10/11/18 17:17:45 q5wXDpd0
>>146を読んだら、ろくな知識もないけど賭博世界に住みたくなった。
どこか湿り寂れた古い雀荘が多い、博打通りに慣れ親しんでいる。
そこには古参の方々がいて、
えらい元気なガミガミばあちゃんのウメさん
丸々した笑顔でウメさんを宥めつつ常にちゃっかりと二位に居続ける徳郎さん
いつもへべれけでコップ酒片手に鳴き倒す安さん、他六、七名の
戦後の闇市どころか戦中戦前から打ち慣らした狐狸のような方々には、
色々な意味で敵わない。
でも、この街でのマナーを教えてくれた先生達でもある。
なんかもう、矍鑠としたじいちゃんばあちゃんに可愛がってもらえるだけで楽しい。
とはいえ、もう少し汁気が欲しい。
代打ちというのかな、助太刀を引き受けて、しょっちゅう揉め事に巻き込まれる。
そんな身の危険をいつも助けてくれる、物静かで逞しいメガネヤクザさんとか。
彼とは男女関係ではなく、兄妹に近い。
「またお前は大概にしろ」と呆れながらも、お礼のケーキを頬張って欲しい。
男に貢いで首の回らない水商売のお姉さんとも仲良くなりたい。
若者向けの、心安さや華やかさを売りにする賭博場を広げていく、
曲者紳士のオーナーさんにスカウトされるとか。
仇討ちの相手を探して辿り着いた勝負師と仲良くなるが、
彼の仇こそ自分の叔父だった、とか。
叔父は放浪の人で、わたしに麻雀人生を与えた張本人でもある。
たまに顔を見せては玩具代わりに牌を触らせて、
土産話のように役やルール、点数計算を聞かせてくれた。
気が小さく何の取り柄もなく、親に怒られてばかりだったわたしは
褒めそやして面白おかしく麻雀を教えてくれる叔父が好きだった。
そんな叔父との久々の再会を喜ぶが、
今や特別な相手になりつつある勝負師さんと叔父の因縁に板挟みになる、とか。
一気に膨らんだ世界がいきなり深刻になってきたので、
安さんにコップ酒を差し入れしてウメさんに怒られてくる。