09/09/15 07:25:55
映画「フラガール」の制作を資金支援した「ジャパン・デジタル・コンテンツ(JDC)信託」に
ついて、金融庁は14日、信託業務免許を取り消す方針を固めた。
JDC信託は投資家から約400億円を集めているが、免許取り消しにより、当初予定通りの
配当をできなくなる可能性が高い。
金融庁は、財務悪化や幹部による資産不正流用の発覚で、信託財産を適切に管理できない
恐れがあると判断した。信託業務の免許取り消しは初めてだ。
JDC信託は、映画などの制作費を投資家から広く集める見返りに、信託を受けた知的財産権
から生じる収益の一部を、投資家に配当してきた。
06年に「フラガール」など約20作品の制作費として集めた計46億円分をはじめ、信託財産の
多くは信託期間が残っている。投資家はその間、映画のDVD化やテレビ放映などにともなう
収益から配当を受け取ることになっていたが、JDCが信託会社としての営業を停止する
ことから、配当は当面、止まる公算だ。
JDC信託は、一般事業会社に信託業務参入を認めた改正信託業法施行を受けて、
2005年5月に事業会社の免許取得第1号となった。「フラガール」の後はヒット作に恵まれず、
業績が急速に悪化。純資産額が信託業法の最低ラインを下回ったため、今年6月には
金融庁から一部業務停止命令を受けていた。
▽News Source YOMIURI ONLINE(2009年9月15日03時08分 読売新聞)
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▽ジャパン・デジタル・コンテンツ信託 株価 [適時開示速報]
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