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東京湾で唯一の無人島「猿島公園」(横須賀市猿島)で、一部利用客の迷惑行為が
問題になっている。島内に無断で音響機材を持ち込み大音量で音楽を流したり、
集団でコスプレ(仮装)の撮影会などを開いたりして関係者を悩ませている。
市は夏の行楽シーズンを控え、取り締まりへ乗り出した。
周囲約1・6キロの無人島まで三笠桟橋(同市小川町)から船で約10分。無人島ながらも
海水浴場や旧海軍のとりで跡など観光資源があり、年間約11万人が訪れる。
人気が高まる半面、同園を委託管理する船舶運航業「トライアングル」(同市小川町)は
「6年ほど前から騒音問題が続いている」と嘆く。一部利用者が浜辺にスピーカーや
DJブースを設置し大音量のダンスミュージックなどをかけ、イベント参加料としてチケットを販売。
「レイブ(屋外で一晩中音楽を流すイベント)人気を受けて、都内のクラブ関係者らが島でも
主催している」(同社)という。管理人らが目撃するたびに注意してきたが、毎年増える一方で、
一般客から「うるさい」「静かに楽しみたい」といった苦情が相次いでいる。
さらに、数年前に民放テレビ局で猿島が「コスプレの聖地」と紹介されたことで注目され、
さまざまな衣装に身を包んだ「コスプレーヤー」が非日常の景色を求めて集うようになった。
中には撮影のため集団で園内の史跡を占拠し、通行人の妨げになったこともある。
こうした行為に、同社の鈴木隆裕専務取締役は「一部でルールを守れないのは
(無人島という)密室性もあるのでは」と指摘する。
市内の公園管理、運営を定める都市公園条例では、園内で興行や営業目的の写真撮影などを
行う際は市長の許可が必要とされている。しかし市担当者は「利用者には公共施設と
認識されていないのではないか」と懸念する。
そのため、4月から猿島公園管理要領で禁止行為を6項目設定した。
「大音量を流すための音響機器(DJブースなど)の設置・使用」
「多数の人員で公園の一部を占有し、被写体(人物など)を撮影すること」など具体的に明文化し、
違反者に5万円以下の罰金を科す行為の対象に加えた。
市は来る夏に向けて「警察とも連携しながら対応したい」と強い姿勢で臨む考えだ。
鈴木専務取締役は「子どもからお年寄りまで、誰もが楽しめる猿島公園でありたい」と話している。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)