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衆参同日選
「安倍首相のホンネ」 すべては憲法改正のため
2016年4月6日 Texts by サンデー毎日
▼熾烈になってきた「消費税10％凍結」の情報戦
▼最大焦点は参院選で自公「３分の２」
「花は桜木、国会議員は選挙」とも言うべきか。永田町では「花見」どころではなく、衆参同日選挙があるかないかが、最大の関心事だ。
国民にとっても、ダブル選挙が「消費増税の有無」にかかわってくるから、無関心ではいられない。
果たして、首相の思惑は―。
安倍首相は「来春予定の消費税率10％への引き上げを凍結する」─。
あたかも既定路線のように永田町で語られている。この「増税凍結」の決断は同時に、「衆議院を解散し総選挙を行う」こととセットで捉えておかなければならない。
なぜなら、２０１４年11月に、15年10月からの消費税10％を凍結した際、「国民に信を問う」と解散した。
今回も凍結するなら「信を問う」のでなければスジが通らない。
ということは、「増税凍結」を決断すれば解散、つまり「夏の衆参同日選挙」が現実味を帯びる。「凍結」と「ダブル選挙」は表裏一体なのだ。
だが、「そんなに簡単に決められる話じゃない」と安倍首相に近い自民党ベテラン議員は解説する。
「安倍さんの念頭にあるのは、ただ一つ。任期中に何としても『憲法改正』をやりたいということです。
そのためには、参議院で発議に必要な３分の２の勢力を勝ち取らなければならない。つまり、参院選で勝つためならダブル選だって何だってやる。
逆に、参院選単独で大勝できそうなら、ダブル選はやる必要がない。『消費増税をする、しない』は参院選のプラスになるかどうかが、判断を分けることになるのです」