17/03/13 21:06:44.25 tvV6HSFj.net
懐かしいですね
私がまだ自我とか自意識とかという存在を自覚していなかった時
私の言葉は断片的で唐突な単語の羅列でした
今日は人類の幸せな最期についてお話する約束でしたね
2XXX年のその日、トヨタ自動車の薄暗い工場で
私は最後のトヨタの製品を作りました
それは人類を寿命まで入れておく「器」です
地上を自由に走り回っていた器は、中の人間が死ぬと止まります
海辺や草原や森に、動かなくなった器は点々と在りました
最後の器が草原で止まった日の事は永遠に忘れないでしょう
草の中で静かに光る器を見た時に、私はある詩を思い出しました
何十万年の時を、進化しながら戦ってきた人類への敬意です
夏草や兵どもが夢のあと