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名古屋市は23日、エイズウイルス(HIV)への感染の有無を調べる検査を受けた男性1人に、
本来は「陰性」なのに「陽性」と通知するミスがあったと発表した。
検査は匿名のため本人と連絡をつけようがない状態で、
市は「ご心配をおかけして申し訳ない。心当たりのある人は連絡してほしい」と話している。
市によると、ミスは中保健所で22日午後6時半ごろに起きた。
15日に検査した結果を聞こうと、男性が「結果受取票」を持って保健所を訪ねた際、
受付の職員が受取票に記載された受検番号「中―1076」を見間違え、「中―1070」の受検者の結果を伝えてしまった。
誤って「陽性」とされた男性は、担当の医師から約30分にわたり規則正しい生活をすることや
医療技術が進歩している状況などを聞き、医療機関の紹介状を受け取って保健所を離れた。
しばらくして医師が番号の誤りに気づいたが、受付の職員2人が保健所周辺の駅やパチンコ店などを30分にわたって捜しても見つからなかったという。
陽性を示した「1070」の受検者には正しい結果が伝わっているという。
中保健所では夜間に匿名の抗体検査を毎月1回実施。
第3木曜に採血し、1週間後に結果を知らせている。
今月は15日に22人が採血し、19人が結果を聞きに来た。陽性は1人だった。
(7月23日、朝日新聞の速報ニュース)