10/11/24 22:05:21
大人向け云々だけど、大人向けだからこそマリーダやアンジェロのような戦災孤児の陰惨な過去が書けるようになったといった方が正しい。
宇宙世紀にあるのは現代のような人種差別ではなく、宇宙と地球という、住む場所が違うという差別だ。
スペースノイドというだけで、白人も黒人も黄色人種も全部一様に差別される。
一年戦争というのは、その格差是正を求めた戦争だったと言える。
その結果、皮肉にも大勢の戦災孤児や難民を出した。
言うまでもなく、宇宙と言うのは空気を吸うだけでコストのかかる過酷な場所だ。
そんな場所では、見た目の美しい少女や少年がどういう扱いを受けるか、言わなくてもわかるよな。
白人や黒人や黄色人種全部一様に差別されるというのが一つのポイントだ。
人種が同じ方が美しく見えるからな。
まだそれならいい方だ、もっと多かったのは大量の行方不明者だった。
そういう用途に使えない人間は、臓器を片っ端から抜き取られて宇宙に捨てられるしかなかった。
広大に広がる絶望的な空間は、行方不明者など見つかるわけなどないのだから。
結局のところ、現代におきてる凄惨なことがらが、宇宙世紀でも起きてるんだよ。
子供達の人身売買については「闇の子供たち」、売春宿については「96時間」という映画が参考になるよ。
「闇の子供たち」は強力なバイアグラを飲まされてSEXを強要されて死にそうになるシーンとか、臓器を抜き取られて町を死にかけで彷徨うシーンが衝撃的。