07/08/20 22:16:47 0
>>529
トロツキーはロシアの「後進性」について以下で語っている。
URLリンク(www.marxists.org)
ロシア革命の擁護(コペンハーゲン演説)
トロツキー/訳 渡辺憲正
20世紀初頭におけるロシアの後進性がきわめて明白に現われるのは、
次の事実、すなわち、ロシアでは工業の占める位置が農業に比して小
さく、都市が農村に比して、プロレタリアートが農民に比して小さい
という事実である。全体的に言うと、これは国の労働生産性が低いこ
とを意味している。大戦前夜、帝政ロシアにおける生活水準が頂点に
達したときに、国民所得はアメリカの8分の1ないし10分の1の低
さであったというだけでも十分だろう。後進性に関して「大きさ」と
いう言葉が使えるなら、これが、数量的に表現した後進性の「大きさ」
である。
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しかし、たとえば
URLリンク(www1.u-netsurf.ne.jp)
の「1日あたりの賃金の国際比較(明治40年=1907年)」
を見ると、アメリカの労働者の賃金だけが突出して高く、ドイツ・フランス・ロシア
が同レベルで、ロシアはスイス・ベルギー・オーストリア・オランダなどを上回って
いる。トロツキーのデータはかなりミスリーディングだと言うべきだろう。