。
>「……野郎……味な真似をっ……!」
> レーダーを見落としたのは自分の責任。だが、敵や味方、そして自らとセイバーのドラ
>グーンの動きの全てを意識しながらの戦いで、生じてしまった一つの見落としは、決して
>彼の実力が足りなかったという訳ではない。

ビームと暁が接触するかに見えた。が、着弾点の手前に何者かのドラグーンが
投射され爆発した。セイバーがとっさにドラグーンを投げ打ったのだった。


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