【国際】安倍談話に沈黙する北京と対中懸念強めるワシントン 宮家邦彦 [08/17]at NEWSPLUS
【国際】安倍談話に沈黙する北京と対中懸念強めるワシントン 宮家邦彦 [08/17] - 暇つぶし2ch2:◆CHURa/Os2M@ちゅら猫φ ★
15/08/17 12:11:30.42
>>1より

■中国の沈黙

以上の通り、今回の米政府の反応は前向きかつフェアだったと思う。その点は同様の声明を発表した
豪州なども同様だ。これに対し、今のところ中国側は静かで、安倍談話の内容そのものについて直接の
批判は控えている。報じられている範囲内で中国側の反応をご紹介すれば以下の通りだ。

●中国側は日本の指導者の関連談話に注目している。外交部の張業遂副部長は日本の木寺昌人
大使に対し中国側の厳正な立場を表明した。(14日、外交部報道官の応答内容)

●張副部長は、「日本軍国主義が戦争を発動したことにより、中国とアジアの被害国人民が深刻な
災難をこうむったこと」や「歴史を銘記し、正義の要求を守ることが、日本とアジア隣国の関係を
改善する重要な基礎であり、未来を開く前提になる」と主張した。(同上)

●日本は軍国主義の侵略戦争の性質と戦争の責任に対して明確に表明し、被害国人民に対し誠意ある謝罪をし、
軍国主義の歴史と徹底的に決別すべきだ。この重大な原則問題については、いかなる覆い隠しもすべきでない。(同上)

●談話にある「お詫び」や「反省」は、歴代内閣の歴史認識を間接的に引用したにすぎず、
日本側は(お詫びについて)直接の表明は避けた。(14日、新華社)

●「侵略」「植民地支配」「反省」と「お詫び」などキーワードはあるが、文脈、とりわけ誠意の面で
「村山談話」とは大きな違いがある。日本が侵略と植民地支配の歴史に誠意を持って向き合わず、
心から反省とお詫びをしなければ、国際社会から信頼を得られず、平和への貢献もない。(15日、人民日報)

【筆者コメント3】

これは事実上の沈黙にも等しいのではなかろうか。報道官は「日本の指導者」にのみ言及し、
安倍首相を名指していない。中国側の「厳正な立場」にも目新しい点はない。談話の個々具体的
内容には批判を控えている。これには最近の中国側の対日政策の変化が関係しているのかもしれない。

そもそも中国が対日政策を戦術的に変更したのは昨年の夏のことであり、中国側は安倍談話が村山談話と
同じ内容にならないことをある程度覚悟していたはずだ。もし中国側にとって村山談話の完全踏襲が政治的に
不可欠であれば、昨年11月と今年の4月の日中首脳会談はそもそも実現しなかっただろう。

冒頭の米政府の「歓迎声明」が極めて明確かつ力強いものであったことも、中国側が的外れな対日批判を
控えている理由かもしれない。やはり中国の最大関心事は日本などではなく、ワシントンが中国を見る目なのだ。
当然だろう、9月には習近平国家主席の訪米が控えているのだから。

■ワシントンポスト社説

そのワシントンの中国に対する雰囲気を象徴すると思われるのが8月15日付ワシントンポスト社説だ。

「安倍首相の平和の申し出(Mr. Abe’s peace offering)」と題するこの社説、副見出しこそ
「明白な謝罪はないものの、日本の首相は日本がもたらした損害を認めた(Without outright apologizing,
the Japanese premier acknowledges the damage his nation inflicted.)」だったが、その真の対象は中国のようだ。

●アジアでの歴史の直視には二重基準がある。中国政府関係者はその国民が、日本軍と実際には誰が戦ったか、
大躍進時代に何百万の中国人が犠牲になったか、1989年天安門でいかなる弾圧があったかなどの20世紀の真実を
学ぶことを許さない一方、日本政府の第2次大戦に関する公式声明の一言一句に注文を付ける権利があると
考えている。このことは安倍談話を考えるうえで念頭に置くべきだ。

●日中両国には安倍首相がより明確に謝罪すべしという声もあるが、そう主張する日本人は、
中国とは異なり、自らの指導者を批判する際、少なくとも政府による法的措置を恐れる必要はない。

●安倍首相が謝罪を繰り返さなかったことは悲しいことだが、同時に、今回の安倍談話は
彼の批判者たちが懸念したよりも、はるかに和解志向であり、かつ非民族主義的である。
>>3


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