10/01/30 11:21:19
>歴史的な観点から、日本語の動詞活用における母音交替と
>朝鮮語の語基説における母音交替は同質のものではないとし、
違う言語なのだから同質である必要はないと思うんだけど。
菅野論文ではギリシア語の形態論を持ち出していたし。
ただ伊藤論文は基本的には菅野論文をほぼ踏襲しているという印象を受ける。
菅野論文より一歩踏み込み、朝鮮語において第二語基を認める必要はないと
言い切ったところが独自の視点と言えようか?(菅野氏も第二語基は介入母音であり、
第一語基と第二語基に機能の差はないとしている。)
活用形をI、 II、 III、のように表し、「未然」とか「仮定」といった意味・機能は
接尾する語尾に受け持たせるというのは、朝鮮語でも日本語でも妥当な見解だと思う。
(菅野氏は日本語文法における活用形の呼び方に疑問を持っており、
活用自体に意味を持たせず活用語幹は数字で表すのがよいと考えている。)