【1設定】MS・MA擬人化スレ【専用】at X3
【1設定】MS・MA擬人化スレ【専用】 - 暇つぶし2ch123:通常の名無しさんの3倍
09/06/08 20:29:30
過疎るのは仕方ない
ユニコーン以外古い作品なんだから、新シャアの方はつい最近までやってた00を扱ってるし

124:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/06/13 09:18:43
『嵐の中で輝くハンターズ』

ゲルググJ「…そろそろか…」

森の深くに眠る緑色の大型竜…ノイエ・ジール…
今回のハンティングで誰もが狙っている獲物に、赤髪の男は小石を投げつけた。
小石は分厚い皮に当たるものの、ノイエジールはまったく気付いていない。

ゲルググJ「…ふっ…やはり結界は消えたようだな……」

不敵な笑みを浮かべるゲルググJ。
魔術が使えるのは人間だけではない…人間と血筋が深く結びついている竜族は特に顕著だ。
ノイエジールは上級防御魔術『Iフィールド』により、圧倒的な防御力を備えている…策も無くに向かえば消し炭にされるのが関の山である。

ゲルググJ「…その命、神に返しなさい。」

長距離からの狙撃位置についた彼は、腰から対竜用の大型矢を取り出し、構える…が。

陸ジム「さっきからなに独り言を言ってるんですか?」

そんな彼を遮るかのようにとんだ邪魔が入る…

ゲルググJ「君の企みは大体想像がつく…俺の気を紛らわせて獲物を横取りするつもりだな…君らしい幼稚な策略だ。」
陸ジム(…へぇ…勘がいい…)



125:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/06/13 09:19:23
ゲルググJの察するとおりに、この稼業は『手柄は先に立てたもの勝ち』の基本ルールで成り立っている…

ジムスナイパー(緑)「おおっと…そろそろおっ始めようかしらね…」

…気配を隠しているものの、間違いなくあの竜には大物狙いのハンター達が狙いを定めていた。
ゲルググJはこの場で一週間近く、あのノイエジールを観察し隙を伺っていたが…ようやく掴んだこのチャンスを水の泡にする訳にもいかなかった。

ゲルググJ(問題ない…この小娘の戯れ言などに…)
陸ジム「そういえば例の愛弟子はどうしたんですか?今日はいませんけど…」

陸ジムはしつこく話しかけるが、ゲルググJは意を介することなく精神を研ぎ澄まし…竜の急所に狙いを定める。

陸ジム「ねぇ!ちゃんと聞こえてますよね!」

陸ジムはゲルググJが無反応なのが面白くないのだろう…つい必要以上に声を出してしまう。
ゲルググJはその声で竜が目覚めてしまうか心配したが…竜は未だに深く眠っている。

陸ジム「無視しないてぐださいよ!正義(笑)のハンターさん!」
ゲルググJ(………)



126:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/06/13 09:20:25

あまりの無反応ぶり…ゲルググJは石のように動かず、弓を放つタイミングを見計らう。

陸ジム「こ、このロ、ロリコン!変態!偽善者ぁ!」
ゲルググJ(……)

ついつい陸ジムは言ってはならないことにまで言ってしまう…しかし残念ながら彼女の期待を裏切るかのようにゲルググJの表情は変わらない…

陸ジム「こ、この…熟女フェチぃ!」
ゲルググJ(……後で覚えておけよ…)

僅かな邪念を心の奥底に芽生えたものの、強靱な集中力で狙いと理性を保った。

陸ジム(マ…マズイ…熟女フェチって言えば狙撃を中断すると思ったのに…)

全ての希望を打ち砕かれた陸ジム…想像以上に手強かった…
なんともいえない敗北感に襲われる…

陸ジム(ど、どうしよう…ロリコンは言っちゃたし…え~と…え~…)

彼女がそんなことで焦っている傍でゲルググJの眼光は鋭く変わる。

ゲルググJ(…ふっ…俺の勝ちだ…)

時は来た…そう判断した彼は構えた弓から大型の矢を解き放つ!




陸ジム『お、おにいちゃん!だめぇ!』



……よりも先に、少女の声が山を震わせた。



127:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/06/13 09:21:07

ゲルググJ「…なっ…」

予想外の『おにいちゃん』コールにより、ゲルググJは手元を慌てて確認するが…矢はもう無い…

ノイエジール「……ぐるるるぅ…」

遠くでうめく竜を確認すると、放った矢は見事なまでに光の壁…Iフィールドに阻まれ、細切れの枝のようにあっけなく折れた。
度重なる睡眠の妨害により、その竜の眼は殺気立っている…

ゲルググJ「……」
陸ジム「あ、あははっ…まさかあのまま放つなんて…」
ゲルググJ「理由は後で聞く…今は生き残ることだけを考えなさい…」


この後、この二人とジムスナ(緑)を喰い殺そうとするノイエジールから逃れるため、一週間の逃走劇が幕を開けたそうだ…



128:通常の名無しさんの3倍
09/06/14 21:08:59
熟女フェチwww
ゲルググJは色んな情報周囲に知られすぎw

129:109 ◆QPCaEBs6go
09/06/20 10:10:58
新作キテター
ノイエジールしつこいw

130:109 ◆QPCaEBs6go
09/06/20 23:04:55
さっそくインスパイヤされてみよう

『追撃の合間に』

ハンターたちを追うノイエ・ジール。
ハンターたちは彼女の追撃をかわすために王都に逃げ込んでいた。
無論UC大陸最強レベルの騎士団と国軍による
ドラゴン迎撃体制を見込んでのことである。

ノイエ「ぐふぅう…(ふ…私が人の軍など恐れるとお思いか)」

ノイエ・ジールはそんなハンターたちの思惑など意に介さず、
ゆったりと王城上空を旋回している。
王宮がいかに強力な魔術防壁で守られていようとも
メガ・カノンと呼ばれる彼女のドラゴン・ブレスの前には無傷ではすまないことは
彼女も人間たちもよく承知していることであった。
生態として禁呪レベルの魔術を使えるのが龍族の恐ろしさである。
ましてノイエ・ジールはこの時代に生きる龍の中でも最強クラスの一頭であった。

サザビー「レベル5対魔陣形を敷け!」

突然のドラゴン襲来に迎撃に出たのは、
この日王宮警護の当番となっていたサザビーであった。
彼は龍族や悪魔の襲撃に対して用いられる、
最高レベルの攻撃陣形を敷く配下達を見やる。
その目は一人の少女の上に止まった。

サザビー(αエア…今彼女を他の龍と対峙させるのは危険ではないのか…)

自分が龍であると気づいていない龍である彼女は、
サザビーにとっては重要な手駒だ。
今、他の龍との接触により目覚めさせるのは得策ではないかもしれない…

その時、同時に上空のノイエ・ジールの目もα・アジールを捉えた。

ノイエ「ぐる?(あら…あの娘?)」

ノイエ・ジールはにやりと口元を吊り上げると、
α・アジールの傍に立つサザビーにむかって口を開け、ドラゴン・ブレスを放った。

α「隊長!危ない!」

α・アジールが信じられないすばやさでサザビーを押し倒し、
覆いかぶさるようにその頭を抱きかかえる。
その二人をノイエ・ジールのメガ・カノンが直撃しようとしたその時、
強力な結界がその攻撃を遮った。

ノイエ「ぐふぅ(やはり・・・この魔力は龍族の…)」

エルメスが時間をかけて張り巡らせた結界ほどにも強力な防御結界、
ノイエ・ジールのそれにも劣らないIフィールドが二人をメガ・カノンから守っていた。
αがキッとノイエ・ジールを見据える。瞳が燃えているようだ。

131:109 ◆QPCaEBs6go
09/06/20 23:06:19
そんなαの戦意をそらすようなノイエ・ジールの言葉が彼女の脳裏に響く。

ノイエ「かわいい娘。その人間が好きなのね?」
α「な…なに?頭に声が響く…?」
ノイエ「龍は珠を抱くもの…大事な何かを守護するとき、龍は最大の力を発揮することができる…」
α「ドラゴン?私に話しかけてるのはあなたなの?」
ノイエ「うふふ…その殿方を守りたいのなら、もっと強くおなりなさい。か弱き龍の娘よ…。」
α「なんですって!?ドラゴンごときが私に向かって無礼な…」
ノイエ「私を敵に回すにはあなたはまだ…未熟!」

再び放たれたメガ・カノンはαのIフィールドを粉砕し、
二人を王宮の壁にたたきつけた。
動けない二人を尻目にノイエ・ジールは悠然と飛び去った。

ノイエ「私は無礼なハンターを追わなければいけないから、これで失礼するわ。じゃあまたね、お嬢さん。」

朦朧とする意識の中でαは恐ろしくも美しいノイエ・ジールの飛翔する姿を見ていた。

α「もっと強く…?私があのドラゴンほどに…?」

体の中で燃え立つ炎が一ヶ所に凝り固まっていくような気がした。
一方、熱を帯びた大気に自分が解けていくような感覚もある。

ノイエ「目覚めましたわね…黒歴史時代から続く古代龍の血が…」

αはようやく理解した。
自分が人間の世界になじめなかった理由も
体が燃やし尽くされるような悪夢の理由も。
その傍らで、
常にもよく光る彼女の瞳がかつてない光に満たされるのを
サザビーはただ戦慄しつつ眺めていた。

132:通常の名無しさんの3倍
09/06/26 21:02:51
ドラゴンと騎士はどっちが強いんだ

133:109 ◆QPCaEBs6go
09/06/28 10:01:17
強いような弱いような曖昧なパワーバランスの上でという感じで

134:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/07/07 22:45:59
>>130-131

遅ればせながらGJです!
ついにαの龍の力が…サザビーの計画も中の人のように簡単にはいかなそうですねw

『歩くハンター情報誌』

ゲルググJ(……)

ジムスナカスタム「知ってるか…あいつ…」
ジムストライカー「ああ、誰もいない森の中で…力任せに女の子を押し倒して…
ジムスナカスタム「『おにいちゃん』ってムリヤリ呼ばせて弄んで…」
ジムストライカー「ううっ…きもちわるい…」

ゲルググJ(…随分と脚色されたものだな…ん?)

アイザック「ぬふふっ…なかなか俺の噂は広まってるようですなぁ…さて、今度はどんなネタを拾ってきましょうか(ムギュ…ふえ?」
ゲルググJ「なるほど…詳しく聞かせなさい…」
アイザック「へ、へるぷみぃ…;;」


アイザック
男/情報屋/機動戦士ガンダムZZ
ハンター達を支援する情報屋。大きな丸い帽子がトレードマーク。
武器の情報からモンスターの生態・分布状況などをギルドに提供して生計を立てている。
一見すると笑顔を絶やさない人懐っこい好青年…なのだが実際は軽いノリのエロ男である。


135:109 ◆QPCaEBs6go
09/07/10 01:10:10
避難所のほうも拝見しました。
アイザックは
インチキ情報と特ダネの落差が大きそうな…w
トリックスター系のキャラクターが少ないので活躍期待します。

136:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/07/19 14:21:21
丑の日…というわけで

『恋する鰻』


ゾロ(茶)「にゃ~…釣れないのにゃ~…」

妖怪の里外れの川で釣り竿を退屈そうに握る少女…化猫妖怪のゾロ(茶)。
洗濯や買い出しも終わり、姉が仕事から帰ってくるまでの自由時間…ここ最近の彼女は川で釣りをしてばかりであった。

しかし彼女は大して釣りが好きではない…猫妖怪特有の気まぐれさと敏感さが仇となり、忍耐することが我慢ならないのであった。
さらに魚類といえば猫の大好物である。獲物を狙う強すぎる殺気が魚の警戒心を刺激するのだろう、まったく彼女のエサに魚かかる様子はない。

ゾロ(茶)「…お願いにゃうなぎさん…いるならとっとと引っかかってくれにゃ…」

数日前

ゾロ(赤)「ウナギ…食いたいな…」

仕事から帰ってきた姉の呟いた一言。
無論、彼女らの家計ではウナギなど手の届かない。

ゾロ(赤)「そ、その…すまない…つい口が…」
ゾロ(茶)「だ、大丈夫!どうにかするにゃ!」
ゾロ(赤)「そ、そうか…本当にすまない…」

それ以降、姉はウナギの『う』の字も口にしなかった…


137:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/07/19 14:22:03

数日前の残念そうな姉を思い出しつつ、竿を上げるゾロ(茶)…見事なまでにエサだけを食べられていた。

ゾロ(茶)(…ついにうなぎさんにも見放されたにゃ…)

最後のエサが無くなり、がっかりした様子で草原に横になるゾロ(茶)…
人間の魚屋から盗むことも考えたが、そのためには以前に怖い思いをした街に行かなければらないことを思い出し、諦める。

ゾロ(茶)(……ごめんにゃお姉ちゃん…)

?(………)


夕暮れ
ゾロ(茶)「にゃっ!うっかりして寝ちゃったにゃ!…晩ご飯用意しないと…にゃ?」

慌てふためくゾロ(茶)の足下の竹魚篭が、ガサガサと揺れている。
恐る恐る竹魚篭の中に手を伸ばすと、ぬるっとした感触にゾロ(茶)は思わず声を上げた。

ゾロ(茶)「にゃっ!?」

ビクッと手を引っ込める……なかなか活きのいい立派な三匹の鰻だ。

ゾロ(茶)「やっぱり私たちを見放してなんかなかったにゃ…ありがとううなぎさん♪」

せっかく自分から来てくれた鰻なんだ…姉とおいしく食べよう…と、ゾロ(茶)はぴちぴち心地よく揺れる竹魚篭を持って帰る家を目指した。



138:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/07/19 14:24:03

妖怪喫茶『イエロージャケット』

ゴッゾーラ「ただいま(ry」
ゾロ(赤)「遅いっ!貴様今まで何処で油を売っていた!」
ゴッゾーラ「さ、さあな…だがよかったな。今晩はとっておきのもんが食えるかもしれないぜ。」
ゾロ(赤)「何を言ってるんだ…?」

