【福井晴敏】機動戦士ガンダムUCアンチスレ 17コーンat X3
【福井晴敏】機動戦士ガンダムUCアンチスレ 17コーン - 暇つぶし2ch330:通常の名無しさんの3倍
10/09/28 21:53:21
平成元年、バブル景気真っ盛り。
一年前から予約しなきゃクリスマス・イヴにホテルの部屋が取れないだの、バカ高いアクセサリーやら車やら海外旅行やら、学生の分際でほいほい手に入れちゃうだの、
まぁいま思い出してもムカッ腹の立つ時代でありましたな。
筆者はそういう風潮に全然乗れなくて、「おまえらが遊び狂っているなら、オレは手に職つけて実直な人生を貫いたる!」とばかり、在学中から某企業に半ば就職。
こんな国、シャアが隕石落としてくれりゃいいのに・・・・と思いつつ、なんか意地のように働きまくってたものだった。
ま、バブル崩壊と同時にそんな時代も終わり、せいせいしたぜと思っていたら勤め先も倒産、やっぱり景気はいいに越したことないわ、と後になって痛感させられるのではあるが。
とはいえ、じゃあバリバリの硬派だったのかというとそんな事実はなく、人並みに彼女を作ったり、それなりに青春らしいことはあったわけで。
その頃はロボのことなんか頭の片隅にもなく、ガンダムも『逆襲のシャア』をもって完全卒業。
レンタルビデオでファーストの劇場三部作を数年ぶりに鑑賞し、こりゃ映画としてやっぱりスゴいもんだと再確認しつつも、そこからまた興味が再燃するには至らず、「心の名画のひとつ」として記憶の棚に安置されるのみだった。
中坊の時にはあれほど熱中していたのに、時の流れは残酷なもの・・・・と一般論で括るのは容易だけど、ようはそれくらい完全に終わってたってことだよね、当時のアニメそのものが。
そりゃ宮崎アニメは『となりのトトロ』を経て『魔女の宅急便』『紅の豚』と着々と興収をアップさせ、ブランド確立の道を突き進んでいたけど、
それとガンダムやイデオンが示したアニメの可能性が別物であることは以前に論じた通り。
宮崎アニメの発展は宮崎アニメのものでしかなく、そこからアニメ全体がブローアップされることはなかったろうという直感は、あれから二十年あまりを経てほぼ実証されたような気がする。
(中略・ダイハードなど見た映画について)
そのうちのひとつは、同意される向きも多いだろう、『機動警察パトレイバー THE MOVIE』OVAのシリーズは知っていても、それまで手を出したことはなく、「とにかく観ろ!」とビデオ雑誌で激賛されていたのをきっかけに半信半疑でレンタル。
いや、シビれましたね。
伊丹映画くらいしか観る価値のあるものがなかった当時の邦画界において、確実に一頭地抜いた作品だったと思う。
こりゃすげぇもん見逃していたと反省し、OVAシリーズを全巻レンタルした他、『うる星やつら』とか『天使のたまご』とか、押井作品を慌てて観てみたけど、その後の作品を含めて、これがベストの出来なんじゃなかろうかな。
実写的なフィーリングを活かしつつ、アニメの機能も存分に使っているという点において。
なにより人を楽しませようという娯楽精神と、メッセージ性のバランスが白眉。
これ以後はそのへんのバランスが、どうも・・・・・ね。
もう一本は、バイト先の同僚に激しく勧められて観た『トップをねらえ!』。
観始めてしばらくは、「あの野郎」と同僚の見立て違いを憎悪したもんだけど、4話まで進んだところで「これはいいかも」と翻意。
そしてあの最終話・・・・・・。
不意打ちだよね、あれは。
まぁオタク向けな描写が全編にわたって鼻につきはするんだけど、ここに至る道筋ならしゃーないか、と。
これをひたすらハードに作ったら、取りつく島のないものになっちゃうって了解だし。
なんか久々に可能性に触れた気にさせられる作品でした。
よもや十年後、その絵コンテ担当と一緒に仕事することになるとは夢にも思わなかったけど。
他にも『0083』始め、「おれをぎりぎりアニメに繋ぎ留めていた作品」はいくつかあるんだけど、それはまた次号にて。
そろそろ大ラスの空気が漂ってきたなぁ。
(電撃HOBBY11月より・機動警察パトレイバー THE MOVIE他)


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