10/11/28 18:46:38 BxgzjntS
行き付けのカフェに
暫く行かないでいて、
ある日店の前を通り過ぎたら
パタパタって靴音がして、
焦った感じの店員のお兄さんに
肩とんとんってされる。
「……なんで最近来てくれないんですか?」
「あ、いやー、ごめんなさい、
良いお客さんじゃなくてw
また行きますね」
「…はい、
いや、そうじゃなくて…じゃなくて。
お客さん鈍いって言われません?」
「はあ、よく言われます」
「…喪子さんは良いですよね、好きな時に来れますもん。
…待ってる方は…」
「……」
店内から呼ぶ声。
「……。また来ますよね?」
「は、はあ」
「もう来ない訳じゃないですよね。
この店好きですよね」
「はい」
「とにかく来てくださいね!じゃあ…」
名残惜しそうに別れてから
一週間位して喪子が来店して、
やや気まずい感じでお兄さんに
接客されてる時、
「……○○さんに会いに来ました」
ってぼそっと言ったら
店員さんがにこって笑って
「八時まで待ってられる?」
って申し訳なさそうな
ため口で言われる、
というラブストーリーを妄想した。
喫茶店のお兄さんとか
花屋さんとか古本屋さんとかの
妄想を良くする。
店員さんごめんなさい