ゴッゾーラ「何、後で分かるさ…ひぃ!」
ゾロ(赤)「こっちは貴様が仕事をサボったせいでてんてこまいなんだ!わかったら訳わかんないこと言ってないでさっさと厨房で働け!」
ゴッゾーラ「わ、分かったから爪を立てないでくれっ!」

その晩、ゾロ姉妹はシャッコーを招待して鰻に舌鼓を打ったそうな…
しかし、その中にゴッゾーラがいなかったのだが…

ゴッゾーラ「…」

ゴッゾーラ
男/妖怪/機動戦士Vガンダム/2スレ目>>184
下級妖怪のノッペラボウの男。妖怪喫茶「イエロージャケット」で働く料理人。
顔が無いうえに感情表現が苦手なため寡黙。しかし自己主張が激しくなることもしばしば。
ゾロ(茶)に好意を寄せているが、なかなか切り出せない男。



139:109 ◆QPCaEBs6go
09/07/20 09:15:29
久しぶりに過去ログ置場のキャラクター紹介更新しました。
このスレの既出分だけですが。
更新が遅くても申し訳ないです。
では以下テンプレ↓

ここはMS、MA、戦艦その他を擬人化して楽しむスレです。

舞台設定は
「宇宙世紀王国を舞台に
魔法とか何でもありの
ちょっとえっちなファンタジー」
(初代スレ>>19参照)

SS職人&絵師の皆様の参加をお待ちしています。

※時々荒れることがあるため、以下についてご協力ください。
 ・職人さん&絵師さんは投下時のトリップ使用を推奨します。
 ・荒らしは全力でスルーしましょう。
   (専用ブラウザであぼーん設定すると便利です。)
 ・キャラ設定は過去ログ置き場の過去スレとキャラ設定を見てね。
 ・キャラ設定等で不明なことがあったら遠慮なく質問してみてください。

現在参加中のトリップ付書き手一覧

1 ◆P1vIn0mB5Y
14-15 ◆ig0sqGwAjU
109 ◆QPCaEBs6go

初代スレ
スレリンク(x3板)

二代目スレ
スレリンク(x3板)

二代目からの移行スレ(当スレ)
スレリンク(x3板)

過去ログ置き場
URLリンク(www12.atwiki.jp)

避難所兼議論所
URLリンク(axiz.fcpo.net)

140:109 ◆QPCaEBs6go
09/07/20 09:39:31
こっちも丑の日のお約束をひとつ

『どようのうしの日』

モ~という鳴き声がロンド・ベルの詰め所に響き渡る。
皆がその声の方に目を向けると
そこには牛を引き連れたアマクサがいた。

アマクサ「どようのうしの日だから、牛を連れてきたわ。」
ν「またベタな間違いをしたね…」
アマクサ「ベタ?」
ν「気にしないでくれ。それよりどこから持ってきたんだい?その牛は。」
アマクサ「道端で拾ったの。」
ν「もしかして、その道端ではたくさんの牛が草を食べていなかったかい?」
アマクサ「ええ。中でも特にどよ~っとした感じのを選んできたわ。」
ν「土用だから?」
アマクサ「うん。」
ν「それは落ちてたんじゃなくて放牧してたんだよ。」
アマクサ「そうなのかしら?」
ν「うん。そうなんだ。」
アマクサ「そう。じゃあさっそく牛を食べましょう。」
ν「アマクサ、放牧の意味がわかってないね?」
アマクサ「ええ。わたし、ほうぼくにはあまり詳しくないの。」
ν「放牧ってのはね、農家の方が牛に草を食べさせるために外に出すことだよ。」
アマクサ「落ちてたんじゃないのかしら?」
ν「落ちてはないね。牛は普通は。」
アマクサ「じゃあ返さないといけないかしら?」
ν「そうだね。ちゃんと最初に居た所に返しておいで。」
アマクサ「そう。じゃあ行ってくる。」

迷子になった牛を連れてきてくれたと勘違いした牧場主から
お礼にと数尾のウナギをもらったアマクサが帰ってきたのは
それから小一時間ほど後であった。
こうして今年のロンド・ベルの詰め所ではアマクサやνに加え
コメットやリ・ガズィ、クシャトリヤに至るまで
ウナギに舌鼓を打ったのである。

141:通常の名無しさんの3倍
09/07/27 23:40:50
保守

142:通常の名無しさんの3倍
09/07/28 21:00:10
∀「通りすがりのガンダムだ。覚えておけ」
ターンX「言っておくが。僕は君よりもずっと前から通りすがりのガンダムだ。覚えておけ」

143:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/01 22:02:15
『夏に向けて』

ここはUC第六小等学校。
今日は夏に向けて水着の採寸が行われている。
もちろん生徒も互いのスペックには興味津々だ。

通常小学生組
1日ザク「あーあ…あんまり変わってないなぁ。」
プチモビ「あたし縮んだ…」
X3「うう…いつになったら成長するのかなぁ。」

モデル体型組
クァバーゼ「ふ…我ながら今年も完璧ですわ。」
アマクサ(←あんまり興味ない)

クァバーゼ「さて、他の皆さんは成長されたのかしら?」

クァバーゼが無遠慮に他のクラスメートの採寸票を覗く。

X3「わぁ!見ないでよぉ!」
クァバーゼ「おーっほっほ!かわいいスペックですわねえ。ほーっほっほ!」
X3「むぅ~…」

今年もあたくしが第六小ビジュアルクィーン。
そう確信しつつクァバーゼがアマクサの採寸票を覗く。

クァバーゼ「う…!?こ…これはー!?」
アマクサ「?」
クァバーゼ「ま…負けたー!?」
アマクサ「?わたし、勝ったのかしら?」
クァバーゼ「というかあなた…なんであたくしと胸が同じくらいで、X3よりウエストが細いのー!?」
X3「え!?私よりウエスト細いの!?なんで!?」

X3はクラス随一のおちびである。

アマクサ「???さあ???なんでかしら?」
クァバーゼ「く…なんという屈辱…これまで5年間誰にも負けないプロポーションを保ってきたのに…」

ちなみに勝ち負けはクァバーゼの自己採点で決定されている。

クァバーゼ「こうなったら…今年の夏はダイエットですわ!アマクサ、あなたに勝つまではあたくしの夏は来ないのよ!」
アマクサ「パチパチパチ(←よくわからないのでとりあえず拍手している)」
クァバーゼ「くぅ~!ムカツキますわ!みてらっしゃい!すぐにあなたのプロポーションを追い抜いて見せるんだから!」

そんな揉め事をよそに自らのスペックに満足のため息をもらす生徒が一人。

トトゥガ(うふふ…またおっきくなった。)

クァバーゼをもアマクサをも余裕でしのぐ小学生離れした肉感的ボディを持つトトゥガである。

トトゥガ(これくらいセクシーなバストなら、もしかして今年はアビジョ君と何かあったりして…)

144:通常の名無しさんの3倍
09/08/01 22:15:03
そんな生徒たちにまぎれて忘れ去られた一人の男子。
そう、なぜか女子校に転入させられてしまった彼である。

UC「ふぅ~…ふぅ~…」

UCの鼻からは、軽く鼻血が流れていた。

アマクサ「UCがなんか赤いけれど大丈夫かしら?」

UCの全身が赤く光りだしていた。
この後、デストロイモードに入ったUCを取り押さえるために
アマクサとの間に全学を巻き込んだ大迷惑な戦闘が展開されたのであった。

『夏に向けて』 終わり

1日ザク(1日号 MS-05)
女/UC王国第6小等学校5年/ブラスター・マリ/1スレ目>>51
普段はいまどき珍しい主婦代わりの小学生5年生。
いったん事件が起こったら、
赤い彗星のひとにもらった魔法のふとん叩きを使って
セクシーな大人に変身して大活躍という王道魔法少女であるが
一家の主婦代わりという立場上、
言動が所帯じみているのはいかんともしがたい。

プチモビルスーツ
女/UC王国第6小等学校5年/ΖΖ/1スレ目>>193
ΖΖガンダムの良くできた妹。
妹のためなら世界滅ぼしてやるってくらいかわいがられているが
決していい気にならないできた子である。
1日ザクとは主婦仲間ということもあって親友同士。
家に居候しているわがままなキュベレイ姉妹はあまり快く思っていないらしい。

クロスボーンガンダムX3
女/第六小等学校生徒/機動戦士クロスボーンガンダム/1スレ目>>570
明るく朗らかな性格の女の子。ジュピター大陸に行く夢を叶えるために毎日頑張っている。
成績は良くないが運動神経抜群で、上級防御魔法『Iフィールド』も不完全ながら使えるなど様々な才能を秘めている。

クァバーゼ
女/第六小等学校生徒/機動戦士クロスボーンガンダム/1スレ目>>570
ジュピター大陸出身のお嬢様。タカビーな性格が災いしてキツいことを言ってしまうこともしばしば。だがトトゥガ曰く『ツンデレ』である。
成績優秀な優等生で、特に料理はかなりの腕前である。

トトゥガ
女/第六小等学校生徒/機動戦士クロスボーンガンダム/1スレ目>>570
のんびりした性格の女子生徒。
クァバーゼとX3の仲介役で、素直になれないクァバーゼをフォローしたりする。いびきがひどくうるさい。

※ユニコーンは設定が投下されてないので
 設定いただけるとありがたいです。

145:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/05 12:46:31

またしても投下できなくすいません。いつもまとめていだだきありがとうございます。

しかしトトゥガは…アビジョ君とフラグが立てば良いのですがw


『蒼く輝くGP姉妹』

ステイメン(最近、部屋に籠もって魔法具開発ばっかりだから…たまには姉さんにも羽目を外してもらわないと。)

そっと大事そうに小さな羊皮紙を取り出すステイメン…それは、王立大劇場の入場券であった。

ステイメン(今日こそ渡さないと…)

上流階級の嗜みといえば演劇やオペラ…いつも仕事漬けな姉へのささやかなサプライズとして密かに自力で入手したのであった。
わざわざそんな面倒なことをしなくても良いのだが…今の彼女にはお忍びで行くのが重要なのである。


しかし、彼女のチケットに書かれた最終公演日は…今日この日であった…

ステイメン(姉さんとお忍びで演劇鑑賞…今日が最後のチャンス…)


サイサリス「駄目だ。姉上はお前と遊んでいる暇はない。」
ステイメン「たまには羽目を外すべきだと私は思います。…仕事ばかりでは身体に好ましくありません。」


146:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/05 12:47:37


サイサリス「私が一流のはり師をここに招待している。姉上にはしっかり心身共に休んでもらわなければな。
だが、人目を盗んで劇場に行くなど疲れるだけだ…やめておけ。」

ステイメン「…サイサリス姉さん…どうしても邪魔をするというの?」

今日ばかりは邪魔されるわけにはいかない…
彼女のチケットに書かれた最終公演日は…今日この日なのだから…

サイサリス「…ならば…私を倒してみるがいい…」

次の瞬間、朝の王城には魔術と剣術の応酬が繰り広げられた…
少しでも近づくと巻き添えは確実であったため、カリウスドム達従者一同はあたふたしながら逃げ回るのが精一杯であった…

数分後…

ゼフィランサス「あ~もう!二人ともバタバタとうるさいわね!」
ステイメン「こ、これは…その…」
サイサリス「姉上、調度よいところに…」
ステイメン「この戦いを煽ったのはサイサリス姉(ry」

ゼフィランサス「言い訳はいいわ!私の魔法具を下らない喧嘩に持ち出して…魔法具はあなたのオモチャじゃないのよっ!」
ステイメン「あ…うっ…」


147:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/05 12:48:43


サイサリス「ふっ…では姉上!さっそく(ry」

ゼフィランサス「あなたも…勝手にマッサージ師なんて雇わないで!ここに来るついでに追い払ってやったわ!」
サイサリス「し、しかし…お身体のほうは…」

ゼフィランサス「自分の健康管理も出来ないようじゃ研究なんて出来るわけないじゃない!余計なお世話よ!」

わずか数秒たらずで完膚なきまでに叩きのめされる二人…昔から彼女に頭が上がらないのは姉妹そっくりであった…

サイサリス「は…はい…」
ゼフィランサス「私は部屋に戻るわ!少しは姉妹らしくしてなさい!二人ともいつまでたっても子供なんだから…」

姉妹喧嘩で破壊された通路をせわしなく修繕しているカリウスドム達を後目に…ゼフィランサスは去っていった…

サイサリス「……」
ステイメン(…ま、また渡し損ねた…)

繰り返すが、彼女のチケットに書かれた最終公演日は…今日この日であった…



148:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/05 12:50:46

午後…
王立大劇場

サイサリス「…何故、この私がコソコソ隠れて演劇を…」
ステイメン「…ご趣味でなければこのまま帰ってもらっても結構です…」
サイサリス「そんなことなど言ってない!」
ステイメン「あまり大きい声を出さないでください。一般庶民に気づかれてしまいます。」
サイサリス「ん…ぐっ…」

結局、渡し損ねたチケットが無駄になったかならなかったか…まったく分からなかったが、GP家姉妹は特に問題を起こさず演劇を観賞したそうな…



149:通常の名無しさんの3倍
09/08/06 00:44:31
ところでUCばっかだけどアナザーは?

150:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/07 12:29:33
>>145-148
さすがゼフィランサス強いw
そしてステイメンの意気地なし!あなた、小学生のマネしかできないの!?
サイサリスはカリウスドムが相手なら機嫌よく出かけたのかなぁ。

>>149
GXWは最初の方で見るの挫折しちゃったんでイマイチイメージが湧かないというか。

連絡
今まで投下された絵で手元にある分だけ過去ログ置場にupしました。
&キャラ紹介更新

急募!
1スレ目>>458の赤ザク姫
1スレ目>>904のゼロカス(?)
2スレ目>>232の赤ザク姫
の画像が手元にありません。
作者の方、申し訳ありませんが、
もしまだ見てたらもう一回上げていただけませんでしょうか?

