10/11/01 17:47:43 uXiRgsgd
喪子には2歳年上の幼馴染、祐一郎がいる。
小学生時代はいじめっ子だった祐一郎は、どういうわけか中学頃から
いじめられっ子に変貌し、高校3年にして完全な引きこもりとなっていた。
祐一郎の母親から、涙ながらに訴えられて、
勢いで喪子は祐一郎の引きこもり解消に協力することになってしまう。
「祐ちゃーーん、喪子だよー。開―けーてー」
祐一郎の部屋の前から声をかけるが、ドアが開くことはなく、
返事すら返ってこない。喪子は強行突破を試みる。
「っっったああああああああ!」
力の限りドアを蹴りつけ、鍵を破壊する。幸いドア自体が壁から剥がれるような
惨事には至らずに済んだ。
「なっ、何すんだよ…」
あまりの出来事に呆然とする祐一郎をベッドに押し倒す。
「えっ、えっ?」
「おばさん、今のうち!!」
呆気にとられる祐一郎を押さえつけたまま、喪子はドアの前に控えていた
祐一郎の母親に声をかける。
祐一郎と同じく呆然としていた母親は、その言葉で我に返った。
「あ、ええ」
そして、祐一郎の部屋に入ると、部屋中に散乱したゴミや洗濯ものを片づけていく。
「何してんだよっ!糞ババァ!!」
祐一郎が叫んで暴れだそうとしたが、一瞬早く喪子がそれを押さえつけた。
ベッドわきのスタンドに何故か置いてあった手錠を片手にかけ、
ベッドの柵に通し、もう片方の手にかける。