10/12/24 10:26:48 fKB3QVjp
それが出来上がったのはイヴの前日。
「間に合った!」
喜んで用意した紙袋に入れ、リボンをかける。
「今日渡すんですか?」
アルバイトがカウンターを気にしながら、訊ねてきた。
「ううん。明日かな?今日は忙しいみたいだし」
「いや、今なら大丈夫だと思いますよ」
「え?だって今日は旦那さんとお出かけしてるはずだから…」
「えっ?」
「えっ?」
「…そのプレゼント、マスターに?」
「いいえ、お世話になったおばあちゃんへのプレゼント」
帽子は自分の物は編まないの、というおばあちゃんへのクリスマスプレゼント。
それを聞いたアルバイトはホッとした様子で笑った。
「今度、俺にマフラー作ってくれません?」
「えっ…あの、あまり上手じゃないんだけど…」
「構いません、楽しみにしてますね」
イヴは編み物で忙しいな、とクリスマス終了のお知らせを受けとる喪子に対し、アルバイトが一言。
「先になりますけど、お礼に明日ご飯いかがですか?」
さて、家族クリスマスの準備するか。