↓以下てんぷら↓

ここはMS、MA、戦艦その他を擬人化して楽しむスレです。

舞台設定は
「宇宙世紀王国を舞台に
魔法とか何でもありの
ちょっとえっちなファンタジー」
(初代スレ>>19参照)

SS職人&絵師の皆様の参加をお待ちしています。

※時々荒れることがあるため、以下についてご協力ください。
 ・職人さん&絵師さんは投下時のトリップ使用を推奨します。
 ・荒らしは全力でスルーしましょう。
   (専用ブラウザであぼーん設定すると便利です。)
 ・キャラ設定は過去ログ置き場の過去スレとキャラ設定を見てね。
 ・キャラ設定等で不明なことがあったら遠慮なく質問してみてください。

現在参加中のトリップ付書き手一覧

1 ◆P1vIn0mB5Y
14-15 ◆ig0sqGwAjU
109 ◆QPCaEBs6go

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151:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/08 10:36:28
『プロトゲルググトロピカルタイプ』

宿屋の庭に出て弓矢の手入れをするゲルググJ、
そばではゲルググが師匠の技を身につけようと、
その様子をじっと見ている。
そんな二人に宿屋の主が声をかける。

プロトゲルググ「暑い中精が出ますわね。」
ゲルググJ「いやいや、全く今年はあつ…はうあ!?」

挨拶を返そうと振り返ったゲルググJの目に飛び込んできたのは
主のいつにない服装である。

プロトゲルググ「あんまり暑いから、昔の服を引っ張り出してきましたわ。」
ゲルググJ「そ、そうですか。」
ゲルググ「お母さんなんて恰好してるのー!」
プロトゲルググ「あら、別に誰に見せるわけでもないから、いいですわよね?」

プロトゲルググがにっこり微笑んでゲルググJに同意を求める。

ゲルググJ「は、はあ。そ、そうですね。はは…(赤面)」
ゲルググ「へぇーなんだかうれしそうですね(怒)」
ゲルググJ「そ、そんなことはない!」
プロトゲルググ「ゲルググ、あなたももうちょっと涼しげな恰好にしなさいな。」
ゲルググ「わ、私はいいよ!」
ゲルググJ(←邪念を払わねば、と思いながらちょっと期待中)

というゲルググママのトロピカル仕様↓
URLリンク(77c.org)

152:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/11 16:27:41
>>151
トロピカルなプロトの前ではJさんがダメダメすぎるwはたして今後ともゲルググには厳格な師としてやっていけるか…

少々シリアス展開ですが投下します。


『嘘の戦い』

シャッコー(な…なんだよこれ…)

彼は辺りを見回すと…それは地獄絵図としか言いようがない光景であった…

通い慣れていた通学路は、跡形もなく瓦礫の山と化していた…
家屋は焼け崩れ、人々はただ悲鳴をあげながら逃げまどうだけだった…

シャッコー(ひ、酷い…いったい誰が…うっ!!)

視線の先に飛び込んだ人々の最期に…思わず目を逸らす…

ただ周りの炎が燃え移ったわけではない…一瞬で人間が焼失しているのだ…
常識では考えられない…何かの力が作用している…

彼は感じた…身の凍えるような悪意を…災害ではない…ただの殺戮だ…


「お前が…みんなをやったんだな!」
「貴様が焼き殺したんだ!」
「許さねぇ…絶対に許さねぇぞバケモノ野郎!」

気が付くと、少年は生き残った住人達やハンター達に囲まれていた…

シャッコー「ち、違う…僕は何も…」



153:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/11 16:28:46
懸命に否定する少年…しかしその弱々しい声はすぐさま罵倒に打ち砕かれる…

「お前がバケモノだってことは誰もが知っているんだよ!」

身体に強い傷みが走る…大人の力だ…
自分の襟を掴まれ、強く握られる苦しさより…そこ一言が辛かった…

シャッコー「…う、ウソだ…」


自分は人間ではなく…妖怪だという事実は、自分なりにうまく誤魔化してきたつもりだった…
たびたび赤く変色する眼も、友達以外には見られてはいなかったし…その友達にも生まれつき魔術による特異体質と説明してきた…

だが…彼が常に嘘や隠し事ばかりを続け…人間を騙していたのは事実であったが…

「もう容赦しねぇ…ガキだからってバケモノ相手に我慢できるかっ!」
「今のうちにやらねえと…俺たちまで焼き殺される!」

そう言うと住人やハンターは一人、また一人と武器を構え…彼に突きつける。
さっきの背筋を凍らせた殺意が蘇り、赤く変色した眼を見開く。

シャッコー「か、母さん…たすけて…かあさん…」

「…てめぇをそこまで育てちまった研究員の女はな…打ち首になったよ…」



154:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/11 16:29:46

少年が思わず呟いた一言に…リーダー格の男が言い返した…

シャッコー「…えっ…?」

その一言に…頭が真っ白になった…

「奴はてめえがバケモノだって知ってたくせにとぼけていたんだ…」
「それどころか人間に紛れさせて生活させていた罪は相当なもんだぜ。死んで償って当たり前だ…」

もはや…何も考えられなかった…

自分の身体が熱くなっていく感覚だけが…少年を支配していた…

シャッコー「ふぁ…ふああぁぁぁっっ!」

乾いた叫びとともに、まがまがしい異形の姿に変貌していく……

…自身の右肩に突起が生え、驚くハンター達に弓矢で射抜かれても…痛みは存在しなかった…
ただ、妖狐の赤い瞳には…涙が流れていた…

「やったか…?」

文字通り化けの皮が剥がれた彼を射抜き、制裁を遂げたと思った男も…次の瞬間には本人が気付かないうちに炎の塊となっていた…
妖孤に刺さった矢すらも…その男と共に虚しく燃えて崩れていく…

シャッコー(…母さん…ごめん…)

そんな僅かな意識すら薄れていき…右肩から放たれる一条の紅蓮が本当の悪夢の始まりを告げた。



155:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/08/11 16:31:06

気が付くと、彼はいつも変わらぬ自分の部屋のベッドの上にいた…


シャッコー(…夢…なの?)

落ち着きを取り戻そうと汗を拭い、深呼吸をする…
所詮は夢だが…最悪な夢だ…

人間達に拒絶され正体がバレたばかりか…人間の中で見つけた『かけがえのない存在』が崩れさってゆく…残酷すぎる未来であったが…

シャッコー「あっ…」

ふと、右肩に残る熱い感覚に気付く…気のせいだけじゃすまなかった…
自身の身体にも、確かな変化が起こっている…徐々に妖怪の力に目覚めている証拠を、見て見ぬフリばかりをしている自分…最低であった…
この夢が警鐘なら…自分はやはり人間に近づきすぎた…

シャッコー(…やっぱり僕がいたら…母さんが…)

音を立てないように立ち上がり、彼は窓に浮かぶ月を見上げた…

その翌朝、部屋にはいつもの少年の姿はなかった…
開いた窓から通り過ぎる朝の風が、レコードブレイカーを髪をそっと掠めるだけであった…



156:通常の名無しさんの3倍
09/08/12 23:34:15
EXAMはいるのにALICEはいないのか

157:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/14 19:44:28
ああ、シャッコー君よ、どこへ行く…
彼の行く末が幸せであろうことを願わずには居られません。
イエロージャケットの面々とは合流できるのでしょうか。

>>156
Sガンが出てないので。

158:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/15 13:09:09
604特別教導隊のムスペルヘイムとゼーゴックを設定したいんですが、いかがでしょう。
設定は
URLリンク(axiz.fcpo.net)
こっちに上げときました。

159:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/15 13:14:09
それとALICEの話が出ましたが
ニューディサイズは警察的な役目の騎士団という案が前にあったので、
センチネル関係はいっそ警察組織に割り振ったらどうかとも思いました。

160:通常の名無しさんの3倍
09/08/22 14:53:27
早く書いちゃいなYO

161:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/23 15:41:47
2代目スレが落ちたようなので過去ログ置場に上げときました。

↓以下てんぷら↓

ここはMS、MA、戦艦その他を擬人化して楽しむスレです。

舞台設定は
「宇宙世紀王国を舞台に
魔法とか何でもありの
ちょっとえっちなファンタジー」
(初代スレ>>19参照)

SS職人&絵師の皆様の参加をお待ちしています。

※時々荒れることがあるため、以下についてご協力ください。
 ・職人さん&絵師さんは投下時のトリップ使用を推奨します。
 ・荒らしは全力でスルーしましょう。
   (専用ブラウザであぼーん設定すると便利です。)
 ・キャラ設定は過去ログ置き場の過去スレとキャラ設定を見てね。
 ・キャラ設定等で不明なことがあったら遠慮なく質問してみてください。

現在参加中のトリップ付書き手一覧

1 ◆P1vIn0mB5Y
14-15 ◆ig0sqGwAjU
109 ◆QPCaEBs6go

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162:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/23 15:45:50
『蒼き運命の幕開け』

騎士団一番隊長執務室は重い空気に包まれていた。

赤ゲル「王は一体何を考えておられるのか…。」

その日、勅命は突如下された。
かつて前線で、徹底抗戦を主張し、退却を指示した隊長を拘束して戦闘を続行した、
その咎で当時の副隊長という地位から降格されていた彼の突然の昇格。
騎士団に関することはどのような決定であっても
宣布前に一番隊長の赤ゲルググに通されるのがこれまでの通例であった。
あのような軍律違反を犯した彼の人事に関して、
まさか自分に一言の相談もなく決定がなされようとは。
しかも王は彼のために番外隊まで創設し、
あろうことか騎士団からの独立権を与えたのだ。

あの日、奇跡的な逆転勝利の後、彼が前線で拘束した隊長を前に立て、
自らには縛をかけさせて入城してきた光景はよく覚えている。
赤ゲルググは彼のそういう芝居がかった所が大嫌いであった。

赤ゲル「まさか王があの猿芝居に騙されるとは思えぬが…。」

しかしながら自ら縛につき、
「王国に勝利を持ち帰った上は、
ただ今、命を召し上げられても思い残すことは何もない、
わが身も心も全て王に捧げたものであるから。」
と言い放った彼の態度は、決して少なくない若い騎士たちの支持を集めた。

赤ゲル「あの男には確かに他の騎士にはない力があることは認めぬわけにはいかぬが…。」

剣の腕は一流半といったところ。
しかし彼の言葉は部下を鼓舞し、その力を纏め上げる魅力に溢れていた。
彼と彼のカリスマ性に陶酔し、熱狂した部下で構成された部隊は強かった。
最後の一人が倒れるまで戦い抜こうという気迫は、騎士団中でもずば抜けていた。

それだけに危うい。それは騎士団と王宮の一致した見解であったはずだ。

赤ゲル「やはりあの森に関係しているのか。」

王宮からイフリート改にその管理を委ねられている墓森で
何かが行われていることは確実だ。
だが、現在その中心部は強力な結界で守られており、
中の様子をうかがうことはできない。
エルメスにその様子を探らせてみたが、結界の隙を見出すことはできなかった。
それどころかあらゆる使い魔も召喚獣も寄せ付けない強力な結界は、
王宮守護のそれに匹敵するレベルの強度を持っているといってもいい。
王の勅命によって管理が行われている森に張られた結界…
王国の守護者を自任する赤ゲルググにとって、
そのような秘密の存在は自尊心をいたく傷つけるに十分なものであった。

163:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/23 15:48:33
侍従「ソレイユ閣下から抗議文が届いております。」

王宮ではUC王が∀国国王ソレイユからの抗議文に目を通していた。
抗議文では現在王国が進めている実験についての抗議が
恫喝を交えて記してあった。

UC王「ほほう、女王閣下は月光蝶を用いる覚悟かな…?」

抗議文にはもし実験をやめないならば、
介入もやむなしという旨が記されていた。
文明を捨てた国、∀国の国力ではUC王国に通常の武力介入は不可能だ。
その∀国があえて実力を以て介入してくるとなれば、
あの兵器の使用を前提としたことであろう。
月光蝶、数万年以上の昔に黒歴史の文明を全て葬り土に還した最終兵器。
その威力はあらゆる魔術を超え、
抗し得る何物も現世界には存在しないと言われている。
黒歴史時代から続く唯一の国家、
∀国のみが有する世界の均衡を保つ無敵の剣である。
抗議文を読み終えたUC王は、その文を侍従に渡すと、
手振りで指示を伝えた。

侍従「よろしいので?」

今まで通り実験を続けよ。
その意味を汲んだ侍従が王に確認を求める。

UC王「黒歴史の遺産を王宮の奥底で腐らせておくことしか出来ぬ手合いなど恐れるに足らぬわ。」
侍従「は。」
UC王「あの力があれば世界は変わるのだ。」

イフリート改が王宮の中を闊歩している。
いつも良く響く足音が、今日は一段と強く感じられるようだ。
その後ろをEXAMが付いていく。
本日発表された騎士団遊撃隊「蒼き運命」結成にあたって、
EXAMには騎士の身分とイフリート改を補佐する副隊長の役職が与えられていた。
これは異例中の異例で、正規の騎士団ではまずあり得ないことである。
騎士たちの多くは、遊撃隊という特殊な隊ゆえの特例ととらえた。
それはもちろん正規の騎士団より格下の、という含みを持った認識である。
一方イフリート改を慕う若き騎士たちの間では
人の心をたちまちに理解してしまう、
その上でいつも優しく上品なEXAMを崇拝する者たちが現れ始めていた。
騎士道においては婦人への忠誠が重視されるが、
清らかで美しいEXAMは、彼らが崇拝の対象とするにふさわしい存在であった。

イフリート改「今日はもう良い。家に帰って休んでいなさい。」

イフリート改がEXAMに声をかける。
はい、と返事したEXAMの容貌は、かつてよりいくらかやつれて見えた。

164:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/23 15:49:45
その日の午後、EXAMはパン屋マリオンを訪れていた。
なんだか前回訪れたのが随分前のように感じられ、
ドアを開けるのが憚られる。
ドアの取っ手に触れようか触れまいかと迷っているうちに、
内側からドアが開いた。

