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2016.5.22 18:42
★オバマ氏がベトナム初訪問、武器禁輸が焦点 完全解除なら中国抑止へ進展 南シナ海情勢も協議
【シンガポール=吉村英輝】オバマ米大統領が、主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)出席前に、
ベトナムを初訪問する。国家元首で共産党序列2位のチャン・ダイ・クアン国家主席と23日に会談し、
中国が覇権拡大を進める南シナ海情勢などを協議する見通し。オバマ氏が、ベトナムに対する
武器輸出規制の完全解除に踏み切るかが焦点だ。
ベトナムへの武器輸出を禁止してきた米国は、1995年の国交正常化を経て、2006年に部分緩和し、
14年に殺傷力のある武器の禁輸措置も一部解除した。だが、対象は海洋安保分野などに限定されている。
米政府の慎重姿勢には、「ベトナムでは著しい人権侵害が続いている」(米議会)との懸念がある。
集会や表現の自由が制限される中、ハノイでは8日、同国中部で発生した魚の大量死に関連した
台湾系企業への抗議デモが強制排除され、50人以上が連行された。
ローズ米大統領副補佐官は19日、武器輸出規制の全面解除は、首脳会談を受けたオバマ氏の
判断に委ねられると説明。ベトナム側の人権問題への対応を「両国関係深化のため注目している」と述べた。
一方、ベトナムも軍事力で勝る中国への抑止力には、米国からの支援が不可欠。グエン・フー・チョン
書記長は昨年7月、1975年のベトナム戦争終結後、同国の最高指導者として初訪米し、
オバマ氏と協力強化で合意した。
東南アジア研究所(シンガポール)のレ・ホン・ヒャプ氏は、冷戦時代から導入してきたロシア製兵器との
平行運用や調達費用の問題は残るものの、米国による武器輸出全面解禁はベトナムにとり
「二国間関係が完全に正常化された象徴的意味を持つ」と指摘している。
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