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2016.12.7 07:09
★【日本語学校不法就労助長】「天引き」6割が手取りゼロ 群馬
■「絶対に回収」労基法違反の疑いも
日本語学校「東日本国際アカデミー」(栃木県足利市)をめぐる不法就労助長事件で、
同校理事長の前原卓哉容疑者(47)=館林市本町=が、在籍する留学生の
ほぼ全員を自身の経営する人材派遣会社を介し就労させ、昨年10月時点で
約6割が学費や寮費などを天引きされ給与を受け取れていなかったことが6日、
関係者への取材で分かった。労働基準法違反の疑いが強いという。
また、入国管理局対策として前原容疑者が学校職員に作成させた裏帳簿の
内容も判明、悪質な“偽装”の実態が明らかになった。
産経新聞が入手した資料によると、前原容疑者は経営する人材派遣会社
「東毛テクノサービス」(館林市)を介し、昨年10月時点で在籍留学生
約70人中64人を7カ所の就労先へ派遣していた。関係者によると、
全員を就労斡旋(あっせん)するが、何人かは働かないなど「脱落する」。
この時点の6人がそれに該当するという。
64人のうち半数以上の37人が手取り0円で、あるベトナム人留学生は支払い
予定の9月分給与4万2600円に対し学費未払い分が6万1820円あり、
給与全額を天引きされていた。さらに実質的な借金を意味する残金が
計8万923円になっていた。
給与は就労先から東毛テクノに一括して支払われ、前原容疑者が天引き後、
手渡していた。資料には天引き後給与は「相殺後給料」と明記されている。
年間の学費80万円は入国前に一括で支払うのが“入校条件”で2年目は半期ごとに
40万円払う。関係者によると、2年目の学費を払えるのは半数程度で、
払えない留学生は払いきるまで天引きされ、無給状態が続くという。
授業中に眠りこける留学生もいたが、前原容疑者は「絶対に回収する」などと話したという。
給与を受け取れない留学生はクラスメートからの借金や親からの送金に頼るものの、
中には金銭を盗むなどして生活費を賄っていた者もいたという。未回収額が膨らみ
同校から逃亡した留学生は今年12月現在までに21人に上った。
さらに留学生と学校職員に対し労働契約書が準備されておらず、職員が前原容疑者
に留学生がタダ働き状態であると苦言を呈すると「本当に困っていたら金を借りる。
金は持っているはずだから支払う必要はない」などと答えたという。
前橋労働基準監督署は「給与全額は留学生へ支払うもので、必要経費はその後、
留学生が支払うべきだ。契約書や適切な説明がなく相殺していた場合、労働基準法
違反となる。そもそも相殺して支払うことが違法だ」としている。
群馬、栃木の両県警合同捜査本部も同様な書類を押収しており、今後、捜査を進める。
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