BD3「…!」

ふと彼女の声が聞こえたような気がして、
店外を確かめに出て来たBD3であった。
彼は予感が的中したことに、ややびっくりしながらも、
彼女を店内に招き入れた。
久しぶりに見たBD3の笑顔がEXAMにはひどくまぶしく見える。
そんな彼女の前にBD3が新作のパンを持ってくる。

EXAM「あら…新作…。」
BD3「(^^)」

例によって謎パンを作り続けているBD3。
久しぶりに評価してくれそうな客が来て、
ひどく機嫌が良さそうである。

EXAM「これは…(ガリッ)あ…辛い!でもおいしいわ。歯ごたえが何とも…」

本日の新作は保存性を高めるために超堅焼きにしたパンの中に
強烈に香辛料を効かせた干し肉が入っているその名も「行軍パン」である。
BD2を通して騎士団への納入を狙って開発したのだが
当のBD2に「こんな堅くて辛いの、疲れてる時に食べられないよ!」
と言われ凹んでいたところであったのだ。

EXAM「ふうん。名前は行軍パンっていうんですか…
    外ではスープに入れてふやかせば食べやすいかもしれませんわ。」
BD3「…!」

BD3がさっそくもらったアイデアをメモする。
後にお湯に入れるだけでパン入りスープができる行軍パンは
マリオン初のヒット商品となるのだがそれはまだ先のことである。

EXAM「これを5つ下さいな。」

EXAMに行軍パンの包みを渡すBD3が、ふと彼女の表情に目を止める。

BD3「…?」
EXAM「…?」

BD3が心配げに彼女の顔を覗きこむ。

EXAM「あの、何か…パンくずついてます?」

EXAMが常にない彼の表情に戸惑いを見せる。

BD3「…少し、お疲れのような。」
EXAM「え…?」
BD3「…それとも何か…お悩みでしょうか?顔色が優れないような。」
EXAM「い、いえ。大丈夫です。最近お役に付いたので、ちょっと疲れているんですわ。」
BD3「そ、そうですか。いらない穿鑿をして申し訳ありませんでした。」
EXAM「いえ、ありがとうございます(ドキドキドキ)」

EXAMは挨拶をするとマリオンを後にした。

165:109 ◆QPCaEBs6go
09/08/23 15:50:41
EXAM「やっぱり顔に出ちゃってるのかしら…。」

連日の精神感応試験による疲労は確実に彼女に蓄積されていた。
兵士たちが感じる心理的ストレスがそのまま彼女に伝わるため
精神的な負担も大きい。

EXAM「それにしても…」

EXAMが今出てきたパン屋マリオンを振り返る。

EXAM「喋れたのね。パン屋さん。」

BD3の胸は、彼女を送り出した後も晴れなかった。
確かにいつもの彼女にはない、
何か暗い影のようなものを彼女の表情に感じた。
思いすごしであればいいのだが…。

1日ザク「こんにちはー。」
BD3「(ぺこり)」
1日ザク「あ、パン屋さん、今あの人来てたでしょ?パン屋さんの好きな人。」
BD3「///!?」
1日ザク「幸せそうな顔してるから、すぐわかるよねー。」

実際はマリオンから出ていくEXAMを見かけた1日ザクであったが、
BD3は彼女の言葉を真に受け、いつも通り真っ赤になって汗を流している。
こんなにからかいやすい大人はいないということで、
パンもさることながら彼が気に入って店に通っている1日ザクなのであった。
いつもの客とのいつものやりとりの中で、
BD3の不安感も薄らいで行く。
きっと取り越し苦労だ。
それよりも彼女からもらったアイデアを取り入れて
パンの改良をしよう。
完成品を再び彼女に試してもらうことを夢見つつ
1日ザクの相手をするBD3であった。

1日ザク「あのきれいな人にもう告白したの?」
BD3「!?(ブンブンと首を横に振る)」
1日ザク「へー。きれいなひとだから、早くしないと他の人に取られちゃうよ。」
BD3「!!!」
1日ザク「冗談冗談w」

蒼き運命の幕開けは、まだその破滅的な結果の予兆もなく、
このようにしてはじまったのであった。

166:通常の名無しさんの3倍
09/08/28 12:59:36 a7pPoKqN
あげ

167:通常の名無しさんの3倍
09/08/28 13:25:09
>>1
「1設定専用」ってのはどういう意味なんだ?

168:通常の名無しさんの3倍
09/08/29 01:26:09
荒れて元スレの>>1にイチャモンつける連中出現

その連中が調子に乗って隔離スレ(このスレ)を立てる

しかし肝心な他の書き手も>>1に同調してこのスレに移住

書き手が居ない他のスレが落ちる

このスレが現在唯一残る擬人化スレに

169:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 00:49:09
いっそSEEDや00のMSも使うか

170:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 01:20:03
>>169
板違いだ

171:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 01:21:34
>>170
じゃあ別の板に立てるか

172:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 01:23:29
新板ではもうやってるよ。

173:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 04:05:14
ここは>>1専用のスレなんだから>>1の下僕以外は出て行けよ。

174:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 11:11:33
>>172
いや全てのガンダム作品が対象のスレを立てるかって意味

175:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 11:42:00
>>174
ロボゲにあったけど随分前に落ちてしまったよ。

176:通常の名無しさんの3倍
09/09/02 12:14:36
ロボゲ板以外だとどのあたりの板がいいかね
まっ需要あるかは分からないがw

177:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 12:47:20
意見がないし
この板に全作品対象のスレ立てるよ?

178:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 13:59:50
全作品対象なら新シャアの管轄だろ
新…すべてのガンダム
旧…種と00、ユニコは対象外
なんだから

179:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 14:12:59
>>177
狂ってんのかボケ

180:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:16:39
だって新シャアにはもうあるんだろ?
ここのはほとんど機能してないし別にいいじゃん

181:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:25:42
普通に作品の投下されてるのに、機能してないとか勝手な事言うなボケ

っていうか、単に荒らしの新しい手か

182:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:27:47
>>181
いや荒らし違うよ
SSはたまぁ~に投下されてるようだけど職人が二人しかいないようだし
擬人化対象の幅を広げて人を集めたらいいと思ってるだけだ

183:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:32:14
>>182
板違いだって、散々言われているのにこの板に立てようとする時点で荒らしに等しい
それくらい言われなくても理解しろ

少なくとも俺は種、00の機体はいらないしお前が周囲の意見を聞かずに
スレを立てたところで、そちらに投下する気は毛頭ない

184:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:35:10
>>183
だから何処に立てたらいいか聞いてるんじゃないか
周囲の意見無視してたらとっくに立ててるよ

185:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:44:49
>>184
新シャアなら条件は揃っている
旧は板違い
そもそも需要を感じない(ロボゲ板に立ったが落ちた)

今までのレスでこう言われていただろ
ここまで書かれていてどうして判断できない?

繰り返すが、この板には絶対に立てるな

186:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:49:59
夏休みって終わったんじゃなかったっけ?

187:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 20:50:48
じゃあ全作品じゃなきゃいいのか

188:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 21:31:44
ローカルルールってもんがあるんだよ、まずそれを確認しろクソが

189:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/04 21:38:29
なんというか、新たな発展を期待するのは分かりますが、
板のローカルルールに反したスレはちょっとどうかと思いますね。

190:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 21:46:07
いやだから旧シャアに立てるなんて言ってないじゃん
どこに立てたらいいかちゃんと聞いてるじゃん

191:通常の名無しさんの3倍
09/09/04 21:48:04
>>177で言ってる

192:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/04 21:50:04
それは別にいいと思います。
アンカーつけ忘れて申し訳ありませんでしたが
僕がちょっとどうかと思ったのは
>>177さんに対してです。
別の方がスレ立ての話に参加していらしたら申し訳ありません。

193:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/04 21:59:47
ご無沙汰してます。最近の自分の投下ぶりからいろいろと申し訳ない限りです…

しかし…とりあえず議論所で議論してみてはどうでしょうか?

194:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/05 08:02:35


『ようこそ妖狐』

ドーベンウルフ「お前は…いつぞやの坊主か…」
バウ「へ~、知り合いなんだ?」
ヘブンズソード「まぁ、ちょっとね…いろいろ食べ物とか貰って世話になったし…」
シャッコー「あ、あのっ…」

おどおどしながら燃える薪を見つめるシャッコー…
研究所を出てあてもなくウロウロしているうちに鳥人のお姉さん…ヘブンズソードに発見され、ここに連れてこられた訳だが…

ヘブンズソード「もしかして…家出ってやつ?」
シャッコー「うっ!?そ、それは…」
ヘブンズソード「あ、ごめんごめん!変なこと聞いて!」

バウ「家出かぁ…じゃあ帰る家があるんだよね?」
シャッコー「でも…僕は戻っちゃいけないんだ…」
バウ「…何だか変な話…僕らには分からない事情なのかな…帰る場所ないから…」
シャッコー「あ…ご、ごめん…」

隣に座る同年代の少年…バウのどこか自嘲めいた言葉の対応に困ったシャッコーは、今度は訳も分からずとっさに謝った…


195:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/05 08:13:27

この二人の質問責めを遮ったのは、一番怖そうな顔のおじさん…ドーベンウルフだった。


ドーベンウルフ「お前ら少し黙ってろ…そこの坊主の話ぐらい聞いてやれ…」

意外な言葉に驚く三人…特にシャッコーは、研究所の食料をあざとく漁っていた悪い印象が強かったこともあり、ドーベンウルフの言葉は確かに頼もしかった。

バウ(ヒソヒソ…どうしたんだろ…なんだかいつもと違うような…)
ヘブンズソード(ヒソヒソ…こういう大人しいタイプの子の前では頼れる兄貴気取りってやつ…?)
ドーベンウルフ「うがぁ!聞こえてるんだよ!」

そんな小声も人狼の耳は逃がさず、二人の減らず口を黙らす。

ドーベンウルフ「気になるじゃねえか…今まで何の疑いもなく人間達と同じ飯を食ってたのに…いきなり逃げてきたってのが…」
シャッコー「………」
ドーベンウルフ「なに、俺たちは所詮はモンスター…生まれてから死ぬまでずっと人間の敵なんだよ…そいつらに不満があるならとっと吐いちまえよ。」

シャッコー「…僕は…人間のみんなを…」


196:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/05 08:23:39


アラナバタラ「まぁ!頼りがいのあるワルいお兄さん風なダーリンも素敵ぃ~♪」
ドーベンウルフ「(ムギュ)お、お前いつから…や、やめ…後ろから抱きつくな…」


背後から音もなく忍び寄り、ドーベンウルフを後ろから抱きつくお姉さん…シャッコーは面識がある。以前、X3と自分を糸で巻いて食べようとした女モンスターであった。

アラナバタラ「あらあら…そんなこと言ってホントはいろんなことしたいんですよね♪バウくんと妖狐くんと鳥頭ちゃんはあっちに行っててね…ここから先は子供に毒よ。」
ヘブンズソード「今の段階で十分に毒よ!さっさと離れなさいよぉ!このヘンタイ蜘蛛!」
アラナバタラ「あらあら鳥頭ちゃん…これくらいで赤くなるなんてウブねw」

だが、赤面しているばかりか眼まで赤くなっている者もいる…他ならぬシャッコーである。

シャッコー(ああぅ…あんなに女の人が近づいてる…っていうか胸が当たって(ry)

手で顔を塞ぐが…ちょっと指の隙間から覗きたくなる…彼とて年頃だ。気になるものは気になる。



197:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/05 08:27:42

シャッコー「……ぷはぁっ…」

しかし、ヘブンズソードの言うとおり少年にはまだまだ毒である…彼はその場で倒れ込んでしまった…


ヘブンズソード「ええっ!?ち、ちょっと!」
アラナバタラ「あらあら…よっぽど疲れてたのね…いきなり倒れちゃうなんて…」
ヘブンズソード「馬鹿!あんたがこの子の前で変なことしてるからよ!」
シャッコー「きゅ、きゅう…」


大胆な行為を目の当たりにし、悩殺され朦朧とする意識の中でシャッコーは思った…これが野生の本能なのかと…

クインマンサ(何なのかしら…この子の得体の知れない妖気は……)

アクシズ脱走組の唯一の妖怪であるクインマンサは、そんな様子をぼうっと眺めていた…

バウ「どうかしたの?」
クインマンサ「いや…何でもないわ…」

興味なさげに気だるく呟きながら、彼女はシャッコーから感じる違和感を頭から振り払った…



198:通常の名無しさんの3倍
09/09/05 09:37:19
>>178
UCのユニコーンまで禁止とは
なんか新しいものを受け入れない古い人間って嫌だな

あと何か言う度に議論所行けって言うのは卑怯だと思う

199:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/05 10:35:54
>>194-197
おお、ドラゴンと妖狐の邂逅。
このまま合流できるのか、
まだまだシャッコーくんの一人旅は続くのか。

ちょっとだけガーベラ姫に会わせてみたい気もします。

200:通常の名無しさんの3倍
09/09/05 14:33:25
1設定専用とスレタイにあるけど肝心の1は来てんの?

201:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 07:37:08
なあ、何で議論してる時には人が沸いてきて、議論が終わると過疎るわけ?全部2人しかいない職人の自演?
やっぱ旧シャアにも新しい擬人化スレ立てるわ

202:通常の名無しさんの3倍
09/09/08 07:42:01
>>183
投下する気は毛頭ない?
お前ここで何か投下したん?言ってみろよ

あと1はどうしたんだよ?
せっかくの専用スレなのに1が来なくちゃ意味ないだろ

203:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/08 13:27:36
『J、刻をこえて…』

平和な町を脅かす盗賊の影…

久々のアクシズの襲撃の報が入り、エゥーゴの迎撃部隊が出撃するが…しかし…

ギラドーガA「な、なんだこいつ!」
ギラドーガB「どこのモンだ!国軍か!傭兵かっ!」
ゲルググJ「…正義だ…」

エゥーゴのZガンダム…中性的に整った若き戦士は報告通りの区域に到着するも…
そこには赤髪の男が盗賊相手に殴り合いの大立ち回りを演じていた。

Z「下がってください!民間人が応戦するなんて…」
ゲルググJ「エゥーゴだろうとティターンズだろうと知ったことではない…俺の敵は悪だ。」

…この男は本気でこんな青臭いことを言っているのだろう…
Zは呆れてしまう…この手の人間の相手をするのは面倒だ…

Z「バカな大人だ…そんなことで戦うなんて…」
ゲルググJ「君に理解してもらう気はない…だが、君こそ軍属であっても嫁入り前の身体は大事にしなさい。」
Z「よ、嫁…入り前?…俺は男だぁぁぁぁ!」
ゲルググJ「……ん?」

無防備に振り向くゲルググJ…しかし、次の瞬間に起こる惨劇を予測出来るわけがなかった…


204:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/08 13:29:14

その晩、ゲルググJは腫れた顔を押さえながら帰路についた…

寒冷地ジム「だ、大丈夫…?」
ゲルググJ「くっ…気にするな…」

ゲルググJ(なぜ殴られた…俺の発言に何の問題が…)

ボロボロの状態で考え込むゲルググJ…

ゲルググJ(そうか…彼女は既婚者だったのか…)

最近の軍は苦労しているな…そう勝手に考え、彼は疲れた果てた身体にしばらくの休息を与えた…



205:通常の名無しさんの3倍
09/09/09 18:46:18
結局いつもの人しか投下しないのか
>>183はいつもの人の自演だったのかね。どちらかはわからんが

206:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/09 21:49:44
>>203-204
ZZ「なんかZ先輩機嫌悪そうっすね。」
アーガマ「また女に間違われたそうだ。いい加減慣れて欲しいものだな。」
MK-Ⅱ「女の子好き度だけで言えば国軍で一番男っぽいのにね。」
百式「それが若ささ。」

いろいろ失礼な国軍の面々であった。

207:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 14:15:12
ガンダム戦記やユニコーン、UCの新作も出ているというのにまったく盛り上がらないのなw

208:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 17:41:08
新しいスレ立てました
スレリンク(x3板)

209:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 19:04:52
夏休みはおわりましたよ

210:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 19:06:05
別に全作品対象じゃないのに夏休みかよw

211:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 21:26:31
167 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 13:25:09 ID:???
>>1
「1設定専用」ってのはどういう意味なんだ?

168 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/08/29(土) 01:26:09 ID:???
荒れて元スレの>>1にイチャモンつける連中出現

その連中が調子に乗って隔離スレ(このスレ)を立てる

しかし肝心な他の書き手も>>1に同調してこのスレに移住

書き手が居ない他のスレが落ちる

このスレが現在唯一残る擬人化スレに



この流れで新スレ立てたウスラバカが、このスレの>>1です

212:通常の名無しさんの3倍
09/09/11 22:22:17
>>211
お前も中傷してる暇あるならネタ書いて投下しろよ

213:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 09:58:32
結局ただの自治厨か
ホント、他人任せだよここの連中は
投下もしないのに文句だけは一人前で議論の時だけは沸いて出てくる
このスレも終わりだな

214:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/12 10:51:46
『旅立ち』

森の中、薪を見つめ一人悩む妖怪シャッコー…
そのすぐ傍では、いつものモンスター達の生活が行われていた。

バウ「わ~!今日はデカいのがいたんだね~!」
ドーベンウルフ「ああ…ほらよっ…(ドサッ)」

無造作に背負っていた獣を放り出すドーベンウルフ…
日も暮れた頃…手早く野生の熊を仕止め調達してきたのであった。

ヘブンズソード「もしかして…食欲ないの?」
シャッコー「そ、そういうわけじゃ…」
ドーベンウルフ「なら食うときに食っとけ。いつまでも人間のつもりでやってるとそのうち野垂れ死ぬぞ。」
シャッコー「…うっ…」

ヘブンズソード「この馬鹿!あんたには気遣いってもんはないの?…少しは面倒見のいい奴と思ったのに…」
ドーベンウルフ「んなもん知るかよ!そんなに人間共が恋しかったらさっさと帰ればいいだけだろ!ちゃんとしたメシと寝床もあるんだしな…」
ヘブンズソード「帰れない事情ってもんがあるんでしょ!それくらい察しなさいよ馬鹿犬!」


聞こえないように気遣ってるつもりなのだろうが…シャッコーには十分聞こえていた…

シャッコー(やっぱり…迷惑なんだよね…)



215:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/12 10:55:52

クインマンサ「君…以前、何か言いかけたわよね?」
シャッコー「え…?」

クインマンサ「…聞かせてもらえるかしら?」

喧嘩を繰り広げる二人には意を介さない様子で、クインマンサは淡々とシャッコーに問いかける。

シャッコー「僕は…誰も傷つけたくないんだ……」
クインマンサ「いつもそんなふうな顔してるものね。」
シャッコー「でも、僕は人間のみんなに嘘をついた…人間に信用されたいなら本当のことを言わなきゃいけなかったのに…怖くて嘘ばかりついてきた…」
クインマンサ「…そう…」
シャッコー「…ずっとみんなを傷つけないためについた嘘って納得してたけど…そんなの言い訳なんだ。
結局、僕は誰も信用なんてしていなかったんだよ…」
クインマンサ「…だから人間とはサヨナラしなきゃいけないって…そういうワケなの?」

シャッコーは少しずつ頷く…

シャッコー「だから…きっと僕の中の妖怪の血が怒りだしたんだ…このまま人間を騙していくぐらいなら…妖怪として生きろって言っているんだ…」

じんわりと熱くなっていく右肩を抑える…


216:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/12 10:57:09

クインマンサ「…それは違う…あなたが苦しんでいるのは血が人間を拒絶しているからじゃない…」
シャッコー「え…?」

シャッコー「どういうことなの…?」
クインマンサ「…それは…はっ!」

クインマンサはふと気づく…ドーベンウルフ達の喧嘩は終わり、代わりに招かざる客が来ていることを…


燃える薪に放たれる、正確無比な一撃…

ヘブンズソード「わわっ!ちょっと何っ!?いきなり撃ってくるなんて!」
ドーベンウルフ「ぐうっ!きさま…いつぞやのハンターかっ!」

ゲルググJ「モンスターども…その少年を放しなさい!次は威嚇などしない!」

草むらから聞こえる男の声…シャッコーはどこかで聞いたような気がしたが、すかさず周囲はパニックに陥ってしまう…

シャッコー「あ、あの人は僕が誘拐されてると思ってるんだ…僕のせいで…」
ドーベンウルフ「ちぃ、てめぇが考え無しにガキを連れてくるからっ!」
ヘブンズソード「い、今更そんなこと言わないでよっ!」

ゲルググJ「所詮はモンスター…俺の警告が聞こえなければ…力ずくで取り返す!」

クインマンサ「なにボサッとしてるの?逃げなさい!」
シャッコー「えっ…?」



217:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/12 11:01:14

彼女はシャッコーの肩に手を乗せ、諭すような口調で語りかける。

クインマンサ「君がいるべき場所はここじゃない…それに私たちにも迷惑がかかるわ。」

シャッコー「……」
クインマンサ「…もしハンターに捕まれば人間の場所に帰れるわ…でも君は前よりも苦しみながら人間と距離をとって生きていくかもしれないわ。」
シャッコー「……」
クインマンサ「だから…自分の事は自分で考えなさい!ほらっ!男でしょう?」
シャッコー「う、うわあぁぁぁっ!」

悲痛な叫びとともに、シャッコーは立ち上がり…走った。
赤い瞳に涙を浮かべながら…がむしゃらなまでに…

ゲルググJ「なっ…何処に行く!待ちなさい!」
ドーベンウルフ「テメェの相手は…俺なんだよ!」
ゲルググJ「ぐっ、邪魔をするな!」

クインマンサ「……ま、頑張りなよ…」

クインマンサは気だるげな表情で…夜の闇の中に消えていく妖狐…いや、一人の少年であるシャッコーを見送った。
…その向こう側に何があるのか…彼女は知らない…



218:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/12 12:09:04
「姫合わせ」

イフ改「なにぃ!?また姫様が抜けだしただと!」

久々の脱走劇にUC城内は大騒ぎである。

赤ゲル「やれやれ、もう収まったのかと思っていたがな。」
エルメス「うふふ、でも元気がないと姫様っぽくないわ。」
赤ゲル「まあ、な。」

うんざりといった態度を見せながらもどこかしらうれしそうな赤ゲルググであった。

一方、城を逃げ出した赤ザク姫はUC城下の市場通りにいた。
久々に見る活気ある人々の様子に心が踊る。

赤ザク「さーて、今日は何をしようかなぁ…わっ!」

よそ見をしていた赤ザクは、思いっきり何かにぶつかって倒れてしまった。

赤ザク「いたた…あ、あなた大丈夫!?」

体を起こした赤ザクの目に映ったのは、
自分とぶつかって倒れたと思われる小さい女の子の姿。

???「だ、だいじょうぶです。びっくりしただけで…は!?」

その女の子が赤ザクを見てびっくりしたような表情を見せる。

赤ザク「どうしたの?(チ…ばれたかしら)」
???「いえ、ちょっと知り合いに似てたので。」
赤ザク「そう。(ほ…大丈夫だったか)」
???(似てますとも…憎きあの小娘に!)
赤ザク「あなた、お名前は?」
???「わたしですか?わたしはステイメンっていいます。」
赤ザク「わたしは赤…エルメス!赤エルメスよ!」

ちゃっかり偽名を名乗る赤ザク。
しかしその正体はデンドロビウム姫の幼児化した姿であるステイメンにはモロばれなのであった。

ステイメン(ふ…護衛はいないか。時々城を抜け出すという噂は本当だったようね。)
赤ザク(この子…デンドロビウム姉さまに、ちょっと似ている。)

現王家から王座を奪い返したいGP王家のデンドロビウム姫と現王家の赤ザク姫、
デンドロビウムにとっては憎い憎い赤ザクであるが、
赤ザクにとっては自ら戦場で指揮をとるデンドロビウムは憧れの従姉である。

赤ザク「そうだ!あなた、お詫びに御馳走させて!いいお店を知っているの!」

赤ザクは返事を聴く前にステイメンの手をとって強引に歩き出した。

ステイメン「え?え?(願ってもない好機。いっそ今日、隙を見て小娘を亡き者にしてやるわ。)」

219:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/12 12:09:54
黒いことを考えているステイメンを連れて赤ザクは一軒の喫茶店と思しき店に入る。

赤ザク「じゃあ、これとこれとこれ。2人分づつね。」

そして勝手に注文をする赤ザク。ほどなくして注文したものが届く。

ステイメン「(最後の晩餐よ。ゆっくり味わうことね。)じゃあ、いただきま…う!?」

届いたケーキらしきものに伸ばしたステイメンの手がピタリと止まる。

赤ザク「どうしたの?おいしいよ?(モゴモゴ)」

赤ザクはさっそくケーキをほおばって上機嫌そうである。

ステイメン「あああ、あの、これは…」
赤ザク「これね、にんじんのケーキなの。ここのお店の名前みなかった?」

カフェ キャロット

それがこの店の名前であった。

赤ザク「にんじん作ってる農家の人が開いたお店なの。
    ほら、このにんじんジャムを添えるともっとおいしいよ。」

赤ザクがさっきケーキやお茶と一緒に運ばれてきたツボから
にんじんジャムとやらをどっちゃりとステイメンのケーキに乗せる。
にんじん嫌いなステイメンにとって、においだけでもキツい状況だ。

ステイメン「あ、あ…あ、わたし、塾に行かないと…」

顔を青くして立ち去ろうとするステイメンを赤ザクが引きとめる。

赤ザク「だめよぉ?ちゃんとあなたにお詫びするまで、帰さないんだから!」

更に注文を追加する赤ザク。もちろんにんじんを使ったものばかりだ。

ステイメン「こ…この店は地獄だ…」
赤ザク「あ!にんじんのゼリー寄せ、前来た時なかったわ。これもお願い!」
ステイメン「ふぅ…(バッタリ)」
赤ザク「きゃー!どうしたの!?」

遠のく意識の中で、このナチュラルな強運さこそ王家の必須条件かもしれない、
と思うステイメンなのであった。

本日の結果 ○赤ザク姫 (にんじん責め) デンドロビウム姫×

220:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/12 12:18:49
おお、新作来てた。
シャッコーくんよ、どこへ行く。

221:通常の名無しさんの3倍
09/09/12 12:28:52
ところで>>1は~?まだ来ないの?もう>>1の設定リセットしていいよ
あと>>211も早く投下してくれよ~

222:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/12 18:13:04
「姫合わせのおまけ」

ゼフィランサス「…というわけで、暗殺し損ねたらしいのよ。」
サイサリス「何をやっておるやら…。」
ゼフィランサス「まさかニンジン嫌いが仇になる日が来ようとはねえ。」
サイサリス「デンドロビウムのニンジン嫌いはどうにかならんのですか?姉上。」
ゼフィランサス「ムリ。絶対。」
サイサリス「即答ですな…。」
ゼフィランサス「昔、あらゆる角度からアプローチしてみたのよねぇ。」
サイサリス「ほお。」
ゼフィランサス「1ヶ月に及ぶ魔法まで駆使してのニンジン嫌い克服作戦。その後に残ったのは…」
サイサリス(姉上の暴走癖が出たか…)
ゼフィランサス「より強固になったニンジン嫌いだけだったわ。」
サイサリス「はあ…。」
ゼフィランサス「1ヶ月間ニンジンしか食べさせなかったのがいけなかったのかしら?」

