09/06/06 12:43:25 Hq0l/orY0
>>365 つづき
しかし、この透視能力のようなものは、コントロール出来ない。強制的に
何かを見せようと、俺の意志には関係なく、身体をベッドに置いたまま、
視界だけがどんどん先に進む。(幽体離脱かな?)
廊下を通り階段を降りる。そして1階の玄関前に到着したところで、画像
は止まった。
その先に見えたものは、ほろ暗い玄関中央に女性の姿が静かに佇んでいた。
しかし、その女性は腰から下しか見えない。なぜ女性と判別出来たかと言
うと、青いスカートを履いていたからだ。そしてそのスカートからは青白
い足が・・・。そしてそれら全てを暗い雰囲気で包んでいる。
あれ?幽霊て顔は見えても足はないんじゃなかったけ?これじゃあまるで
逆だな。などと冷静にその女性を見ていたのだが、この女性は何らかの意
志により、俺を起こし、この現場を見せているのだろうと思うと、寒気を
憶えた。
やがて、その青白い足は玄関から進みだし、階段を登ってきた。その足は
微妙に空中を浮いたままで、特に動かすことなく両足を揃えたまま、スー
ッと移動した。
つづく