10/01/09 11:13:02 Culdw/Mx0
岡山の山奥でトレーリングをしたときの話。
津山市から、行重を通り抜けて北西の坂元部落へとたどり着いた。
その道をさらに登っていくと途中に小さく貝尾と書かれた青い看板があった。
そこは貝尾部落の入り口である。その看板の先で道路が二股に分かれており、
この二股を右へ行き、左に折れる細い道と交わる交差点にたどりついたとき、
なんともいえない悪寒が走った。
そこは貝尾部落の中心あたりである。
俺はなにもしらずに友達についてきたんだが、この部落の雰囲気の異様さに
「なんかここ変な雰囲気じゃない」と聞くと友達はにやりとわらい。「そりゃそうさといった」
ふきんには昔ながらの墓所が点在していた。友達はそのうちの1つを指した。
見ると享年日が“昭和13年5月21日”と刻まれている。
他のも見てみると昭和13年5月21日がやたら多い。
「津山事件ってしらないか」と友達はいった。
「なにそれ」
「八墓村は知ってるよな」
「ああ、稲垣がでてたやつか」
「あれな、全部が作り話ってわけじゃないんだぞ。あの
あたまに懐中電灯巻きつけて日本刀と銃でバンバン人ころすってやつ
本当にあった事件なんだ。その現場がここ」
「まじで」
「ああ、まじさ。ちょっとこっちきてみな。」友人が歩きだしたとたん倒れた。
足元をみると人間の頭ほどの大きさの石がころがっていた。
「なんで、これがこんなとこに」友人はぶつけて血が流れる頭をハンカチで押さえた。
「なんだこの石ころは」俺が触ろうとすると友人がとめた。
「それが犯人の墓石だ」 もうすこし先の方に墓所はあるはずなんだが・・・。
その後俺と友人はトレーリングを中止し、あわてて帰宅した。