絶好の機会を逃した妹に対して多少立腹していたサイサリスであったが
この話を聞いた後では、デンドロビウムへの同情の念を禁じ得ないのであった。

223:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/13 23:20:48
「アプサラス家の日常」

アプサラスⅠ「さて、それでは今日も実験を開始するか。」

GP家のように現王家打倒を目指しているわけでもないアプサラスⅠが
超高空から結界を突破して敵の王城に直接攻撃を仕掛ける
魔法具、魔術、体術などを総合した複合魔術の研究に没頭しているのは
他でもない「単なる趣味」である。
そしてそれに付き合わされているのは美しき妹、アプサラスⅢ姫である。

アプサラスⅠ「では、本日は上空80000mまで上昇し、アタックの実験を行う。」
アプサラスⅢ「はい。」

素直に返事をするものの、アプサラスⅢの顔は晴れない。
対象が王国騎士・魔術師レベルの人間であっても過酷なこの実験、
GP家の姫達と同じように類まれな才能を持つ彼女ではあったが、
アプサラス家の宮中で育ち、まだ少女の域を出ない年齢の身には、
精神的にも肉体的にも荷が重い作業だ。
しかしアプサラスⅠはアプサラスⅢの憂鬱な気持ちなど全く顧みず、
作戦の説明を続ける。そこへ入ってくる侍女長。

グフ・カスタム「こちらでしたか、姫君。本日は城下の視察にお出掛けになる予定でしたが。」
アプサラスⅢ「え?ええ。でも…」

姫がちらりと兄を見る。

アプサラスⅠ「そんなことは後にいたせ!今は私の重大な実験の最中だ!」

アプサラスⅠが不機嫌そうにグフ・カスタムに言い放つ。

グフ・カスタム「アプサラスⅠ様が夢を実現されようとするその姿、ご立派です。しかし…」

グフ・カスタムが鋭い目でアプサラスⅠを見る。

グフ・カスタム「民草をおろそかにして国が栄えた例はありませぬぞ!(ギロリ)」
アプサラスⅠ(う!こ、怖い!)
グフ・カスタム「民は巡ってくる姫と会うことを大変楽しみにしております。」
アプサラスⅠ「そ、それはそうかもしれぬが…」
グフ・カスタム「来ると言った日に来ぬというのでは民への裏切りも同様。」
アプサラスⅠ「う…それは。」
グフ・カスタム「それでは姫、参りましょう。」
アプサラスⅢ「は、はい。お兄様、実験のことはまた後ほど。」

アプサラスⅢはグフ・カスタムに伴われて部屋を出て行った。

アプサラスⅠ「ええい、忌々しい!全くあの女、城主を城主とも思っておらん!」

一方アプサラスⅢは先ほどと打って変わって明るい表情を浮かべている。
城下を巡る日には例の口入屋で一休みするのが恒例となっているのだ。
かの口入屋の若旦那Ez8、彼は元気でいるだろうか。
忙しいようだから体を壊していないといいが…。
さまざまな思いが心の中を駆け巡る。そんなアプサラスⅢにグフ・カスタムが耳打ちした。

グフ・カスタム「時に姫、奉公人の話ではEz8は最近温泉に凝っておるそうです。」
アプサラスⅢ「え?」
グフ・カスタム「今度宮中に来た折に来客用の浴場を使うよう、勧めてみては?」
アプサラスⅢ「そ、そうですね。うん、そうしてみます!」

淡い恋に心を躍らせる姫を見るグフ・カスタムの表情からもいつもの厳しさは消え、
彼女本来の優しく美しい微笑みがその面に広がっていくのであった。

224:通常の名無しさんの3倍
09/09/14 15:42:08
ここの職人様方もストレス解消にどうぞ
只今祭り開催中です
MS擬人化スレ
スレリンク(x3板)

225:通常の名無しさんの3倍
09/09/16 19:00:54
相変わらず人いないのな

226:109 ◆QPCaEBs6go
09/09/20 22:21:12
今年も金木犀が咲いた記念

『秋の日』

ヅダ「金木犀の花が咲いたか…。」
ゲム・カモフ「あ、そういえば香りが。」
観測ポッドOP-02c「確か去年より2日早い開花ですね。」
ヅダ「そんなことまで覚えてるのか、お前は。」
OP-02c「ははは。仕事柄ですかね。」
ヅダ「へぇ。たいしたもんだ。」

そう言ったヅダがふと遠い目をする。

ゲム・カモフ「なにそれ。ちょっと物思いに耽っちゃってる感じ?」

茶化すゲム・カモフにヅダが特に感情を込めるでもなく答える。

ヅダ「いや、なにか…ずっと昔に何かあったような…。」
OP-02c「金木犀に何か思い出でも?」
ヅダ「別に…。だが毎年この花の香りをかぐ度に、
   何か大事なことを忘れているような気分になってな。」
ゲム・カモフ「初恋の思い出とかじゃないのー?
        正直に吐いちゃえよー。」
ヅダ「思い出せないと言ってるだろう、バカ。」
OP-02c「お疲れなのでは?デジャヴュのようなものかもしれませんよ。」
ヅダ「かもな。」
ゲム・カモフ「絶対胡麻化してるでしょ。素直に言えー。」
ヅダ「やかましい。記憶してないものを思い出せるか。」

確かに、子供のころから順に思い起こしてみても、
特に金木犀に関わるような思い出はない。
しかしなんだろう、この懐かしさ…俺は何を忘れているのか…。

うつむき加減だった顔を上げると
そこには黄金の花を豊かに付けた金木犀の並木道。
現在はアプサラスⅢ姫によって管理されている美しい道路が続いている。
ここ、アプサラス城下の主要な通りには
早春には沈丁花が、夏には梔子が、そして秋には金木犀が咲くよう、
数代前から植え付けと管理が行われているのだ。
大規模な鉱山を持つアプサラス領では
鉱泉を中心とした観光産業にも力を入れている。
四季それぞれの香りに包まれるこの城下町を
UC大陸でもっとも美しい都市と評する旅人も少なくない。

ヅダ「平和だな。この町は。」
OP-02c「ええ。安定しています。アプサラスⅠ様のご趣味だけが心配ですが。」
ゲム・カモフ「暇過ぎて戦争ごっこがしたくなるのかしらね。いっそ代わってもらいたいわ。」
ヅダ「そう言うな。この仕事は我々にしかできん。」
ゲム・カモフ「冗談冗談。」
OP-02c「そろそろお時間です。ヨーツンヘイム隊長と合流しましょう。」
ゲム・カモフ「今日は何を食べさせてもらおうかなー。」

過酷な仕事と仕事の合間、
たまの骨休めにアプサラス城下に逗留している603の面々であった。

ヅダ「今日は後で山まで行って鉱泉浴でもしてくるか。おまえもどうだ?」
OP-02c「いいですね。」

もう二度と訪れることがないかもしれない安息のひとときを、
それぞれにかみしめている三人であった。

227:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/24 23:01:15
ここ最近覗けずに一気に読ませていただきました。

偏食が仇となったステイメンや押しが弱いアプサラス兄…何だかUC王家の方々はそこかしこに重大な弱点があるようなw

そして603勢…戦場で生きる兵士の哀愁が漂ってきて…後半部分はイグルーサントラの『半旗たなびく』が脳内で再生されました。
…ヅダとカモフには…どんな運命が待っているのでしょうか…

228:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/24 23:23:32
『こんな大人は修正しましょう』

エゥーゴの謎多き男…百式…
彼の正体を知るものは殆どいないが、その実力は部隊の中でも圧倒的であった。

たびたび夜間に現れるドラゴンに対する巡視の任を受けた二人…

そのため、Zは対竜用の『ハイパーメガランチャー』と呼ばれる複合兵装の一種を引っ提げてきた。
魔法を人為的に起こす魔法具とは違い、モンスターの発火器官を模した武装である。魔法技術さえないものの、その威力は弓などとは比較にならない。

Z「百式さん…ちょっといいですか?」
百式「何だね?」

Z「その…今はその鎧は好ましくないと思って…」

その鎧…夜間でも美しい輝きを絶やさない百式特注の鎧に冷めた視線を送るZガンダム。

Z「竜は五感が優れてるのはご存じですよね…耐熱加工の鎧とはいえいくらなんでも…」
百式「当たらなければどうということはない。」

キリッと答える百式…表情さえ変わらぬものの、覚悟を背負った歴戦の戦士の余裕すらにじみ出ていた…



229:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/09/24 23:24:53

Z「いや、巻き込まれると僕が困るんですが…」
百式「……!!」

そこで初めて、同僚のZの存在に気づいたように驚く百式。


百式「今の君なら避けれると思うが…」
Z「予め避けて通れる危険を受けたくありません。」
百式「………」

秋の虫の音が鳴り響く中、微妙な空気が流れる。
百式はしばらく何か考え込んだ後…自慢の肩当て…自身の名が刻印されたそれに手を伸ばす。

Z「いや、脱がなくてもいいですよ…今更…」
百式「そうか…すまないな。」

そう言うと、百式は何事もなかったかのように任務を続行した。

こういう事は今回ばかりではない…Zはこの手のタイプの人間にはある程度の耐性が付きつつあった…悲しいことに…

今夜も何事なく平穏に事が済んでくれ…そう願う若き戦士のZガンダムであった。


230:通常の名無しさんの3倍
09/09/30 23:45:26
保守

231:109 ◆QPCaEBs6go
09/10/03 19:43:07
ちょいと長期お出かけ中で旅館に缶詰であります
忙しくて書く暇がありませんが
他人頼みで新作を楽しみにしております

百式,天然疫病神の予感w

232:通常の名無しさんの3倍
09/10/09 23:11:18
保守

233:通常の名無しさんの3倍
09/10/10 10:50:30
やっぱり人いないのな
機能してないな

234:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 22:45:59
『恐ろしい拷問…?』

くたくたに消耗し、傷だらけになりながら暗い夜の森を歩くシャッコー…
自分が生きるべき道を探して、あてもなく続けていた家出であったが…結局、答えは見つからずじまいだった。

シャッコー(や、やっぱり…夜中は寒いなっ…)

少女に見間違えるほどに華奢な身体を震わせながら、川の浅瀬でゆっくりと服を脱ぐ…

「おや、どうしたんだい?」
シャッコー「はうっ!」

突然、彼の元に聞こえた女性の艶っぽい声…見事なまでに取り乱し、川にダイブする。

シャッコー「(ガクガク)あうぅうっ…冷たいぃ…」
「へぇ…私が温めてあげようか?坊や…」

その声の主はゆっくりと水に浸かり、歩み寄ってくる…



235:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 22:46:57

シャッコー「あ…あのっ…」
ガーベラ「ほら、じっとしなきゃダメさね。寒いならこっちに来な…」
シャッコー「さ、寒くなんてありません!僕は大丈夫…」

ガーベラ「恥ずかしがらなくても結構さ…遠慮はいらないよ。」
シャッコー「はうっ!」

ほぼ裸状態の彼の腕を掴むガーベラ…赤い瞳を震わせながらシャッコーはなされるがままにされてしまう。
ちょっと温めただけで…ボンッと悩殺ノックアウトされてしまうであろう。


シャッコー(い、いけない…この人だって人間なんだ…僕は人間と一緒にいたらおかしくなっていくんだ!)

ガーベラ「おっ…」

辛うじて残された理性で彼女を振りほどき、川から上がるシャッコー

シャッコー「ご、ごめんなさい!」

見ず知らずの女性に乱暴な対応だと思ったのか…思わず謝るが…ガーベラは相変わらず落ち着いた様子であった。
そして振り返ることなく、シャッコーは無我夢中で森の中へと走り去っていった……全裸で。




236:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 22:48:50

シャッコー「はぁっ…はぁ…こ、ここまで来れば大丈夫…?」
ガーベラ「坊や…慌てて逃げ出すのはいいけど服を忘れなさんな。」
シャッコー「う、うわっ!」


十分に逃げたと思ったが…相手はガーベラ。俊足の速さを誇る某魔法具開発オタクな姫の姉だけあって…そう簡単に逃げられるはずもない。

ガーベラ「ほらっ、忘れ物さっ!(ドササッ)」
シャッコー「ぼ、僕の服…っていうことは…今の僕って…」

自分の姿を改めて確認する…どうみても全裸である。

シャッコー「うわわっ!き、着替えます着替えます!」
ガーベラ「落ち着かない子だねぇ…」

テンパっているシャッコーは自分の服を回収し…慌てて着替え直す。

シャッコー「さ、さようならっ!」

またしてもどこかに逃げ去ってしまった…

ガーベラ(まったく…最近の子はこれくらいでああなるもののかねぇ…)

呆れながらも少し悪戯が過ぎたかと反省するガーベラであった…


237:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 22:50:04

ガーベラ(それにしても…あの坊や…何の生き物なんだい…?)

ふと、懐から手鏡を取り出すガーベラ…
照妖鏡…ありとあらゆる偽りを見通し、本来の姿を映し出す真実の鏡である。

ガーベラ(あの感覚…人間には到底思えなかったね)

そんな女の勘から彼に近づき、隙あらば彼の正体を確認したかったが…どうも悪戯心を抑えられなってしまったようだ…

ガーベラ(まっ、案外大したもんじゃなさそうだし…害がなけりゃ放っておいてもよさそうだねえ。)

秋の月の下で目を細めるガーベラ…そして、人知れず彼女は深い夜の闇へと消えていった…


そのときシャッコーは…

シャッコー「はぁっ…一体なんだったんだろう…」

走る体力も消耗し、疲れ果てた足を前に前にと出す…
座りたい…と思ったが、まだ野宿する場所すら見つかってない…不安な気持ちが更に深まっていった。

シャッコー(…僕は何をしているんだろう…)

乾いた薪を集めながら、いつまでも出せない答えに焦りを感じる…

シャッコー(母さん…エレゴレラくん…どうしてるのかな…)



238:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 22:51:11

切り捨てきれない想いが溢れだす…何でこうなってしまったのか…自分が人間だったらどれほどよかったのだろう…

シャッコー(みんなと一緒にいたい…)

それがいけないことだと分かっている…だから、自分はここまで来たのだから…
でもせめて…もう一度だけ出会えたなら…


シャッコー「……えっ…?」

そんなことを振り払うように、遠くの木を見据える…だが…

シャッコー「誰か…いるの?」

その木の下には…月明かりに薄く照らされる人影があった…

ゆっくり近づいて様子を探るが…動く気配は無い。

シャッコー(お、女の…人?)

