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現憲法が制定される際、
この第9条に唯一反対を貫いた政党はどこか。
共産党である。
当時、共産党は第9条を「一個の空文」であると批判し、
「民族独立のため反対しなければならない」と
啖呵(たんか)を切っていた。
反対の最大の理由は、
自衛戦争まで吉田茂首相(当時)が否定していたからである。
実に的確な批判だった。
共産党は「自衛戦争と積極的平和主義を肯定していた」のである。
それがいまや護憲派なのである。
共産党は護憲派への大転換を
「吉田首相が、当初、自衛権まで否定していたが、
その後、自衛権があることを認めた」からだと釈明している。
大嘘である。
1985年版『日本共産党の政策』には
「憲法上の措置(第9条の改正)がとられた場合には、
核兵器の保有は認めず、
徴兵制は取らず志願制」とすると明記している。
94年7月の第20回党大会までは、
第9条の改正を公然と掲げていた。