21/06/25 10:59:50.48 nLLez5jJ0.net
>>254
肉食の鱗翅目の昆虫って非常に少ないけど
その分だけ意外なのが話題になる
・セミヤドリガ:幼虫がヒグラシに寄生する
・ボクトウガ:幼虫はクヌギなどの樹皮に穴を横に掘って樹液を出し
それも飲むが、樹液流出口から顔を出しててハエなどを捕まえて食べる
・ハワイのEupithecia属のシャクガ類の幼虫(いわゆるシャクトリムシ)で
他の昆虫を食べるものがいる
ハワイでは他地域なら2~3mmのショウジョウバエの仲間が8mmくらいに
大型化したりしているが、それを待ち伏せして捕まえて食べる
・ヤガ科のCalyptra thalictriの一部の亜種は、成虫が口を動物に突き刺して
吸血する。人が血を吸われた例もある(同じ種類は日本にもいるがその習性を持っていない)
・ゴイシシジミというシジミチョウの幼虫はアブラムシを食べる。ムモンアカシジミも同様に肉食
・ゴマシジミというシジミチョウの幼虫は甘い蜜や酩酊物質を出してアリに好まれ
アリの巣に運び込まれるがそこでアリの幼虫や蛹を食べ、しかしアリに黙殺されて
そのまま羽化して飛び立つ
・アリノスシジミという8㎝もある巨大シジミチョウの幼虫はやや薄くて茶色くて長円形の変な形のフードで覆われていて
樹上で葉を丸めて巣を作るツムギアリの巣で幼虫を食べている。ツムギアリは大顎が尖って鉤型で毒もいっぱい出して
狂暴なのだが、アリノスシジミには全く攻撃が通用しない
・ところでアゲハチョウやタテハチョウの幼虫も、複数飼育して餌が足りなくなると共食いすることがあったりする