シャッコーの目に止まったのは、空を仰ぐように仰向けに倒れている女性だった。

薄く灰色に輝く髪…頭には鈴のような飾りを付けている…不思議な女性だ。
外見はおそらくゾロ(赤)ぐらいの年齢にも見えるが…人間か人型モンスターか、生きているか死んでいるかすら今のシャッコーには分からない。

シャッコー(い、いったい…なんなんだ…!?)

彼女を前に目を丸くするシャッコー…
…だが彼の運命は、このとき静かに動き出し始めていたのだった…



239:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/12 23:07:39

なんだか…新シャアで変な流れになっていますが…こっちの荒らしが飛び火してしまって申し訳ないです。

ちなみに言うまでもありませんが私は荒らしではありませんし、新シャアには匿名ですが毎回投下しています。(ちなみに格闘技部ネタが好きです…黒萌えなのは自覚してますがw)

自分が旧で投下できる頻度が少ないのは確かですが…個人的には二つのスレが傷つけ合うなんて馬鹿げてるのでどうかスルーをお願いします。

240:通常の名無しさんの3倍
09/10/12 23:18:09
>>239
裏切り者!向こうに帰れ!

241:通常の名無しさんの3倍
09/10/13 00:14:17
>>1の乱からもう1年か
裏切り者はいるし、旧シャアは本当に最低だと思うよ

242:通常の名無しさんの3倍
09/10/13 00:31:49
>>239
向こうのほうがいいなら大人しく向こうだけに投下してなよ

243:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/10/13 01:24:35
新シャアの方にはあらぬ誤解と混乱を招く発言をしてしまい、申し訳ありません。自分が荒らしていないと主張したいばかりに…
特に投下された別の職人の方には言われもない避難と中傷を浴びる要因を作ってしまったことに対しては深く反省しています。



244:通常の名無しさんの3倍
09/10/13 19:29:54
>>243
いいからもう、出て行ってくれ

245:109 ◆QPCaEBs6go
09/10/19 19:30:42
帰ってキター

姉さん、妖怪より妖怪っぽくなってきたw
そして鈴ということは…ゲンガオゾさん登場でしょうか。

246:通常の名無しさんの3倍
09/10/20 13:05:21
あれだけ1に新キャラ作るなと言っておきながら自分達は新キャラ生産し続けるとかw

247:通常の名無しさんの3倍
09/10/26 22:31:58
保守

248:通常の名無しさんの3倍
09/10/29 11:59:41
このスレ終了
以後書き込み禁止

249:通常の名無しさんの3倍
09/11/04 22:24:32
保守

250:通常の名無しさんの3倍
09/11/11 16:40:37
保守の屑

251:通常の名無しさんの3倍
09/11/12 23:23:04
余計なことするな。裏切り者がいるスレなんて潰すんだよ

252:通常の名無しさんの3倍
09/11/13 10:37:47
ほしゅ

253:通常の名無しさんの3倍
09/11/13 13:11:10
だから余計なことするなって

254:通常の名無しさんの3倍
09/11/14 18:04:10
職人帰還待ち保守

255:通常の名無しさんの3倍
09/11/15 09:10:56



256:109 ◆QPCaEBs6go
09/11/16 22:07:13
なんかやっと規制解けたらしい。

『UC一のいい女』

私の名はエルメス。
UC王宮における筆頭魔術師。
全UC大陸の魔術師の最高峰にして
あらゆる魔術師の憧れの的。

朝、私は四季折々の花の香りとともに目覚める。
私を崇拝してくれる殿方から送り届けられる花が絶えないの。
でも私は、あなたたちの気持ちに応えてあげるわけにはいかないわ。
だって私のことを愛してくれている二人に悪いもの。
そう、騎士団一番隊隊長赤ゲルググ、
そして、国軍将軍νガンダム、
UC大陸で最高の男性二人に愛されてしまうなんて、
魔法以上に、生まれ持った女の魔性が強いのかも。
みんなも私を好きになっちゃだめよ?
だって私は永遠に隊長と将軍の間に居た

ガンダム「えっと…エルメス副長の学業披露会での自己紹介文なんですが…」
赤ゲル「破 っ て 書 き 直 さ せ ろ 。」

王宮で庶民の学生たちが、
貴族や王族に日頃の勉強の成果を披露し、
パトロンとなってくれる人物を探す、
新年恒例の学業披露会。
今年はエルメスも参加するということで、
学生へ向けた自己紹介文を書かせた結果がこの有様である。
これはどうも私が書いたほうがよさそうだな、
と、増えるいらない仕事に溜息が洩れてしまう
赤ゲルググ隊長なのであった。

257:通常の名無しさんの3倍
09/11/18 02:12:46
UC最強スイーツ(笑)w

258:通常の名無しさんの3倍
09/11/19 08:52:24
だから書き込み禁止だって

259:通常の名無しさんの3倍
09/11/26 22:06:25
保守

260:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/11/29 21:00:50

魔性のエルメスさん…このままだとνと赤ゲルをズルズルとダメ男にさせてしまいそうで怖いw
私生活の事情があり投下できない状態が続いていましたが…ひと段落ついたということで。

『J型自分の説明書』

ゲルググJ
男/ハンター(笑)/ポケットの中の戦争
ハンターギルドに所属している厨二病な男。孤高(笑)の戦士。
弓を扱う腕はあるようだがだがあっち方面の腕は未知数。
師弟関係を利用して弟子の少女にセクハラしたり、年端いかない女の子を自室に連れ込んでいろいろと企んでいるなど真性のロリコンでなのは間違いない…が、弟子の母親にも手を出すという熟女フェチということも判明。ゆくゆくは親子d(ryを狙っているのだろうかw

アイザック「Jさんの紹介文はこんなもんでいいかなwさっそくギルドの掲示板に貼っておきましょう…(ムギュ)」
ゲルググJ「この世界が君にはこう見えるのか…実に…実に面白いな。」
アイザック「い、いや…や、やめっ…こ、殺される!」



261:通常の名無しさんの3倍
09/11/29 23:57:55
明らかに営業妨害www

262:通常の名無しさんの3倍
09/12/01 05:52:50
自演乙

263:通常の名無しさんの3倍
09/12/01 13:51:37
過疎ってるし需要ないからこのスレ終了

264:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/12/04 01:43:48
シャッコーの家出を投下

『幸福の黄色いふかふか』

?(………)

シャッコーの目の前に仰向けで倒れる女性…名はまだ分からない。

灰色に輝く髪が、風に揺れるたびに…鈴の装飾品が不思議な音色を奏でている…
そして服装…と言えばよいのか…かなり荒い作りの布を胸や腰に巻いているだけで…それらしいものは殆どなかった。

シャッコー(は、裸の…お姉さんっ…!?)

だが今回ばかりは恥ずかしがってなどいられない…彼女は生きているか死んでいるかすらわからないのだ。

シャッコー(そ、そうだ!息をしていれば…!)


そっと、彼女の口元に耳を近づけるシャッコー…
シャッコー(ちょっと近すぎたかな…?)
?「んっ…むぅ…」
シャッコー「はうっ!!」

彼女の寝息(?)が耳に直撃したシャッコー…腰がくだけるような脱力感に襲われ、ダウン寸前になる。

シャッコー(あうっ…し、しっかりしなくちゃ…)

彼女は生きている…だがここで倒れているのはかなり危険であることに変わりはない。
モンスターが徘徊している夜の森…餌食になるのも時間の問題である。



265:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/12/04 01:44:49

シャッコー(と、とにかくここから動かないと!)


この女性…シャッコーの身長よりも断然高い…幸い鎧などを身に付けてない為、何とか彼が背負うことが出来たのだが…

?「………」
シャッコー(こ、こんなに近くに…裸のお姉さんが…あ、当たってないよね…?)

厳密には裸ではないのだが、彼にはそうにしか見えないようだ…
そんなこんなで遅く進みながら、近場にある岩場を目指した。

シャッコー(この人も…人間なのかな…?)
?(………)
シャッコー(僕は…人間といちゃいけないのに…どうしてこんなことしてるんだろう…)

数分後

?「……むっ…?」
シャッコー「き、気がつきましたか?」

暖かく燃える薪の火に身を寄せながら、シャッコーは彼女の様子を恐る恐る伺う。
何故か彼は半裸状態で、やせ我慢をするように肩を強ばらせる。

?「………」

女は、自分の上に掛けられた黄色い服に気づく…
シャッコーが普段から来ている上着である。

?「……お主がこれを…?」
シャッコー「…え、あ、まぁ…はい…も、もう夜は寒いし…お姉さん、そんな格好してるから…」



266:14-15 ◆ig0sqGwAjU
09/12/04 01:47:14

照れるように下を向きうつむくシャッコー…女は上着と彼を交互にのぞき込む。

シャッコー「よ、余計なことですか…?」
?「いや、暖かいものだな…ふかふかだ…」

そう言うと、彼女はまるで子供がぬいぐるみを抱くかのように上着を抱きしめた。
その様子を見てシャッコーは顔を真っ赤にしながら、言葉を詰まらせていた。

?「しかし…お主は寒くないのか?」
シャッコー「えっ…ぼ、僕は大丈夫です!」
?「…うむ…そうには見えぬがのう…」

彼女の言うとおり、シャッコーは文字通りやせ我慢をしているだけであった。必死に誤魔化そうとしてはいるが…

?「私はふかふかが気に入ったが…お主に不憫な思いはさせたくないからの………そうじゃ!」
シャッコー「ふ、不憫だなんて…(ムギュ)ん?」

シャッコーの後ろから迫る感触…女の引き締まった身体が当たる。
あっという間に女に抱き寄せられ、膝元に座らされてしまった。

?「これでお互い寒くない。」
シャッコー「あ、あああの……」
?「お主もふかふかじゃな。」

困惑するシャッコーと上機嫌な様子の謎の女…こうして二人の長い夜が始まった…


267:109 ◆QPCaEBs6go
09/12/05 03:10:21
新作来てた!
ついにシャッコー君にも仲間ができるのか!?
というか長い夜に期待。

268:通常の名無しさんの3倍
09/12/06 09:59:30
はいはい自演乙

269:通常の名無しさんの3倍
09/12/14 22:10:10
保守

270:109 ◆QPCaEBs6go
09/12/14 23:33:33
『雪の日』

UC大陸に初雪が降った日のこと…

ガーベラ「うう…寒いねぇ…」
リリー・マルレーン「姫様、もう少しお召し物を。」

冬になっても半裸のババアに

エルメス「ふぅ…暖まる…。」
赤ゲル「いいかげん暖炉から離れて仕事をしろ。」

短いスカートから足を突きだしてるスイーツ(笑)。

伊達の薄着というが、UCのいい女たちにとっても
寒いからといってボディラインを隠してしまうような厚着など
もっての外らしい。
そしてここにも一人薄着のいい女(?)が…

アマクサ「雪が降ったわ。」
ν「アマクサ、お風呂から上がったら服を着なさい。」
アマクサ「私思うのだけれど、
      こんな日はν将軍も服を脱いで、
      二人でくっついていたら暖かいんじゃないかしら?」
ν「僕は君が服を着たらすぐに暖かくなると思うよ。」
アマクサ「そうかしら?」
ν「そうだよ。間違いなく。」
アマクサ「ふう…心が寒いわ…。」
ν「どこで覚えてきたんだ。そんなセリフ。」
アマクサ「V2隊長が、がっかりしたらこう言ってみなさいって。」
ν「ぶ…V2殿…子供に何を吹き込んでいるのか…。」

おりしもGの国で発生した新型のインフルエンザが流行の兆しを見せていた。
無理に薄着を通していたいい女たちは、
軒並みこのDG風邪と名付けられた新型インフルエンザにやられ、
ゾンビのごとくやつれ果ててしまったのであった。

リリー・マルレーン「姫様、お加減は…」
ガーベラ「うわぁ!いきなり入ってくるんじゃないよ!
      こら、顔を見るんじゃない!」
リリー・マルレーン(いつもの衣装より
            風邪にやつれた顔の方が恥ずかしいのだろうか。
            女心は分からんな。)

ガンダム「隊長、あの、副長がこれを…。」
エルメス(お化粧の乗りが良くなるまで休みます。
      隊長もきれいな私を見たいでしょ?)
赤ゲル「外の者にうつると悪いから休ませておけ。ただし無給でな。」

ただ一人を除いては。

アマクサ「私が添い寝するわ。」
ν「ゲホ…向こうへ行ってなさい。風邪がうつる…ゴホ…」
アマクサ「人にうつすと良くなるらしいの。」
ν「迷信だよ…ゲホ!ゲホ!早く向こうへ行きなさい。」
アマクサ「ふぅ、心が寒いわ。」
ν「それはもういいから。」

バ○は風邪をひかないという言葉はもしかすると本当かもしれない、
と思う病床のν将軍なのであった。

271:通常の名無しさんの3倍
09/12/15 09:44:51
同じキャラばっかで飽きた
もう終了

272:通常の名無しさんの3倍
09/12/22 23:06:20
保守

273:通常の名無しさんの3倍
09/12/27 00:33:47
「聖夜のお仕事」

クリスマスイブの深夜、UC城下の上空を飛翔する一つの影があった。

ジオング「後は東地区の子供たちだけです。」

UC王国騎士団3番隊隊長、ジオングその人である。
生まれつき足の無い彼女は空中浮遊の能力に長けている。
彼女ほど高空を高速で飛ぶことができる者は、
騎士団中にもほとんどいない。
更に両腕を分離して遠隔操作できるという特異な能力による
立体的な戦闘法が彼女の真骨頂である。
その能力を利用して、彼女が毎年行っているのが…

