09/04/09 03:01:44 0
「弱い、弱すぎる・・・」。横浜担当記者の堀江は横浜スタジアムの記者席で絶望的な気分になっていた。
7日は巨人を迎えての本拠地開幕戦だったが、今季から先発に戻った頼みの寺原隼人も5回途中5失点で
KOされ、1-5で敗戦。これで開幕4連敗だ。
堀江をさらに落ち込ませたのは、巨人に5点目が入った5回のこと。一塁側の横浜ファンが大挙して席を立ち、
帰りだしたのだ。「横浜が逆転するとは思ってないってことか・・・」。実際、そのまま抵抗もできずに敗れ
去ったのだから、ファンの見る目は正しかったということだ。
もう見ていられないと思ったのは、球場を訪れていた村田修一内野手も同じだったのかもしれない。
「予想通りの不安的中じゃないですか。こんなもんでしょ。勝つってことはそんなに甘くないですよ」と
吐き捨てるように話し、試合途中で球場を後にした。
試合後、大矢明彦監督は「打線に当たりは出てきている。あとはつながってくれるのを待ちたい」と話すのが
精一杯。若林貴世志オーナーは堀江の直撃に「やってもらうしかない」としか口を開かず、佐々木邦明
球団社長は「まだまだ始まったばかり。去年とは戦力も違うと思っている。必ずやり返してくれるはずだし、
こちらがすぐに動くことはない」と言い切ったが、球団関係者からは開幕直後にもかかわらず「このまま
連敗が続くようなら即刻、監督問題にもなりかねない」との声も上がり始めている。実際、球団幹部は
「全チームと当たり終えた段階でこのままのチーム状況が続いているなら、我々が動くことも考えないと
いけなくなるかもしれない」と堀江に明かした。
もっと過激なところでは「1か月も持たないだろう。昨季は後継問題でモメて続投が決まったが、今季は
契約最終年だし早々にクビを切ることもあり得る」(チーム関係者)という声もある。
試合後のスタンドからは早くも「大矢辞めてくれ! つまらないんだよ!」というファンの怒号が飛んだ。
暴動も起こりかねない状況に球団は「もっと警備員を増やさないといけないかも」と戦々恐々している。
「まさかこんなに早く監督問題が持ち上がるとは・・・」。堀江は憂うつな気持ちで横浜・関内駅発
最終電車に乗り込んだ。
(東京スポーツ 4月9日(木)販売号より)