09/01/30 12:35:47
ソースは
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知り合いの人事担当者と会話していた時のこと。問題となっている派遣切りの話題となった。
「実はうちも派遣さんを何十人か切ってねぇ」
「やっぱり会社は大変なのかい?」
「いや、そういうわけでもないんだ。実際、仕事自体はそんなに減っていないし」
「え?じゃあ何があったの?」
「ほら、例のアレだよ、09年問題だよ」
06年、偽装請負の問題化などから、大手製造業は一斉に請負から派遣社員へと切り替えを進めた。
一方で、派遣社員は受け入れ3年後に直接雇用が義務付けられている。ラインを変える、いったん
契約を解除しておいて3ヵ月後に再雇用するといったような対策も考えられたが、それらをもっとも
熱心に潰して回ったのは共産党だ。どうやら彼らは本気で、派遣労働者の正規雇用が可能だと
考えていたらしい。
結果、大手製造業は、09年中に直接雇用に切り替えるか、それとも雇い止めするかの選択を
迫られていた。直接雇用はできないから柔軟な派遣を選んでいたわけで、雇い止めせざるを
えない企業が多かったはずだ。事実、非正規に対する保護規制を強化する度に、大量の非正規
雇用労働者が解雇されるという事例は、韓国で数年前から問題となっている。
もっとも、期限と同時に大々的にそれをやったら、ここ日本では大ブーイングだ。
さて、どうしたものかと企業を悩ませていたのが09年問題である。もうお分かりだと思うが、
そんな悩める企業にとって、今回の金融危機は渡りに船だった。赤信号、みんなで渡れば
なんとやら。大量の派遣切りの中には、3年ルール回避のための便乗切りが相当数含まれている
はずだ。ちなみに不必要な首切りで残された仕事は誰がやるのか。
正社員による残業か、海外も含めたアウトソーシングだろう。
-続きます-