ジオング「みんないい子にしてましたか?さ、プレゼントです。」

クリスマスイブの匿名サンタクロース役である。
自費で買ったプレゼントを、
孤児院や貧しい家などの子供に配って回っているのだ。
文具や書籍を毎年配ってくるので、
この謎のサンタは子供のみならず、
多くの大人からも尊敬の念を集めている。

ジオング「たくさん勉強して、偉くなるです。サンタは王城で待っていますよ。」

UC王国には平民の子弟を対象にした学業披露会があり、
ここで優秀さを印象付けることができれば、
貴族がその生徒の個人的なスポンサーとなるしきたりである。
より高度な学問の世界が開けるとともに、
その後の頑張り次第では、
騎士団や魔術研究所などで職に就くことも夢ではない。

ジオング「さ、そろそろ帰るです。今年は冷えますね。」

プレゼントを配り終え、王城へと向かうジオング。
凍りつくような寒さの中を飛んでいても、
今晩プレゼントを配った子供たちの未来を思うと、
胸のあたりが暖かくなる思いがするジオングなのであった。
しかし…

子供A「おおおおい、見たか?」
子供B「みみみ、見た!ほんとにいたんだ…(ガクガク)」

そう、両手両足の無い状態で上空を飛びまわる彼女の姿は、
知らぬ者が、いや、知っている者が見ても、まさに妖怪。
深夜とは言え雪明りで明るい晩には姿を見られることもある。
その有様は「クリスマスの悪魔」として、
都市伝説的に子供たちの間に浸透していたのであった。
当然好奇心から彼女の姿を見ようと
深夜まで頑張っている子供も少なからずいる。

子供A「ど、どうしよう。おれ、真っ赤になって死んじゃうのかな。」

しかもクリスマスの悪魔を見た者は、
全身真っ赤になって死ぬという噂までくっついているようだ。
好奇心が収まった後は急激に恐怖心が頭をもたげてくるものである。
このようにしてジオングのクリスマスの夜は、
毎年彼女の思惑とは別に、、
子供を恐怖のどん底に突き落としながら更けていくのであった。

274:通常の名無しさんの3倍
10/01/05 23:23:15
保守

275:通常の名無しさんの3倍
10/01/14 22:27:58
hosyu

276:通常の名無しさんの3倍
10/01/22 22:21:30
保守

277:通常の名無しさんの3倍
10/01/22 23:21:42
余計なことするな

278:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/01/31 22:50:35
規制解除やっときました
『モンスターもお年頃』

バウ「あっ、あれなんだろう…?煙が出てるよ!」
ドーベンウルフ「くんくん…イオウの臭い…オンセンというやつか…」

凍てつく冬の寒さを凌ぐモンスター達…
そんなんで運良く見つけた自然温泉で日頃の疲れを癒すのであったが…

(小さな岩で囲いを作るヘブンズソード)

ヘブンズソード「いい?ここ入ってきたら銀色SPだからね!けだものイヌ!」
ドーベンウルフ「誰が覗くか!」

アラナバタラ「あらあら…鳥頭ちゃんったら…案外、恥ずかしがり屋さんなのねw」
ヘブンズソード「う、うるさいわね!モンスターだって毛深い奴はイヤよ!」
クィンマンサ「…自意識過剰だね…」

ドーベンウルフ「ったく…」
バウ「ねぇ!もしかして僕とドーベンウルフは一緒に入るの!?」
ドーベンウルフ「んあっ、それがどうしたんだ?」
バウ「僕は一人で入りたいから…ドーベンウルフは後でいいよね?毛深いから寒そうじゃないし…」
ドーベンウルフ「ぐっ…どいつもこいつもっ!」


思春期の人間は親と風呂に入るのを極端に嫌うと言うらしいが…モンスターもお年頃である…



279:通常の名無しさんの3倍
10/02/01 15:18:01
GJだけど、とりあえずもう旧シャアのスレに投下しなくていいから

280:109 ◆QPCaEBs6go
10/02/07 02:15:43
規制からの帰還

>>278
バウ君はプライバシーを保てないストレスフルな生活環境ですね。
山の中の温泉はハンター達も利用していたりしてそうです。

281:通常の名無しさんの3倍
10/02/19 21:54:51
保守

282:109 ◆QPCaEBs6go
10/02/19 22:11:19
「ドラゴンのバレンタイン」

ここはバレンタインデーから1週間後のサザビー執務室。
彼はバレンタインに届けられた大量のチョコの処分に苦慮していた。
そこへ入ってくる一人の少女…

αアジール「隊長、ヒマ?」
サザビー「ああ大丈夫だよ。どうしたんだい?」
αアジール「こ、これあげるわ。」

そう言ってαアジールが差し出したのは明らかにラッピングしたチョコの包み。

サザビー「ん?僕にくれるのかい?」

ぶっちゃけこれ以上もらっても困るだけなのだが、
そこはにこやかに受け取るさすがの女子人気1位隊長なのであった。

αアジール「あ、あの…エルメスが手作りチョコ教室やるから来いって言われて…」
サザビー「ん?こんな時期にかい?」
αアジール「バ、バレンタイン前だったんだけど、ほら、最近忙しかったから。」

αアジールの顔が真っ赤になる。
二人はこの一週間普通に一緒に職務を果たしていたのだから、
無理のある言い訳である。
おそらく渡す勇気がなかなか出ずに今日になってしまったのだろう。

αアジール「は、初めて作ったんだから、まずくても文句言わないでよね!」

αアジールが精一杯の虚勢を張るように言い放つ。

サザビー「いや、文句は言わせてもらうよ。」
αアジール「なによ!意地悪…」
サザビー「そうすれば来年はもっとおいしいチョコをもらえるかもしれないしね。」
αアジール「え…な…なにいってんのよ。来年なんてあげるかどうか…」
サザビー「そうなの?残念だな。僕は来年もその次もずっと君のチョコレートをもらいたいんだけどな。」
αアジール「ばばばばか!そんな未来の事なんかわかんないわよ!」
サザビー「うーん…じゃあ、もし来年も無事にバレンタインデーを迎えられたら、僕にまたチョコをくれるかい?」
αアジール「そ、そんなことわかんないって言ってるのに…まあ…お互い無事だったら…あげても…いいけど…」

それを聞いたサザビーが不意にαアジールの方に身を乗り出す。
そして彼女の額に贈る軽い軽い口付け…

サザビー「楽しみにしているよ。」
αアジール「な…!なにすんのよ!変態!変態隊長!」
サザビー「君を愛してるってことさ。君は僕を愛してくれないの?」
αアジール「ししし知らないわよ!ばかぁ!」

αアジールはそう言うと口や耳から火を吐きそうな形相で執務室を出て行った。

サザビー「ふ…勝ったな。」

それはαアジールに振り回されっぱなしだったサザビー隊長初勝利の瞬間。
まさに聖バレンタインデーの奇跡ともいえる瞬間なのであった。

283:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/03/04 23:38:33
>>282
サザビーのαへの逆襲がようやく成功したという訳でwデレが無意識に発動している女の子には滅法強そうな隊長です。

シャッコーの家出続き

『輝きを掴むもの』

シャッコー「あ、あうっ…くは…お、お姉さん…」
?「…どうしたのだ?」


シャッコー「う…あっ、くうっ…そ、そんなに抱きつかないで…ください…」
?「むっ、すまないな。暖かいもので…ついな…」
シャッコー「…た、確かに暖かいですけど…何かもっといい方法があるような…ないような…」

残念ながら思いつかない…
すぐ頭の後ろにある感触が、彼の思考能力を妨げてしまうからだ。

?「それより…お主のような子供が何故ここにおるのだ?」
シャッコー「え…!」

突然、女がシャッコーに問う…当然といえば当然な質問だ。

?「一人旅でもしているのか?」
シャッコー「ぼ、僕は…家から抜け出したんです…怖くて…」

?「怖い?…何が怖いのじゃ?」
シャッコー「…か、母さんが……」

?「はははっ!さてはお主は母上に怒られるようなことをしてしまったのじゃな。」
シャッコー「…分からない…」
?「……むっ?」


284:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/03/04 23:40:09

膝を抱えながらうつむくシャッコー…ふと、母親のように慕っていた優しい女性を思い浮かべる…

シャッコー「僕は母さんに…友達に…嘘をついているんだ…」
?「…嘘か……」
シャッコー「うん…でもバレなかったら…きっと大変なことになるのに……」

シャッコー「…僕は…嘘がばれるのが怖いんだ…」
シャッコー「でも…その嘘のせいで…みんなを…傷つけるかもしれないのに…」

?「……その嘘、私に聞かせてくれぬか?」
シャッコー「……」

?「余計なことなのかもしれぬ…じゃが、お主の忍びない姿を見るのはいやなのじゃ…私にも嘘というもの背負わせてくれぬか?」

目を伏せるシャッコー…彼女はあくまで自分を心配しているのだろう…
彼は決意した…秘密を打ち明けることを…

シャッコー「僕は…」

続く言葉かなかなか出ない…だが、その躊躇いを振り払うように彼は声を絞り出した。


シャッコー「僕は…妖怪なんです…」



285:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/03/04 23:41:30

?「…そうか…」

シャッコー「妖怪のことも自分のこともよく分からないけど…最近、夢を見るんだ…僕のせいで母さんが人間に殺されて…人間を憎むかもしれないって…」
?「…すまん…よくぞそこまで言ってくれたの……苦しければもうそれ以上は…」

シャッコー「ぼ、僕は嫌なんだ…人間を嫌いになるかもしれないって……」
?「…………」


突然、女はシャッコーを抱きしめる力を強め、耳元で囁く。

?「お主に…見せたいものがある…」
シャッコー「え…?」
?「ちょっとよいか…よっと…」
シャッコー「あっ、ふあっ!?お、お姉さ…」

次の瞬間、シャッコーの視界がぐるんと回る
女に力任せに抱かれ、二人して仰向けに倒れこんでしまったのだ。

シャッコー「……ちょ、ちょっと…何するんですか。」
?「…見えるか?」
シャッコー「み、見えるって…なにがです?」

女は笑みを浮かべながら、夜空を指す。

?「あれじゃよ。」
シャッコー「あっ…」

彼の瞳に映るのは…広大な空に幾千に散りばめられた…星の輝きであった。



286:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/03/04 23:42:39


シャッコー「……こんなに出てるなんて…」

?「今宵の星空は一段と輝いておる…お主、星を見上げたことは?」
シャッコー「…こんなふうに見上げるの…初めてです。」
?「なかなか良いものじゃろう?…この輝きを見上げれば不思議と元気が湧いてくるものじゃ。自分は何だって出来ると前に踏み出す勇気も与えてくれる。」
シャッコー「何だって出来る…?」

?「左様…あの輝きを掴むことだって…お主はいつかきっと出来るはずじゃぞ。」
シャッコー「…輝き…を掴む?」

そっと天に手を伸ばす…
届く訳がないと知っているはずなのに、手のひらから溢れ出す輝きに釘付けになる…

?「おっ、流星じゃな!お主の願いをかける機会じゃぞ!さあ早く!」
シャッコー「え、あ、あわわわっ!」

?「さて…願いごとは何をかけたのじゃ?」
シャッコー「…な、内緒です。」
?「むむ…やはりお主はかわいいのう…」

そっと頭を撫でられる暖かい感触に、シャッコーは抵抗することなく受け入れる。
戻れないかもしれない昨日までの安らぎ…もう感じることができないと思っていた暖かさがそこにあった…




287:14-15 ◆ig0sqGwAjU
10/03/04 23:45:02
翌日、目覚めたシャッコーの傍らに彼女の姿は無かった。

シャッコー「…夢だったの?」

ふと、黄色い上着を手に取る…いつから脱いでいたのか記憶にないが…

シャッコー(そうだよ…やっぱり僕は一人じゃないといけないよね…ん?)

眩しい陽光に瞼をこすりながら、起きあがろうとするシャッコーの腰元に、ひらりと何かが舞い落ちる。

ぱさっ…と静かに地面に落ちたそれは…小さな紙であった。
見覚えのない札のような紙を手に、まじまじと見つめるシャッコー…

シャッコー(…あのお姉さんの忘れ物…?)

そう思いたかった…あの感触も…鈴の音色も…星空も…夢だと認めたくなかった…

シャッコー(おかしいな僕は…こんなの…ただの紙切れじゃないか…)

自分が無意識に持っていただけかもしれない…風に吹かれて飛んできただけかもしれない…十分ありえる話だ。

シャッコー(でも…おかしいな…どうして訳もなく悲しくなるんだろう…?)

彼は『あまりにもちっぽけな証拠』を握り…静かに泣いた。
初めて本当の気持ち…すべての思いを伝えた人が幻影というなら…あまりにも悲しすぎる。



288:109 ◆QPCaEBs6go
10/03/17 09:59:02
誰が放った式神なのかが気になります。
いったい何をしていたところだったのか…

ところで前に立った学園物?のスレが落ちたようなのですが、
まとめWikiの方にログを入れといた方がいいですかね?

289:109 ◆QPCaEBs6go
10/03/29 00:48:29
URLリンク(www12.atwiki.jp)

たれ目平面姫ことアプサラスⅢ姫の、
裸じゃないから恥ずかしくない実験装備とか。
ボディスーツに吸着式外骨格構造みたいな感じで。

上げてから例の球体描くの忘れてたことに気づきました。

それと、落ちた方のスレなんですが
特に要望が無いようであれば上げないでおきます。

290:109 ◆QPCaEBs6go
10/03/29 00:55:30
↓たまにてんぷら↓

ここはMS、MA、戦艦その他を擬人化して楽しむスレです。

舞台設定は
「宇宙世紀王国を舞台に
魔法とか何でもありの
ちょっとえっちなファンタジー」
(初代スレ>>19参照)

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