10/12/08 10:17:19 edI5wKPR
難病の人がいたらごめん
喪子は不治の病で治療は痛みを和らげるのみ。
ただ静かな死の訪れをひとり病院のベッドで待つ日々を送っていた。
そんな病院にインターンがやって来た。
若く優しい彼は身寄りのいない喪女を何かと気遣ってくれる。
投薬をするだけの他の医者と違う彼を喪子も好ましく思い始める。
ただ、死にゆく自分と輝く未来が待っている彼との差を思うと辛くもあった。
今日は読書好きな喪子のために本を持って来てくれた。
起き上がるのも辛い喪子に彼は微笑み、ベッドサイドの椅子に座り本を読んでくれる
忙しいはずなのに。
彼の横顔を見ながら喪子は我知らず涙を流していた。
それに気づいた彼は驚いて音読を中断する。
「どうかしましたか?また痛みだしましたか?」
「いいえ…今は身体は大丈夫です」
「身体は?」
「心が苦しくて…あなたが優しくしてくれるから」
「僕に出来ることはこれだけですから」
「ひとつだけお願いがあります…最期のとき、私の手を握っていてくれませんか?」
「僕でよければ」
彼は優しく微笑んでくれた。
彼が優しくしてくれるのは、私が可哀想な患者だからだ。
これ以上は望んではいけないことを喪子はわかっていた。
でも、ひとりで生きて来た喪子にとって最後に彼と過ごせた日々は本当に幸せだった。
数週間後、彼に看取られた喪子の顔は安らかだった。
彼は喪子の頬を愛おしげに撫で、彼女の手が冷たくなるまで手を握っていた。
その頬には涙が伝っていた…。
今さらながらERハマったんだけどカーターの優しさに萌えて妄想に走った